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舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

The Princess and the Frog

2010-01-27 00:38:10 | Disney (パーク、映画&テレビ)
予告からだいぶ間があいてしまって、失礼いたしました。
今日こそ、ディズニーの新作映画"The Princess and the Frog"のお話です。

こないだも書いたとおり、この素晴らしい英題の映画には、『プリンセスと魔法のキス』という、へっぽこな訳題がついています

おいおいおい、冗談でしょ。このタイトルに対する拒絶反応が激しいあまり、今ここにタイプしようとしたら最初『~魔法のリス』と書いてしまい、修正しようとしたら『クス』と打っちまいました。マジ話です。

そういや、実写とアニメを組み合わせた傑作ディズニー映画"Enchanted"も、『魔法にかけられて』なんつー色気の無いタイトルにされてたからなぁ。
enchantという言葉には、もちろん魔法をかけるという意味合いもありますが、英語では「魅了する」という意味もあるわけで、英語のタイトルにはこちらも含まれていると思います。
理想をいうなら、そのニュアンスを邦題にも含められれば良かったんでしょうけどねぇ。

ただ、今回の映画に関しては、語呂がどうのという以前に、『かえる』という非常に重要な情報が欠落していることがマズいです。
『プリンセスとかえる』にしておいてくれれば、私の所属するかえる友の会に、優良かえる映画として推薦文を寄稿するのになぁ。


そういう訳で、タイトルからは伝わらなくなってしまいましたが、この映画は実に素晴らしいかえる映画です。
なぜならばこの映画は、
かえるとキスをするのさえ嫌がっていた女の子が、かえるとして生きる決心をするに至るまでを描いた、感動のかえる映画なのです。


ああああ~~、いかんいかん。この説明では、かえる偏愛者以外の方に魅力が伝わらない。
うぉっほん。それでは、出来るだけかえる愛好家向けに偏らないよう心がけつつ、この映画のあらすじおよび感想をお話ししたいと思います。


ヒロインの名前はティアナ。ディズニー史上初の黒人の主人公で、たいへんチャーミングな女の子です。
そして、これまたディズニー史上初、仕事を掛け持ちしてまで一生懸命働くヒロインです。

う~ん、黒人であることよりも、こっちの方が重要な「史上初」だと私は思うぞ。
なにせこんなに働くヒロインは今までいなかった。いえ、ここで言う「働く」は「就労」の意味であり、家事は含めませんので、こびとの家での白雪姫や継母にこき使われるシンデレラは除外です。

誤解を招かないように言っておきますと、本物の「家事」ならばれっきとした「仕事」だと私も思いますが、こういうおとぎ話でヒロインがやってるのは、ほとんどおままごとの延長みたいな代物だからなぁ。ちょっと「働いてる」とは言えないよね、って事で。

強いて言えば、踊り子として生計を立てていたエスメラルダは「働いて」いたかも。でもティアナほど「一生懸命働いて稼いでお金を貯める」という姿がリアルに描かれることは無かったです。

ヒロインのそういう姿を描くこと、これは非常に素晴らしいことで、必要なことだったと思います。
たぶん21世紀の女の子は、ただ王子様を待っているだけがイイとは思いません。というより、ティアナのようなヒロインに憧れる女の子が増えて欲しいものです。

ティアナは貧しい家庭で育ちましたが、両親にとても愛され、亡くなったお父さんの夢だった「自分のレストランを持つこと」を目標に、毎日仕事に精を出しています。
かなり忙しくて大変そうですが、悲壮感はゼロ。素晴らしい料理の技術を持ち、仕事をとても楽しんでいるし、何より叶えるべき夢があるので、お母さんの応援にも支えられて、充実した生活を送っています。

