以前ご紹介したメレフラのお作法に引き続き、本日は客席でフラのコンサートを鑑賞する際のお作法について、私の思うところをお話ししたいと思います。
ここで言う「フラのコンサート」とは、ホールなどの大規模なステージで、観客も出演者も大人数なショーを指します。
しばしば国内外からゲストが招かれ、日本のお教室のステージの合間に踊ったり、生演奏があったりするコンサートを想定しています。
あともうひとつ重要な設定が「内輪の発表会では無い」ということです。
これが内輪の会であれば、たとえ大きなホールの発表会であっても出演者と観客は大きな括りでいえば「身内」「関係者」であり、さほどお作法を気にしなくていいと思います。
っていうか、教室ごとの個性の違いってホンットにあるから、色んなお教室の発表会に行くと驚くほど雰囲気が違いますよね。
ですから、様々な教室が集う種類のコンサートでは、それに相応しいお作法があるのではないか、と最近私は思うのであります。
それでは早速、個人的に最も気になるアレからご紹介して参りましょう。
(1) 狂い咲きにご用心
どんなイベントでも、応援に駆けつけた身内の人達が「サクラ」として舞台を盛り上げてくれるのは頼もしく嬉しい事です。
かく言う私も、サクラの皆さんの応援によって元気100倍になった事は数えきれないほどです
しかし、しかしだ。
サクラも度を超えると「狂い咲き」になってしまうことがあるのです……
具体的には、今回取り上げるような「複数のお教室が出るイベント」で、身内の教室や自分の先生が出て来た際に、
「○×先生ッ!!」
「△□ハラウっっ!!!」
などといった大音声を上げる行為はサクラはサクラでも「狂い咲き」であると、私は考えるわけでございます。
役者名や屋号、それに「待ってました!」などの掛け声が慣習となっている歌舞伎であっても、「声を掛けていい席」「掛けていいタイミング」は決まっているそうです。いわゆる大向こうというものですね。
ましてそのような決まり事の存在しないフラのコンサートにおいて、突然近くの席から流れをぶった切って大声が上がったらビックリしてしまう人もいるでしょうし、生演奏の舞台の場合、それを聴いていた人の妨げにもなりかねません。
そうそう、社交ダンスの競技会ではしばしば客席から出場者のエントリーNo.を叫ぶ声が上がる事がありますが、これは審査員の注目をその出場者に向けさせたいという切実な事情から来るものです。
と申しますのも、1組(ソロなら1人)ずつ踊りを観てもらえるフラとは違い、社交ダンスの競技会、特に大きな大会の予選の最初の方では、非常に混み合ったディスコ状態の中で踊って審査を受けるのです。
映画「Shall we ダンス?」でご覧になった方も多いかもしれませんね。
で、社交ダンス教師の資格も持ち競技会の裏方をやった事もある母マミちゃんにいわせれば、「あんな混んでる中で全員を平等に見られるワケないよ」とのこと。
そのような状況下では、何とかして審査員の視線をゲットすべく、応援の人も一生懸命なのだと思います。
では翻ってフラはどうか。
ホールにおけるコンサートの場合、前述のようにフラの舞台ではほとんどの場合1組ずつ演技する事が出来る為、寝てる人やスマホいじってる人(ってこれはお作法以前に常識の問題だ!!)以外は全員そのグループまたはダンサーに注目している事になります。
よって社交ダンス競技会のように「注目を向けてもらう」という目的は必要ありません。
さらに、先程も言ったように声を掛けるタイミングやボリュームによっては流れをぶった切ってしまい、せっかく注目していた観客の注意が逸れたり、却って印象を悪くしてしまう事すらあります。
このように、私が考えるかぎり行き過ぎたサクラは狂い咲きに他ならず、デメリットこそあれメリットは皆無のような気がするんですが、それでも大音声でお声がけをする観客が後を絶たないのはいったい何故なのでしょうか。
一つ考えられるのは「先生へのごますり」です。
大声を出せば先生には声や位置から誰が言ったのかわかりますから、「全力で応援してますぜアピール」には最適と思うかもしれません。
まあ私だったらそうは思わないがなっ。
むしろ恥ずかしいぜ、正直(笑)。
ウチの皆さんはそういう誤った気の遣い方をしないでくれる生徒さんばかりで本当に良かった。というか、機会さえあれば「アレはホント恥ずかしいのでやめて下さい」とお話ししているのを覚えて下さっているのかも。いずれにしても有難い限りです。
先生や友達を応援したい、しかもそれを舞台上の相手にも気づいて欲しいという場合、しっかり大きな拍手をして歓声を送れば、どんなに大きなホールでも大抵は伝わります。
いえいえ、綺麗事言ってんじゃないですよ。本当に見えるのです。
1階の後ろの方や、2階3階席などでは流石に分りませんが、1階席の半分より前側であれば、ひときわ盛り上がってくれている関係者の方は大体どなたか分ります。ド近眼の私でさえそうなのです。
まぁ、世の中には先生本人が狂い咲きサクラを望んでいるケースもあるんだろうな………。世の中色んな方がいらっしゃいますから。
先生がそういう方だって場合は、まあ私としては言うべき事は何も無いんですけれども(笑)、そうでないなら「一際大きな拍手と歓声をおくる」事で盛り上げるのがサクラとして最も美しい咲き方だと、私は思います。
(2)「みんなで歌おうコンサート」ではない!
