今日は、本年最後のハワイ語講座でした。
ということでハワイ語の先生、エギル・マグネ・フセボ先生のご紹介です
フセボ先生は『Aloha!ハワイ語』という本を出されているので、ご存じの方も多いかと思います。
現在2冊まで出版され、どちらもかなり好評とか。
1冊目は、ハワイ語の文法をハワイトリビアを交えつつ分かりやすく解説した本です。
2冊目は、ハワイ諸島の主な島々の解説と、各島ごとに伝わる神話や各地の歴史的人物について学べます。1冊目よりさらに踏み込んだ文法解説も読めます。
それ以前から、日本でも少しはハワイ語文法書が出ていました。どれも面白いのですが、かなり専門的で私みたいな語学フェチでなければ結構難しいのが多かったんですね。
その点、『Aloha!...』は文自体が分かりやすいのに加え、イラストや写真も多くて語学フェチでない人にとっても読みやすいんです。例文や有名な曲の解説も豊富ですしね。
もちろん語学フェチ垂涎モノの記述もそこかしこに散りばめられています。「ハワイアンは宇宙に存在するすべてのものを『コントロールできるもの』と『コントロールできないもの』に分け、いずれに属すかによって使用する所有格などが変わる」...な~んて、聞いてるだけで鼻息が荒くなりません???(ってさすがにそんな変態は私くらいか)
来年2月1日には新刊『メレ(歌)編』も出るそうです!!
先生は曲解説のとき、出てくる重要単語の意味と日本語訳の両方を丁寧に教えてくださるので、曲の意味がもの凄く良く分かるようになりますよ。しかも歌詞中にさり気なく出現する言葉や名前の持つ深い意味や伝説まで知る事ができるのです。例えば、歌詞に「
カタツムリが鳴く」というとんでもない言葉がいきなり出て来た時は、「ハワイ人はカタツムリが鳴くと考えており、鳴き声はこんなだと思っていたらしい」なんてことまで教えてくださいました。
だから、曲が立体的に理解できるようになるのです。
そんなわけで、メレがフィーチャーされた次回作はかなりオススメです!!
私個人としてもめっちゃ楽しみですな
では最後に、本だけでは分からない(かもしれない)フセボ先生という方の紹介をば。
先生は一言でいうなら
語学の天才です!!!
ノルウェーの方なのですが、日本語は母語話者レベル。
なんたって、
司馬遼太郎氏や
五木寛之氏の作品を(もちろん日本語で)愛読なさっているのです。古典文学など私よりお詳しいくらいで...。
出身校の関係だとかで、ラテン系言語もお手のもの!! 私が大学でスペイン語を習っていると言ったら、
スペイン語で挨拶を返してくださいました。
ご本人は「同系統の言語なら、ひとつマスターすれば他の言語も分かる」とおっしゃっていましたが....そうかなあ....。
母語のノルウェー語と同系統の北欧語も、「方言のようなもの」なのでみな分かるとの事ですが、ちょっと聞いただけでもスペルからしてだいぶ違う...。コレが分かるのは、フセボ先生だからこそなのでは....。
他にも中国語などかなりの言語に精通しているようです。「ようです」というのは、先生は非常に慎み深くて「いやぁ、そんなに知らないですよ」と謙遜して語学力の全貌を明かしてくださらないのですね。
こないだも「ハワイ語は簡単な言語」とおっしゃっていたので「こんな言語が簡単だなんて...先生はやっぱりすごいッス」と言ったら、「そんなことないですよ。
フランス語やロシア語よりは簡単じゃないですか」とのこと。
謙遜のレベルが違います。
こんな希有な言語の天才であらっしゃるフセボ先生の書いたハワイ語本がためにならないハズはない。すべてのフラダンサー、ハワイ好き、そして
語学フェチの皆さんに、フセボ先生および『Aloha! ハワイ語』シリーズを捧げます。