そんな彼女の住む町にやってきたのがナヴィーン王子です。
この人、王子だけに血筋はいいけどチャランポランで、歌って踊って女の子と遊ぶのが何より好きなダメ王子です。

つーか、この人見てて思ったけど、歴代の王子ってもしかしてみんなダメ王子じゃないか。
なんか馬とか乗ってその辺フラフラしてるし。それも、領地の視察とかそういう真っ当な目的じゃなく、ただ供の者もロクにつけずウロついてる感じで、ちゃっかり美少女(※ヒロイン)と運命の出会いとかしちゃって、王子としての職務を果たしているとは思えません。
十二国記の利広の方がまだしも役に立ってるぞ...って、分る人が少なすぎる喩えは置いといて(笑)。

「働くヒロイン」と同様に、「フラフラしているだけの王子はダメ王子」って(よく考えると当然なんだけど誰も指摘してなかった)とこをしっかり描いたこの映画、やはりただ者ではありません。
さて、この水と油みたいなヒロインと王子様、果たしてどのような顛末になるやら...。

ある夜、ティアナは今まで目指して頑張ってきた夢が暗礁に乗り上げ、部屋で一人落ち込んでいました。
そこに現れた一匹のかえる。あろうことか、そのかえるは人語を喋り、そのうえ「僕とキスして魔法を解いて!」と迫ってきました。

ティアナに甦る過去の記憶...。
「かえるにキスしたら魔法が解けて王子様に戻った」というおとぎ話を聞いて、「王子様と結婚できるならキスするわっ!」と息巻く金髪碧眼の少女とは逆に、隣のティアナは「ウェ~~~~ッ、絶対ヤダ~~~」と嫌悪感をあらわにしていました。
まさか現実で自分の身にそんなことが起きるとは...。

ティアナにキスしてと懇願しているのは他ならぬナヴィーン王子です。
持ち前の軽薄さで胡散臭い占い師みたいなおじさんについて行った結果、かえるに姿を変えられてしまったのです。
王子はキスさえすれば元の姿に戻れると信じ、ティアナにキスをせがみました。
ティアナは仕方なく、嫌々ながら応じた訳です.....が


なんと、王子が人間に戻ったのではなく、逆にティアナまでかえるになってしまいました


王子もかえるのまま。ここに、かえる化人間二人組の誕生です。
あな、めでたや。...違いますね。普通の人だったら、めでたいどころかパニックに陥ります。
というわけで、二人(二匹?)はパニックの末、庭に放り出されてそのまま転げ落ち、どことも知れぬ水場に迷い込んでしまいました。

ここから、元の姿に戻るための二人の旅が始まります。
魔法を解く方法がさっぱり分らない上、かえるになった二人にとって外の世界は危険がいっぱいで、しかも例の胡散臭い占い師にはある邪悪な企みがあり、ナヴィーン王子は彼と彼の手下に追われる身です。
はたして二人は無事に悪者から逃げ延びて人間に戻れるのか!?
...という波瀾万丈の冒険の行く末は、劇場でご覧いただくといたしましょう!(※丸投げではない。断じて。ネタバレを避けたいだけ)


詳しくは本当にネタバレになるので書けないんですが、私が言えることはただ二つ。
まず、主人公二人がかえるでいる時間は思いのほか長いこと。
じっさいに分数を計った訳ではありませんが、これはかえる映画だと断言できるくらい、かえる姿をたっぷりと堪能できます。
あ、かえるがさほど得意でない方のために言っておきますと、かなり可愛らしい容姿に描かれていますのでご安心ください。
特にティアナのかえる姿の可愛さ、色っぽさは特筆に値します。

そして第二に、最初に言ったとおり、ティアナは一度はかえるとして生きる決心をすることです。
これは厳密には正しくないな。最終的に、こういう物語の定番どおり、ティアナとナヴィーン王子はくっつきます。
仕事一辺倒だったティアナはナヴィーン王子にダンスの踊り方や歌い方など遊ぶことを教えられ、ナヴィーン王子はティアナを好きになったことでこれからは真面目に生きようと決心し、お互いに良い影響を及ぼしながら、相思相愛になった訳ですね。

