舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

うれしいお便り

2009-02-10 00:10:47 | おでかけ
先日の中東訪問時にご一緒になった方が、メールをお送りくださいました
いやはや、お懐かしい。もちろん覚えておりますよ。
このブログをご覧くださっているとの事ですので、お返事をお送りする前に一先ず、この場を借りて御礼申し上げさせていただきます

頂いたメールをとても楽しく拝見しまして、あんな文章をお書きになる方に「コミカルでリズミカルな文章」などとおっしゃっていただいてしまうと、ほとんど顔から火が出そうです
ほんと、私の書く代物なんてそんな大それたモノじゃ.......!!!
これは時間のあるときに精神を統一した上でお返事を書かせていただかねばなりませんッ。
...って、自分でハードル上げてどうする

しかし何より嬉しかったのは我が母校・東京女子大のキャンパスの美しさをお褒めくださった事です
そうなのです。あのチャペルは我が校自慢の建築で、文化財に指定された建物を多く持つ東京女子大の中でもとりわけ貴重な歴史的価値を持っております。
大戦時にはあの白い建物が標的にされないようにと黒く塗られ、先輩方を大いに嘆かせたそうですが、おかげで無事戦火を免れ、再び白い姿を取り戻して今に至ります。
もしまだ中にお入りになった事が無いようでしたら、クリスマスコンサートのおりなどに一般公開されますので、ぜひ一度内装やパイプオルガンなどもご覧いただきたく存じます。
私は在学中、スケジュールの許す限り毎日の礼拝に通いつめておりました。

ほかの更に個人的な事柄については後ほどお返事に書かせていただくとして、今日はその中東訪問の画像をまたまた公開してみます。
といっても相変わらずスキャナが繋げられないので、携帯で撮った物しかご紹介できないのですが...。
「スキャナが使えないよぅ」とパソコンに詳しい畏友に相談したところ、やっぱし買い替えないとダメっぽい...........
まだ壊れてない物を買い替えるのは嫌なんだけど、パソコンの世界ではすさまじい速度で時間が流れている以上、どうしようもないのかなぁ。

ともかく、本日の画像は丁度元日に訪れたオマーンのグランドモスクです。
オマーンは良かったですねぇ。まず第一に、トライバル・ベリーダンスで用いられるアクセサリーやターバンの巻き方が、オマーンの民族衣装の影響をたぶんに受けている事がここの歴史博物館で初めて分りました。
ほかの中東諸国でもいろいろな民族衣装を見たけれど、ここまでドンピシャな物を見たのは初めてです。

トライバルダンスではアフガニスタン製のアクセサリーを良く見かけるので、もっと中央アジアに近いエリアの影響が色濃いのかと思っていたらとんでもない、こんなばりばりアラビア半島の端に起源があったのですねえ。
って、海路を通ればオマーンとアフガニスタンはかなり近そうですから、どっちが本当の起源と言い切る事は出来ませんが。

そもそもトライバルは後世になって創り出されたジャンルなので、歴史的なルーツがはっきりしているかと言えば、必ずしもそうではないと思います(もちろん歴史的背景にこだわってトライバルに取り組んでいる人達も居ると思うけれど)。
おそらくいろんな地域や時代からアイディアをえて創出されていったのでしょうね。
このオマーンからの影響だけを見ても、装飾品は完全に女性の物ですが、ターバンは完全に男性の巻き方です(そもそもこの辺りの女性がターバンを巻く習慣は本来ありません)。

そのようにして出来上がった物に、今では更に異なるもの(ゴシックやパンクなどの要素)まで加わっているのですから、最早トライバル・ベリーダンスにおいて時代や地域などの背景はめちゃくちゃと言っていいでしょう。
あらゆる文化が激しく折衷したこのジャンルをよりによって「トライバル」と呼ぶのはあまりにも矛盾している気もするし、穿った見方をすれば一種の皮肉のようにも思えるし...。
まぁ「ジャズダンス」って呼称と同じで、ダンスの姿が本来のあり方とどんどこかけ離れていく一方(どうでもいいけどジャズでジャズダンスを踊っている人を私はほとんど見た事がない)、呼称だけが昔のまま残っているパターンの一つなのでしょうね。

こういう例を見ると、フラ界の人はフラがこうなる事を余程警戒しているんだろうな、と思わずにいられません。
マーク様のフラに批判が止まないのだって、彼をよしとしたためにフラがどんどん異なる姿に変わっていってしまうのを恐れる向きがあるからなのでしょう。

個人的意見を言わせてもらえば、伝統は伝統として大切に守りつつ、時代に合わせて変わるべきところは変化してもいいと思います。
たとえばダンスの衣装のシルエットとかね。昔のそのままの形を着るより、時代を経て「よりシルエットの良い形」が開発されてきたら、そのように変えていった方がいいのではないかと。

ただ、これを認めていくとまったくもってキリが無い。ふと気づいたら本来の姿がどうだったのかサッパリ分らなくなっていた、なんて恐れも十分にありますし、じっさいそうなってる物が世界中に沢山あります。
だからけっきょく「いくらなんでもコンサバすぎない?」ってくらいの姿勢が、文化を守り伝え続けるためにはどうしても必要なのかもしれませんね。

うわぁ、話が飛びまくったよぅ。グランドモスクの話は何処へ...。
こほん。とにかくオマーンのグランドモスクは、そんな素敵な発見のあったオマーンの中でも、とりわけ素晴らしかった記憶が残っています。
前から言っているとおり、私は建築物を見るのが大好きです。建物自体だけでなく、建築物と周りの景色の美しい関係(日本だったら社寺と庭園の調和、砂漠の国なら空と大地と建物のコントラスト)を愛しているのですね。

UAEのアブダビでも壮麗なグランドモスクを見ましたが、キンキラケバケバだったアブダビのモスクよりも、色調や色の数を抑えて品よく仕上げたオマーンのモスクの方が個人的に好みです(とはいえ、使ってる資材はべらぼうに高価なんですけどね、もちろん)。
歴史はまだ浅いけれど、これだけ美しい建物ならそれなりの価値があると言えましょう。

アブダビのモスクが男女一緒に礼拝できるのに対し、オマーンのグランドモスクは伝統に則り男女別の礼拝スペースが設けられています。
それはいいんだけど、女用より男用礼拝所の方が遥かに豪華ってのはやっぱり気に入らんよなぁ(笑)。そりゃ伝統に気に入るも気に入らないも無いけどさっ。

男性用礼拝所は広さだけでなく、すっこーんと広い天井に凄まじいシャンデリア(色は単色だがスワロフスキー製)がドカドカとぶら下がり、両端の廊下にはスペインのアルハンブラを彷彿とさせるようなアーチも付いていて、ただただめちゃ豪華です。
ううぅぅ、私だってムスリムだったら、断然こっちで礼拝したいわよ~~~。
イスラームの男女を分ける考え方自体は悪くないと思うんですけど、アッラーだってコーランの中で男女間の平等をはっきり明言しておられるのだから、礼拝所だってもうちょっとねぇ....。

まぁ、こうして女性である私もその豪華な方の礼拝所を見せて貰える訳ですし、美しい景観を写真に残す事も出来るのですから、それだけで十分感謝モノですよね。
しかし世の中にはまだまだ私の見てない美麗モスクがあります。
とりあえず、世に知られたメジャーなモスクだけでも順次礼拝、じゃなかった拝見しに参りたいものです。
まずはイスタンブールだ。レッツらゴー

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