英語圏では「Sing Along=一緒に歌おう」と銘打たれた(主に子供用の)DVDがけっこう出てまして、映像にカラオケよろしく歌詞がついており、童謡やディズニーソングに合わせて一緒に歌えるようになっています。
日本でも最近アナと雪の女王のシングアロング上映がありましたね。
シングアロングと銘打たれている場合、積極的に歌うのが正しい在り方であり、「お静かに」なんて言って来る人がいたらむしろ空気の読めないイタい子(実際アナ雪上映の時にもいたらしい…)なんですが、ほとんどのフラのコンサートは違います。
シングアロング・コンサートでも、歌声喫茶でも、ましてやインドの映画館でもありません。
(※インドの映画館では封切よりだいぶ前からサントラが売り出され、映画が上映される頃には観客はみんな歌を完璧に覚えていて、歌シーンになったら大合唱が起るらしい。素敵。)
はい、さっきからシングアロングだのインドの映画館だのを嬉しそうに説明している事からお気づきの通り、私自身も一緒に歌うの大好きです。
かつて師匠のライヴに行った際、ご本人でさえ忘れている新曲の歌詞を完璧に覚えて歌っていたのは私です。
でも、耳がどうにかなるほどの爆音で演奏されてるライヴと違い、フラのコンサートの一般的なボリュームではなかなか隣の観客の歌声がかき消される事はありません。
そんな中で気持いいほどの大声で歌ってしまったりすると、隣の人には舞台上のミュージシャンの声よりも大きなボリュームで耳に届きかねないのです。
たとえ壊滅的な音痴だったり、大勢で大合唱したりまでしなくとも、周りの客席の人が生演奏を楽しみにこのコンサートに来ている可能性も考えねばなりません。
それに自分自身だって、一生懸命歌うよりも神経を研ぎ澄ませてそのミュージシャンの生声を存分に堪能した方が楽しいに決まっています(まあ私の師匠のように歌詞を忘れたらアウトですが……汗)
そして終演後の打ち上げカラオケで、あるいは帰ってお風呂に浸かりながら力の限り歌うのですその方が絶対楽しいよ~!!