めでたいなあ。よかったねえ。
私にしちゃ相思相愛カップルに対して優しいって? そりゃそうです。だってこの時点では二人ともまだかえるの姿だもの。

めでたく相思相愛になった二人ですが、けっきょく人間に戻ることはできませんでした。
しかし、それでも二人は「かえるとして」人生をともにする決意をし、結婚式を挙げるのです。


うわ~~~~、なんて感動的なんだぁ~~~
冒険の中で出会った仲間達に囲まれて、主人公カップルの結婚式!!
かえるとかえるの!!!!!
(※感動のツボ違)


ところが、ここで思いもよらなかったこと(何なのかは劇場で見てねってば)が起きて、ティアナとナヴィーン王子は人間の姿に戻りました。
チッ、折角の最高のハッピーエンドに水を差すような事を...とは流石の私も思いません(笑)。素直に二人を祝福する気持になりましたよ。

無事人間に戻れた二人はそのまま結婚し、ティアナはナヴィーン王子とお城で幸せに暮らしました...とはならなかったところが、この物語の最後にして最高に素晴らしいところです。
ティアナは念願のレストランを持ちました。それも、まさに欲しいと思っていた物件をゲットして、です。
夢みたとおりに天井からシャンデリアを提げて、おいしい料理にお客さまも喜んでいるようだし、ティアナの夢は完璧に叶いました。
王子もちゃんと客寄せパンダならぬ客寄せ王子として楽器とか演奏して店内を盛り上げています。
うむ。働き方がヌルいが、まぁ今までダメ王子としてチャランポランに生きてきたのだから、今日のところはこのくらいで大目に見てあげよう。

まさか、「二人はかえるとして幸せに暮らしました」よりも良い終わり方を迎えるとは思ってなかったぞ、The Princess and the Frog。
待つだけのプリンセスとは違う、21世紀のシンデレラストーリーをディズニーが提示してくれた事は、大きな一歩だと思います。

旅のしおり

2010-01-19 02:30:25 | Disney (パーク、映画&テレビ)
う~っ、今日も『Princess and Frog』の話を出来るテンションに達しない...。
というわけで路線変更、今回の旅行に当たって制作したしおりをご紹介します。


まず、上の画像が表紙です。
デコに凝っているものですから、こんなとこまで石だらけにしてしまいました。
色画用紙に、例によって下書きなしでぶっつけ書きしたロゴやイラストを貼り付け、上にテープ糊を貼って、そこにラメを乗せました。
ラメが落ちないように、POP用ラミネートでコーティングしたところに、石でデコりました。



こちらの裏表紙もデコっています。
しかし、オリジナル絵にこだわる私には珍しく、コラージュにしてみました。
私の絵はこういう芸風ですので、シロートっぽさを出したくない時は、絵ナシで行かなければならないのです。

テーマはそのまんまお正月です。
京都物産展でインスピレーションをたっぷり受けて、和紙と色紙を重ねました。
左のテープはこういうケバいものが既製品で売っていて驚きました。前に似たようなお正月コラージュを作った時は、理想のものが無くて手作りしたのに...。
天の川のように流れているラメや石に混じって、ミッキーもチラホラ流れています。

一番手がこんでいるのは下の扇子ですね。
まず、金の和紙を適切なサイズに切って畳んで扇子を作り、そこにお弁当か何かについてた紅白のヒモをくくりつけたものです。
このヒモと房を望ましい位置に置くのが結構難しくて、少しずつ騙し騙しボンドで貼って行きました。
画像だとちょっと分りづらいですが、その下にも石ミッキーがいます。



中にはいつもどおりこういう日程表があります。
ただし、慣れない土地で予定も多いので、読みやすいようにいつもより大きめのサイズ(A5)にしました。
ページ数も多めです。したがって、いつものように片面印刷を半分に折って製本すると大変な重さになってしまうため、ページ配分を計算して両面に刷り、中央をステープラーで留めました(ようは薄手の市販本と同じ作り方です)。

