舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ダンス・ウィズ・万歩計

2007-04-07 23:13:18 | ダンス話&スタジオM
お茶のペットボトルにおまけの万歩計がついていたので、レッスンの時に付けてみました。
なにぶんオマケ万歩計なのですぐリセットボタンが押されてしまうという困った欠点もありますが、壊れても分解して修理できるし、なかなか便利アイテムです。

まず何より歩数が増えるのが、予想どおりのボリウッドダンスです。
あれはとにかく細かいステップが多いし、けっこう全身を使って踊る(=フラのように反動を殺す必要があるたぐいの踊りではない)ので、ただでさえ多い歩数がもれなくカウントされているようです。3歩チョンチョンとステップを踏めば、しっかり3回カウントされるってことですね。1レッスン何千歩の世界でした。

逆に驚くほど増えないのがフラです。
前述のように反動を殺し、ゆったりした流れを中断させることなく踊るのが命のダンスですから、万歩計にたくさんカウントされるような踊り方じゃダメともいえますね。

例えば「ハナレイムーン」(おなじみスローテンポの英語曲です)を踊ったところ、驚いたことに6歩かそこらしか行きませんでした。
しかもその6歩って、手が付近にぶつかった程度でもカウントしているでしょうから、ステップだけでいえばほとんど万歩計では計測できないといえましょう。まあ、もう少しアップテンポの曲やウヴェヘの多い振り付けなどになれば、カウントもたしょう変わると思いますが...。

しかし、歩数という数字で出ないからといって、フラが運動量の少ない踊りと侮ってはなりません。
フラの場合、むしろ反動を殺すように踊った方がずっと運動量が多いのです。万歩計がカッチャカッチャいうくらいアップダウンして踊った方が遥かに楽です(絶望的に素敵じゃない踊りになっちゃうので、お勧めはしませんが)。

私がスローナンバーを本腰入れて踊ろうと思ったのは、フラ歴が15年に達してからです。
それまでは私の踊りはいまいち繊細さに欠け、アップテンポとか道具ものの方が得意で、じっくり見せるスローは得意じゃなかったのですが、このままじゃまずいとようやく思い至ったのですね。

そうして初めて気合い入れて踊ってみたら、いや~、疲れるのなんのって。
「気合い」というのは、ムダに動こう動こうとする身体を抑えるために必要なんですが、なまじ大きく踊ろうとするより、こっちの方がずっとくたびれます。
しかし、これこそが素敵なフラのために必要なものなんです。

気合いを入れて踊ると当初は一曲終わっただけでエアロビなんかよりよほど汗だくになりましたが、苦労の甲斐あって私の踊りはだいぶ繊細になりました。

何より難しいのは、「気合いを入れて抑える」といっても水瓶を頭にのせて踊っているのとは違うので、身体のムダな力は抜かなければならないことです。
これができてスローが繊細に踊れるようになると、今まで得意だと思っていたアップテンポもいかに乱暴に踊っていたか初めてわかりました。
いくらフラ歴15年といえど、しょせんは十代の若造だったので、そのへんの頭は回ってなかったんですね。パワーで押せると思っていたわけです。青いねえ。

ちなみにベリーダンスは、フラほどじゃないですがやはりあまりカウントしませんでした。ベリーダンスの場合、踊り方によって個人差があるかもしれません。
ジプシーはけっこう歩数行きました。反動を殺さなければならない踊りより思いっきり踊れるぶん、カウントが増えるんでしょうね。

思いっきりパワフルに踊るダンスと、無駄な動きを削ぎ落として上品かつセクシーに踊るダンス、その辺の使い分けが巧みにできるようになりたいものです。

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