(3) 眠くなったらどうするか
大規模なコンサートは曲数も多く、いきおい長時間になりがちです。
そうすると、たとえ演じられている内容がどんなに魅力的でも、どーーーしても睡魔に打ち克てない、って状況が決して訪れないとは言い切れません。
そんな時にどうするか。
私のオススメはメモ魔に徹する事です
コンサートに行く時はかならずペンと紙を用意しておきましょう。
紙ではなくプログラムに直接書いても良いですが、そうすると人に読まれたら困る内容を書きたい時に困る………失礼、プログラムの色や材質によっては片隅にメモを取りにくい場合があるためです。
あと衣装のデザインをメモりたい時は紙の方が良いですね。
ノートや手帳だと重いですし、あとでプログラムと一緒に保管する為には、レポートパッドとか便箋が良いです。
で、曲間に書く。とにかく書く。思った事一言だけでもいいから書く。
おそらく場内は暗いので当てずっぽうに書くしかなく、明るいところで見たら宇宙文字が出現する事もあると思いますが、誰に見せるわけでもないのですから宇宙文字になっちゃったって良いのです。
一例として自分が書いた物を載せたかったのですが、内容が不適切すぎて色々加工しているうちにこうなってしまいました。
…ど、どこも見せられん(笑)。
ともあれ、このように(って例にも何にもなってないけど)メモを取りながら観ていれば、一切眠気知らずで最後まで観られます。
先日も前晩午前5時就寝だったにもかかわらず、メモを取っていたら全然眠くならずに集中して観ていられました。
(4) それでも眠い時の対処法
とはいえ、睡眠時間がきょくたんに不足していたりすれば、睡魔に抗えない事もあるでしょう。
そんな時は潔く曲間に外へ出て、お店を見て回る事をお勧めします。
ハワイ関連のイベントには大抵お店が出ています。
ホールでのコンサートの場合、お店はロビーや廊下、ホワイエなどに出店されており、客席から出てすぐのところなのですが、会場直後~開演前や休憩時間は誰もがお店に殺到する為ものすごく混み合いますし、逆に公演の最中はお客さんがゼロである事がほとんどです。
大桟橋などのオープンな空間でのイベントと違い、ホールのコンサートはお店の混雑状況が非常に極端なのが特徴と言えます。
ですから、眠くてどうしようもないような時は、いっそ客席を離れてロビーのお店を一周見て来ましょう。
ラッシュ時と違ってゆっくり見られますし、お店の人に何か訊いたりお願いしたりしたい時も、他のお客さんを気にする必要がありません。
気をつけないとならないのは、会場や終演時刻によっては終演を待たずに店じまいしてしまう場合がある事です。
神奈川で某イベントに行った時など、イベント主催会社の直営のお店にも関わらず、終演より少し前に外へ出たらすでに完全に畳まれていた事さえありました。
でもホール系の会場は時間に厳しいところが多く、何時までに完全撤退せよとのお達しがあれば厳重に守らなければなりませんし、守れないと追加料金が発生したりもするので、どうしても撤収作業を早くせざるを得ないケースがあるんですね。
ですので、最後に買おうとしたら時すでに遅しとならないために、終演後も開いてたらラッキーくらいの感覚で、最後の休憩時間までに思い残すところの無いように見ておいて、特に本命の品はもれなくゲットしておく事をおススメします。
以上、ホールでのフラコンサート鑑賞にあたって観客として気をつけるべき事を考察して参りましたが、いかがでしたでしょうか。
近年、こういう形式のコンサートが随分増えたような気がします。
あまりにも増え過ぎて、本当に玉石混淆です。しかも、広告などだけで良し悪しを見抜くのはまず無理で、ゲストの顔ぶれを見ても判断出来ないのが難しいところです。
ただ、ある程度見ていると随分気づく事がありますね。
良いコンサートの特徴のひとつとしては、出演者同士の仲がとても良い事が挙げられます。
お教室の垣根を越えて、全然系統の違う先生同士が仲良かったりするんですよね。
さらに出演者と運営サイドの方々との信頼関係も出来上がっていて、みんなで一つのものを作り上げようという気持が感じられたりすると、ああ凄く良いコンサートだな、と思います。
そして、そういうコンサートの場合主催者の在り方がものすごく重要です。
最も大切なのは、「特定のお教室に偏っていないこと」ですね。