簡単に言ってるけれど、じつは「中央をステープラーで留める」というのはとても難しい作業です。私は20年前から自分で本を作るのが趣味ですが、これが出来なくて非常に悩みました。
ところが、軸を90度回す事で中央が留められる特殊なステープラーを発見し、長年の悩みが思いがけなく解決した訳です。
これで市販品のような本がいくらでも作れます。伊東屋万歳。



日程表だけでなく、普通の旅のしおりに書いてあるような、さまざまな事の手順や簡単なマップなども入れました。
一番役立ったのが、この船内マップです。船に乗っている間は、部屋を出ると先ずこのマップを見て、目的地がどの方角にあるか調べるのに愛用していました。

ディズニー・クルーズラインも他の船も、数万トンになるとなまじの大型ホテルより大きいため、特に我々のように方向音痴の人は、「事前に何がどこにあるかある程度予習しておく」「常に船内マップを持ち歩く」などの工夫をすると、よりスムーズに楽しめます。
世界一周クルーズみたいな長旅であれば、じょじょに探検して地理を覚えて行く事も出来るけれど、3泊~一週間程度の短期クルーズですと、何だか分らないうちに旅が終わってしまう事も有り得ます。こわいこわい。
今後も、船に乗る時はこういうマップをあらかじめ用意しておこうと誓っている私です。

Princess and the FROG<予告>

2010-01-18 01:40:31 | Disney (パーク、映画&テレビ)
ディズニー・クルーズラインに乗った際、新作映画"Princess and the FROG"を観てきました。

日本語にすると『王女とかえる』...こ、こ、こ、こんなコーフンと妄想を呼び覚ます素晴らしいタイトルの映画が、かつてあったでしょうか。思わず文字のフォントも最大化です。
それを、なんでまた『プリンセスと魔法のキス』なんて夢もへったくれも無いダサちんな邦題にしてしまったのか、理解に苦しみます。
『風と共に去りぬ』とか、『雨に唄えば』とか、原題を踏襲しつつナイスな訳題をつけた先達を、ちっとは見習いなさい。

それでも、こんな素晴らしい映画なら、ダサすぎるタイトルにも我慢して公開初日に駆けつけねばと思っていた訳ですが、その機会は思ったより早く、乗船時に訪れたのでございます。

やはり、原題どおり素晴らしい内容の映画でした。
これは是非、詳細をお話しして公開前の日本にもその素晴らしさを知らしめ、公開が始まった暁には、一人でも多くの方に映画館に足をお運びいただきたいと思います。

というわけで、明日の記事では『王女とかえる』について詳しくお話ししますね。
今日はちょっと疲れていて、というより一週間の疲れをまだ引きずっているものですから、あの素晴らしさを100%お伝えする自信が無いのです。
では明日、どうぞ宜しくお願い致します。

キャスタウェイ・キー

2010-01-15 00:48:25 | Disney (パーク、映画&テレビ)
ポート・カナベラルから出るディズニー・クルーズラインが必ず寄るのが、ディズニー所有の無人島、キャスタウェイ・キーです。
ディズニーとしてもここを最大のウリにしているらしく、ここに二度寄るコースもあるほどです。

にもかかわらず、天候によって上陸できない事もあるというのが最大の問題です。
じっさい、先々月くらいのクルーズでは、悪天候のせいで寄港できなかった時もあったそうです。
そして我々のクルーズも、寄港前夜がおそろしい強風になってしまい、後から聞いたところによると、一時は寄港が危ぶまれたとか。
けっきょく船長さんの判断で、普通なら当日早朝に到着するところを、船を飛ばして前夜のうちに港に着いておき、上陸が許可されました。
そういえば、前の晩に自室に戻ったらすでに船がどこかの陸地に着いていて驚いたものです。

