白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

北陸遠征記録

2006-11-12 | 日常、思うこと
11月10日、午前9時23分発ひかりにて米原、
その後、特急しらさぎにて石川県へ向かう。
午前11時30分到着。
天気晴朗。晩秋の北陸とは思えぬ陽気。
しばらくして、トロンボーン奏者I氏と、その母堂様が
駅へ迎えに来られる。
謝意伝達ののち、車にて、I氏のご実家へ向かう。




母堂様のご要望にお応えして、ラジオ体操をキーボードで
演奏した後、I氏の口笛演奏のリハーサルを行う。
その後近辺を散歩し、ケーブル類と食材を買い求め、再びI氏の
ご実家に戻り、ジャミロクワイ、アース等、I氏セレクトによる
音楽を聴きつつ食事。終始談笑。
午後3時、ベーシストを駅に迎え、そのままリハーサルへ赴く。




今回の北陸遠征は、母校の創立記念祭にゲスト出演する
I氏のサポートメンバーとしてのこと。
I氏の編曲作品を吹奏楽部と共演し、口笛奏者としての
I氏とのデュオセッションを経て、ファンクナンバーを
演奏する、という流れである。
I氏の母校に到着し、校長をはじめとする先生方にご挨拶
申し上げた後、音楽室へ向かう。
しばらく練習しているうち、吹奏楽部の生徒が集まり始める。
午後4時、大阪から、ドラマーが到着。
午後5時より、リハーサル。




リズムセクション側とI氏とで、演奏上の流れ、音作りを
確認しつつ、吹奏楽部の演奏をこれに乗せていく、という
方式にて、順調に進む。
その後体育館に移動し、合奏。



午後7時より、リズムセクションとI氏のみでリハーサル。
その後、午後9時より、お招きに預かり、I氏以下4名、
鮨屋にて日本海の幸を存分に楽しむ。
刺身など、これまでの生涯のなかで最高のものであった。
先生方より、ピアノの奏法など、さまざまな質問を受ける。
談論風発。
0時過ぎにI氏邸に戻る。足代、土産付き。
午前4時頃まで飲み、就寝。




**************************




11月11日、午前7時起床、
酒の抜けぬまま、I氏の母校に向かい、午前8時より最終の
リハーサル。
一服し、時折眠りつつ、出演時刻まで待機。
午前11時、本番。
I氏のミニトーク、吹奏楽部の演奏に引き続き、出演。
ボロディンの「ダッタン人の踊り」、「The Chicken」を
吹奏楽部と共演し、
スティービー・ワンダーの「Isn’t She Lovely」を
I氏の口笛とのデュオで、
デューク・エリントンの「Take The ‘A’ Train」を
ファンクアレンジにして、計4曲を演奏。
600人の聴衆より、盛大に拍手を頂く。




終了後、吹奏楽部との記念撮影、即席サイン会となる。
彼らにとって、I氏は芸能人のように思われるようだ。
実に素直で可愛い生徒ばかり、先生方も熱心且つ誠意に溢れ
こういう学校で学びたかった、と、自らの学校生活を省みる。




演奏後、お招きに預かり、中華料理を頂く。
そのまま、パーティでのミニコンサートに出演するため、
市内のホテルへと向かう。
控え室が準備されていたため、寛ぐこととしたが、
出演まで時間もあったため、コンビニへ向かう。
途中、帰宅途中の生徒たちがこちらに気付く。
I氏とともに、手を振っておく。
しばらくして天候急変、気温急降下、風雨強まる。
濡れに濡れてホテルへ戻り、出演までの時間を
眠って過ごす。




午後6時、リハーサル。
そのまま、祝宴と相成る。
会場は競り上がり式舞台を備えた大きなもの、
なかなか立派なもので、グランドピアノの状態も良好。
100人を超える参集者のための席に混じって
I氏以下、演奏者のテーブルも設けられており、
本当にこれほどの待遇を受けてよいのかと思いつつ
飲みながら、出演を待つ。




午後7時30分、出演。
「枯葉」、「Isn’t She Lovely」、「Take The ‘A’ Train」、
ブルースを、酔っ払って演奏。
途中、多少の事故はあったものの、仕事は完遂。
参集者より、お褒め、ご質問を受け、時に談論となる。
出演後、I氏に「すぐにプロで通用する」との言葉をもらう。