「どこかのお教室(の先生)がイベントを主催し、それに納得した上で他のお教室が出る」というスタンスなら何ら問題はありませんが、イベント会社の企画するコンサートの場合、そのイベント会社が完全な中立の位置に立っている事はとても重要です。
先日お世話になったあるイベント会社の社長さんがおっしゃるには、社員の方は誰一人(ご本人はもちろんお子さんなどのご家族に至るまで)フラを踊っていないし、特定のお教室に所属する方の入社はお断りしているそうです。
そのくらい徹底しないと、「すべての先生方からの信頼を得られない」とおっしゃってました。まったくその通りだと私も思います。
いずれにしてもキーワードは「信頼関係」なのですね。
フラを見るのに見る目が必要なのと同じように、良いイベントを見極めるにも見る目を必要とするようです。
是非とも良いイベントを見極める目を養って、どうせ観るなら素晴らしい舞台を観たいですし、まして出演者となる場合は主催の方と確固たる信頼関係を築いて素敵なイベントを作り上げるささやかな助けになりたいものです。
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今日は久々の長話モードに突入してしまいました。すみません(笑)
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ここで言う「フラのコンサート」とは、ホールなどの大規模なステージで、観客も出演者も大人数なショーを指します。
しばしば国内外からゲストが招かれ、日本のお教室のステージの合間に踊ったり、生演奏があったりするコンサートを想定しています。
あともうひとつ重要な設定が「内輪の発表会では無い」ということです。
これが内輪の会であれば、たとえ大きなホールの発表会であっても出演者と観客は大きな括りでいえば「身内」「関係者」であり、さほどお作法を気にしなくていいと思います。
っていうか、教室ごとの個性の違いってホンットにあるから、色んなお教室の発表会に行くと驚くほど雰囲気が違いますよね。
ですから、様々な教室が集う種類のコンサートでは、それに相応しいお作法があるのではないか、と最近私は思うのであります。
それでは早速、個人的に最も気になるアレからご紹介して参りましょう。
(1) 狂い咲きにご用心
どんなイベントでも、応援に駆けつけた身内の人達が「サクラ」として舞台を盛り上げてくれるのは頼もしく嬉しい事です。
かく言う私も、サクラの皆さんの応援によって元気100倍になった事は数えきれないほどです
しかし、しかしだ。
サクラも度を超えると「狂い咲き」になってしまうことがあるのです……
具体的には、今回取り上げるような「複数のお教室が出るイベント」で、身内の教室や自分の先生が出て来た際に、
「○×先生ッ!!」
「△□ハラウっっ!!!」
などといった大音声を上げる行為はサクラはサクラでも「狂い咲き」であると、私は考えるわけでございます。
役者名や屋号、それに「待ってました!」などの掛け声が慣習となっている歌舞伎であっても、「声を掛けていい席」「掛けていいタイミング」は決まっているそうです。いわゆる大向こうというものですね。
ましてそのような決まり事の存在しないフラのコンサートにおいて、突然近くの席から流れをぶった切って大声が上がったらビックリしてしまう人もいるでしょうし、生演奏の舞台の場合、それを聴いていた人の妨げにもなりかねません。
そうそう、社交ダンスの競技会ではしばしば客席から出場者のエントリーNo.を叫ぶ声が上がる事がありますが、これは審査員の注目をその出場者に向けさせたいという切実な事情から来るものです。
と申しますのも、1組(ソロなら1人)ずつ踊りを観てもらえるフラとは違い、社交ダンスの競技会、特に大きな大会の予選の最初の方では、非常に混み合ったディスコ状態の中で踊って審査を受けるのです。
映画「Shall we ダンス?」でご覧になった方も多いかもしれませんね。
で、社交ダンス教師の資格も持ち競技会の裏方をやった事もある母マミちゃんにいわせれば、「あんな混んでる中で全員を平等に見られるワケないよ」とのこと。
そのような状況下では、何とかして審査員の視線をゲットすべく、応援の人も一生懸命なのだと思います。