やっとやっと行けたくらいの天候だったため、キャスタウェイ・キーは非常に風が強く寒かったです。
同じ船で到着した日本人の方も、「前に来た時はもっと暑かったような...」と呟いていましたっけ。
確かに、普通はもっと温暖を通り越して暑いらしいですよ。だからマリンスポーツのオプションも色々用意されています。
でも、寒かったため流石に海に入っている人の姿はまばらでした。

朝食を済ませて船を降りると、降りてすぐのところでさっそくキャラクターグリーティングをやってます。
どうやら寄港中は終日誰かしらがここにスタンバってくれているようですね。私が見た時は、チップ&デールとデイジーがいました。


少し歩くと、『パイレーツ・オブ・カリビアン』でおなじみフライング・ダッチマン号が停まっているのが見えます。
でも、折角なら乗れるようにしてくれたら良いのにねえ。まぁ、本物のカリブの海に停泊するフライング・ダッチマン号というのも乙な光景ですから、写真を撮れるだけで良しとしましょう。
空と海を眺めるのに無上の喜びを感じる私としては、カリブの独特な海の色を見られたのは、今回一番大きな収穫の一つです。
空はこのとおり曇り切っていましたが

島は(というより一般客が入れるエリアは)さして広くないので徒歩でも良いんですが、頻繁に行き来して居るトラムに乗ると少し速いし楽です。
年明け後だったにもかかわらず、トラムでは「カリプソ・クリスマスソング」が流れていました(笑)。

トラムに乗ればすぐに船着き場から繁華街?に到着します。
ここのお店では、キャスタウェイ・キー・グッズのほかに、今すぐビーチで遊べる玩具も色々売っています。
日本からわざわざビーチボールを持ってきた私も、砂のお城を作れるグッズやミッキーマークつきシャベルが欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、持ち帰る大変さと帰ってから絶対使わないであろう事を自分に言い聞かせて諦めました。
つーか、あまりにも風が強くて、持参したビーチボールはけっきょく使えませんでした。

一通りお店を見学した後、もう一つのトラム乗場に行きました。
ここから出ている小さめのトラムは、人里離れた場所にあるアダルトビーチに行くものです。

アダルトビーチ。血湧き肉踊る響きではありますが、流石ディズニーの事、不健全なニオイは一切ありません。
たんに喧噪から離れて静かな海辺でうだうだしたい大人のための大人専用ビーチだってだけです。
うだうだするためのデッキチェアやハンモックも大量に用意されていて、本当なら私もここで一日うだうだする算段だったのですが、いかんせんこのエリアは特に風が凄まじく、次のトラムですぐに引き返さざるを得ませんでした。

一般エリアに戻ってからもハンモックへの想いは捨てがたく、少し昼寝をした後、探検を再開しました。
しばらく辺境のエリアを歩いていたら、海の方にこんなモノを見つけました。

どうやら開発中の海上アスレチックのようです。
コレだけでなく、島内のあちこちで現在随分大規模に再開発しているようです。
聞いた話だと、ディズニー・クルーズラインは数年のうちに後2隻、10万トン超級の大型客船を増やす予定らしいので、それで来る大人数の乗客のために、キャスタウェイ・キーの施設を増やしているのでしょうね。

更に探索を続けると、卓球台などのゲームがいくつか置かれている屋根の下に来ました。
マミちゃんにそそのかされ、我々はビリヤードに挑戦しました。
憎たらしい事にゲームが強いマミちゃんは、ゲームの勘とビリヤードの経験(ウチにもビリヤード台があった、しかし私は幼少だったのでほとんど未経験)を駆使して私をいたぶりました。