終了後、またしてもお招きに預かり、居酒屋へ。
I氏のご両親も交え、打ち上げと相成る。
さすがに疲労と遠慮もあり、0時ごろにI氏邸へ。
更に飲みつつ、I氏邸の猫たちと遊ぶ。
真っ白な「ミル」という名の猫は
赤ん坊を抱くようにして、撫でてあげると眠る。
あるいは、ひとりでにひざの上に来て、落ち着いて
寝てしまう。
あまりの可愛らしさに結婚したくなるが、種差ゆえ断念。
午前2時半ごろまで、I氏らとともにyoutubeにて
タイガーマスクや落合の動画等を見つつ、飲む。
疲れのため、早めに眠る。




************************




11月12日、午前11時起床、
演奏者4名にて、10日の夜に招かれた鮨屋に赴き、
昼酒、昼雲丹、贅沢に昼食をとる。
帰途、お世話になった先生方がお見送りに来て下さる。
14時43分発しらさぎに乗車、眠り、気付けば名古屋。




いま、お土産に頂いたさまざまの品々を味わいつつ
これを記録している。
3日間の滞在の中で、自分の財布から金を出したのは
煙草代とジュース代程度、
その他はすべて、おもてなしという旅であった。
顎足つき、というもの。



それ以上に、ひとびとのこころが暖かかった。
ほんとうにさまざまのひとにお世話になり、
そうしたひとびとがほんとうに尽力されたであろう
今回のイベントが、成功に終わったことを
こころよりうれしく思う。
みな、誠実で、熱意あるひとびとであり、
こんな素性のわからぬピアノ弾きを、ほんとうに、
大切にしてくださった。




この旅で出会った全てのひとびとに感謝します。
ほんとうにありがとうございました。
こうした機会を設けてくれたI氏には、
もう少し、感謝を上乗せしておこうと思います。
ですから、I氏の数々の危険水域すれすれの発言は
ここには掲載しないこととします。




もう一度。
ありがとうございました。

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6 コメント

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あれ? (渦中のI氏)
2006-11-14 00:22:57
そんなにヤバい事いってたっけ?あれ?

ともあれ、本当に手伝ってくれてありがとうございました!あなたがいてくれたおかげで本当に助かりました。
それにしても本当に地元の方々が暖かくて、三人が喜んでくれて嬉しい限りです。また、是非、よろしく!
返信する
Unknown (lanonymat)
2006-11-14 06:51:00
ええ、まあ、そこそこ、そばにいてヒヤッとする瞬間が
ありましたよ(笑)

こちらこそありがとうございました。
疲れてるはずなんですが、何故か体調が良いのです。
いい旅だった証拠でしょうね。

また機会があれば、こんなピアノ弾きでよければ
ぜひお声かけください。
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Unknown (はしもと)
2006-11-14 10:46:39
素敵な旅やったんですね。
北陸は、冬になるとぜひ行きたいところですよね。
演奏、聴いてみたかったなぁ。


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Unknown (lanonymat)
2006-11-14 19:06:39
そうなんです。ほんとうによくしてもらったもん。
I氏のお母様が「ブリが待ってるよー」だってさ。

「こいつら海で泳いでるときは自分がこんなに
 美味かったなんて知らないんだよなあ」とは
I氏の弁。

演奏はね、とりあえず喜んでもらえたみたいだし
よかった、ってことで。
詳しくはベース弾きに聞いてみてください(笑)
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Unknown (おしの)
2006-11-16 19:50:39
なんか北陸を気に入ってもらえたみたいでうれしい限りです。
北陸の魚介類、水、米日本一だと思っています。
機会があればぜひ富山にも行ってみてください。
ただ、冬だけはおすすめできませんけど・・・
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Unknown (lanonymat)
2006-11-16 21:32:05
北陸行ったのは8年ぶりでした。

まず驚いたのが、水道水がクリスタルガイザーと
ほぼ同じクオリティだってこと。
そりゃ、そんな水で育つ米も美味いし、そんな水で
仕込む日本酒も美味いわけだよね。
お魚は、言うまでもないしさ。

そういや冬に備えて融雪パイプの試験放水やってたよ。
暴風、氷雨、霰、の三段攻撃は体験しました。
嫌になりました。あれさえなきゃねえ。

次は氷見の寒ブリを食べてみたいのですよ。
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