では翻ってフラはどうか。
ホールにおけるコンサートの場合、前述のようにフラの舞台ではほとんどの場合1組ずつ演技する事が出来る為、寝てる人やスマホいじってる人(ってこれはお作法以前に常識の問題だ!!)以外は全員そのグループまたはダンサーに注目している事になります。
よって社交ダンス競技会のように「注目を向けてもらう」という目的は必要ありません。
さらに、先程も言ったように声を掛けるタイミングやボリュームによっては流れをぶった切ってしまい、せっかく注目していた観客の注意が逸れたり、却って印象を悪くしてしまう事すらあります。
このように、私が考えるかぎり行き過ぎたサクラは狂い咲きに他ならず、デメリットこそあれメリットは皆無のような気がするんですが、それでも大音声でお声がけをする観客が後を絶たないのはいったい何故なのでしょうか。
一つ考えられるのは「先生へのごますり」です。
大声を出せば先生には声や位置から誰が言ったのかわかりますから、「全力で応援してますぜアピール」には最適と思うかもしれません。
まあ私だったらそうは思わないがなっ。
むしろ恥ずかしいぜ、正直(笑)。
ウチの皆さんはそういう誤った気の遣い方をしないでくれる生徒さんばかりで本当に良かった。というか、機会さえあれば「アレはホント恥ずかしいのでやめて下さい」とお話ししているのを覚えて下さっているのかも。いずれにしても有難い限りです。
先生や友達を応援したい、しかもそれを舞台上の相手にも気づいて欲しいという場合、しっかり大きな拍手をして歓声を送れば、どんなに大きなホールでも大抵は伝わります。
いえいえ、綺麗事言ってんじゃないですよ。本当に見えるのです。
1階の後ろの方や、2階3階席などでは流石に分りませんが、1階席の半分より前側であれば、ひときわ盛り上がってくれている関係者の方は大体どなたか分ります。ド近眼の私でさえそうなのです。
まぁ、世の中には先生本人が狂い咲きサクラを望んでいるケースもあるんだろうな………。世の中色んな方がいらっしゃいますから。
先生がそういう方だって場合は、まあ私としては言うべき事は何も無いんですけれども(笑)、そうでないなら「一際大きな拍手と歓声をおくる」事で盛り上げるのがサクラとして最も美しい咲き方だと、私は思います。
(2)「みんなで歌おうコンサート」ではない!
英語圏では「Sing Along=一緒に歌おう」と銘打たれた(主に子供用の)DVDがけっこう出てまして、映像にカラオケよろしく歌詞がついており、童謡やディズニーソングに合わせて一緒に歌えるようになっています。
日本でも最近アナと雪の女王のシングアロング上映がありましたね。
シングアロングと銘打たれている場合、積極的に歌うのが正しい在り方であり、「お静かに」なんて言って来る人がいたらむしろ空気の読めないイタい子(実際アナ雪上映の時にもいたらしい…)なんですが、ほとんどのフラのコンサートは違います。
シングアロング・コンサートでも、歌声喫茶でも、ましてやインドの映画館でもありません。
(※インドの映画館では封切よりだいぶ前からサントラが売り出され、映画が上映される頃には観客はみんな歌を完璧に覚えていて、歌シーンになったら大合唱が起るらしい。素敵。)
はい、さっきからシングアロングだのインドの映画館だのを嬉しそうに説明している事からお気づきの通り、私自身も一緒に歌うの大好きです。
かつて師匠のライヴに行った際、ご本人でさえ忘れている新曲の歌詞を完璧に覚えて歌っていたのは私です。
でも、耳がどうにかなるほどの爆音で演奏されてるライヴと違い、フラのコンサートの一般的なボリュームではなかなか隣の観客の歌声がかき消される事はありません。
そんな中で気持いいほどの大声で歌ってしまったりすると、隣の人には舞台上のミュージシャンの声よりも大きなボリュームで耳に届きかねないのです。
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それに自分自身だって、一生懸命歌うよりも神経を研ぎ澄ませてそのミュージシャンの生声を存分に堪能した方が楽しいに決まっています(まあ私の師匠のように歌詞を忘れたらアウトですが……汗)
そして終演後の打ち上げカラオケで、あるいは帰ってお風呂に浸かりながら力の限り歌うのですその方が絶対楽しいよ~!!