いたぶられてばかりで楽しくないので、食事処にいってランチを頂きました。
ソフトドリンクのラインナップの中には、私が愛してやまないフルーツパンチというドリンクもあります。
こないだもちらりと書いた「フルーツパンチ」は、いわゆるフルーツポンチとは一切関係のない、どころかフルーツの気配も感じるか若干怪しい、アメリカの飲料です。
色は苺シロップをもっと赤くしたような舌の染まりそうな色。味も、あのマミちゃんすら「甘い」と評する代物です。炭酸は入っていません。だからよけい甘く感じるのかも。
私は幼少のみぎりからハワイでこのフルーツパンチを飲んできたせいか、コレを飲むとハワイに帰ってきた(orアメリカに到着した)という気分が最高に高まるため、折角アメリカでも酒の飲める歳になったのに未だにコレを愛飲しています。
ちなみに、船内のフリードリンクコーナーに取りに行くと、私以外にコレを取っているのは明らかにまだ私の4分の1くらいしか生きてなさそうな嬢ちゃん坊ちゃんばかりでした(笑)。
それでもフルーツパンチはやめられません。キャスタウェイ・キーでも当然のようにコレばかり4杯くらいお代わりしてしまいました。

デコってみました

2010-01-14 01:55:36 | Disney (パーク、映画&テレビ)
ディズニー・クルーズラインに限らず、大型船の客室は、似たような景色のところに近い間隔で何百というドアがずら~~~っと並んでいますので、得てして自分の部屋がどこか分らなくなります。
そうならないために、自分の客室のドアを個性的にデコレーションする事は、是非のおススメです。

どうやらアメリカでは、ホテルなどのドアを自由気ままにデコる(但し当然傷や跡をつけない方法で)というのは一般的な事のようです。
ハワイのホテルでも凄いドアを見た事がありました。そう、アレはメリーモナークの時です。
明らかに熱心な愛好者とおぼしき人がフラ一色に飾り立てていたのも見ましたし、我々の向かいに泊まっていたカムエラの皆さんは、ドアどころか一帯の壁に好き勝手なものを貼りまくっていました。
ま、こうすれば個性も発揮できますし、なんたって今言ったとおり自分の部屋を見失わない意味で実用的ですものね。


アメリカから取り寄せたガイドブックに、アルファベットなどでデコった客室のドア写真が載っているのを見て、私も自分の部屋の前をデコるべく、日本から色々準備して持って行きました(←こーゆーのの積み重ねで荷物が重量化)。

まあ、アメリカで個性を出すには「ジャパネスク・ミッキー&ミニー」に限るでしょう。
というわけで、渡航ギリギリに発見したミッキーのしめ飾りを中央に掛け、周りにダイカットお年玉袋を散らしました。
さらに、グリーティングカードとして売っていた熊手と絵馬(もちろんミッキー&ミニー柄)も掲示しました。

ついウッカリ海外旅行時の荷物を重くしてしまう私ですが、このデコ用品に関しては、元々ポチ袋やカードなので、あまり重くならなくて良かったです。
ですので、ドア用デコグッズを持って行く場合、薄いマグネットに直接色を塗ったり絵を描いたりするとか、紙で飾りを作って裏にマグネットを貼るとかするのが、もっとも荷物にならない方法です。
ちなみに、ディズニー・クルーズラインの客室のドアは、表側に限りマグネットが貼付けられます。
吸盤も有効でした。

しかし、重くなるのは分っていてもどうしても外せなかったのが、以前作ったオリジナルメッセージボードでした。
コレは去年作った際、ついったーで公開いたしましたね。
なんたって既製のものだけでは我慢できない人間です。折角苦労して作ったメッセージボードをどうしてもこの機会に持って行きたくて、厳重にタオルとかで包んで持って行きました。

ホワイトボードは実用面でも便利です。海の上では携帯が通じないので、同室者と別行動をとる時に、「どこに行く」とか「何時に戻る」みたいな事を書いておけば安心です。
まして、日本語で書くとほとんどの人は読めないので防犯上も無問題です(笑)。まぁ、船にはきちんとセキュリティを通過した乗客しか乗れませんから、元々かなり安全ですけどね。