(3) 眠くなったらどうするか
大規模なコンサートは曲数も多く、いきおい長時間になりがちです。
そうすると、たとえ演じられている内容がどんなに魅力的でも、どーーーしても睡魔に打ち克てない、って状況が決して訪れないとは言い切れません。
そんな時にどうするか。
私のオススメはメモ魔に徹する事です
コンサートに行く時はかならずペンと紙を用意しておきましょう。
紙ではなくプログラムに直接書いても良いですが、そうすると
あと衣装のデザインをメモりたい時は紙の方が良いですね。
ノートや手帳だと重いですし、あとでプログラムと一緒に保管する為には、レポートパッドとか便箋が良いです。
で、曲間に書く。とにかく書く。思った事一言だけでもいいから書く。
おそらく場内は暗いので当てずっぽうに書くしかなく、明るいところで見たら宇宙文字が出現する事もあると思いますが、誰に見せるわけでもないのですから宇宙文字になっちゃったって良いのです。
一例として自分が書いた物を載せたかったのですが、内容が不適切すぎて色々加工しているうちにこうなってしまいました。
…ど、どこも見せられん(笑)。
ともあれ、このように(って例にも何にもなってないけど)メモを取りながら観ていれば、一切眠気知らずで最後まで観られます。
先日も前晩午前5時就寝だったにもかかわらず、メモを取っていたら全然眠くならずに集中して観ていられました。
(4) それでも眠い時の対処法
とはいえ、睡眠時間がきょくたんに不足していたりすれば、睡魔に抗えない事もあるでしょう。
そんな時は潔く曲間に外へ出て、お店を見て回る事をお勧めします。
ハワイ関連のイベントには大抵お店が出ています。
ホールでのコンサートの場合、お店はロビーや廊下、ホワイエなどに出店されており、客席から出てすぐのところなのですが、会場直後~開演前や休憩時間は誰もがお店に殺到する為ものすごく混み合いますし、逆に公演の最中はお客さんがゼロである事がほとんどです。
大桟橋などのオープンな空間でのイベントと違い、ホールのコンサートはお店の混雑状況が非常に極端なのが特徴と言えます。
ですから、眠くてどうしようもないような時は、いっそ客席を離れてロビーのお店を一周見て来ましょう。
ラッシュ時と違ってゆっくり見られますし、お店の人に何か訊いたりお願いしたりしたい時も、他のお客さんを気にする必要がありません。
気をつけないとならないのは、会場や終演時刻によっては終演を待たずに店じまいしてしまう場合がある事です。
神奈川で某イベントに行った時など、イベント主催会社の直営のお店にも関わらず、終演より少し前に外へ出たらすでに完全に畳まれていた事さえありました。
でもホール系の会場は時間に厳しいところが多く、何時までに完全撤退せよとのお達しがあれば厳重に守らなければなりませんし、守れないと追加料金が発生したりもするので、どうしても撤収作業を早くせざるを得ないケースがあるんですね。
ですので、最後に買おうとしたら時すでに遅しとならないために、終演後も開いてたらラッキーくらいの感覚で、最後の休憩時間までに思い残すところの無いように見ておいて、特に本命の品はもれなくゲットしておく事をおススメします。
以上、ホールでのフラコンサート鑑賞にあたって観客として気をつけるべき事を考察して参りましたが、いかがでしたでしょうか。
近年、こういう形式のコンサートが随分増えたような気がします。
あまりにも増え過ぎて、本当に玉石混淆です。しかも、広告などだけで良し悪しを見抜くのはまず無理で、ゲストの顔ぶれを見ても判断出来ないのが難しいところです。
ただ、ある程度見ていると随分気づく事がありますね。
良いコンサートの特徴のひとつとしては、出演者同士の仲がとても良い事が挙げられます。
お教室の垣根を越えて、全然系統の違う先生同士が仲良かったりするんですよね。
さらに出演者と運営サイドの方々との信頼関係も出来上がっていて、みんなで一つのものを作り上げようという気持が感じられたりすると、ああ凄く良いコンサートだな、と思います。
そして、そういうコンサートの場合主催者の在り方がものすごく重要です。
最も大切なのは、「特定のお教室に偏っていないこと」ですね。
「どこかのお教室(の先生)がイベントを主催し、それに納得した上で他のお教室が出る」というスタンスなら何ら問題はありませんが、イベント会社の企画するコンサートの場合、そのイベント会社が完全な中立の位置に立っている事はとても重要です。
先日お世話になったあるイベント会社の社長さんがおっしゃるには、社員の方は誰一人(ご本人はもちろんお子さんなどのご家族に至るまで)フラを踊っていないし、特定のお教室に所属する方の入社はお断りしているそうです。
そのくらい徹底しないと、「すべての先生方からの信頼を得られない」とおっしゃってました。まったくその通りだと私も思います。
いずれにしてもキーワードは「信頼関係」なのですね。
フラを見るのに見る目が必要なのと同じように、良いイベントを見極めるにも見る目を必要とするようです。
是非とも良いイベントを見極める目を養って、どうせ観るなら素晴らしい舞台を観たいですし、まして出演者となる場合は主催の方と確固たる信頼関係を築いて素敵なイベントを作り上げるささやかな助けになりたいものです。
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