ドアデコはディズニー・クルーズライン側も奨励?してくださっているようで、なんとリピーターの方はもれなく「戻ってきたよマグネット」がもらえます。
その形状は、小さい丸二つ。そして、ドアについている部屋番号の表示が書かれているのは、(私のドアだとしめ飾りでよく見えませんが)大きい丸一つ。
それだけでもう、オーソリティーな方ならお分りですね。マグネットをドアのしかるべき位置に飾れば、ミッキーマークを制作する事が出来るのです。ニクいね~。
このニクいセットはリピーターみんながもらえるようなので、貼っているドアを随分見かけました。つまり、演出はニクいけど、そのままだと「自分の部屋を見分ける」という役目はあまり果たしません(笑)。

その点、同じ階に凄い強者ご一行様を見かけました。
どうやらある程度の大人数で参加しているようで、3つ4つ仲間の部屋が続いており、そのすべてが同じ系統の(但しそれぞれに個性的な)方法でデコられまくっているのです。

おびただしい装飾の中でも最も目を引くのが、すべてのドアの横にかけられたレターラックです。
コレ自体も派手にデコられており、なおかつそこにいろんなお楽しみグッズが入れられています。
私はたまたま、その一員の女性がすべてのレターラックに何かを分配している姿を目撃しました。
おそらく、そのようにして、みんなで面白いグッズを入れ合っているんですね。

大人数で参加している人達は、そういう特別な気合いを入れて参加しているグループが多かったようです。
お年寄りから赤ん坊まで、全員お揃いのTシャツを着ているグループも数組見かけましたし、そのうちの一組が着ていたTシャツには一番上に「誰と彼の50周年」というご夫婦の名前と、参加者全員の名前が書かれていました。楽しそうだなぁ。

そういうのを見ると、どこへ行くにもこの仲の険悪な母娘でしか出掛けられない我が身がとても残念です。
...いや、待てよ。我々にはスタジオMツアーという究極の方法があるじゃないですか。

その場合、お揃いグッズはとても素敵なのを作りますから、どうぞご安心ください。
デコ用品は私が丹精込めて作りますし、ユニフォームはマミちゃんがシルエットに細心の注意を払って企画しますぞ。
...ああ、じゃあやっぱりスタジオMハワイツアーやろうかな(笑)。

ディズニー・クルーズライン;船のFAQ

2010-01-13 02:18:20 | Disney (パーク、映画&テレビ)
我々が船旅に行った話をすると、一番聞かれるのが「揺れ」の問題ですね。乗り物に酔いやすい方は、特に心配だと思います。
でも、今回乗ったような数万トンクラスの大型船になると、ある程度揺れを制御する装置がついている上、波の距離よりも船のそれの方が長いので、波の揺れが船に響かないのだそうです(科学的な仕組みには詳しくないのですが...)。

とはいえ、流石に高速で移動している間は揺れを感じます。
我々にとっては酔わない類の揺れですが、どうしても気になるという方は、酔い止めを持参した方が安心です。もちろん、船の方でも用意してくれています。

あとの解決策としては、「揺れが始まりそうな時間になる前からガッツリ寝る」「揺れを感じないくらいプールで泳ぎまくる(※プールは深夜まで使えます)」「揺れを感じないくらいディスコで踊りまくる」などもいいでしょう。


そしてもう一つ、我々にとって重要なのが言葉の問題ですね。
私も何遍かその件に触れてきました。
幸い、ディズニー・クルーズラインには数名の日本人スタッフの方がいらっしゃいます。しかし、皆さんショップやダイニングなどさまざまな持ち場についているため、日本語で聞きたい事などがある時は、フロントデスクで呼び出してもらいます。

それに、ありがたい事に、当然従業員の皆さんも我々乗客と一緒に船で動いているので、「日本語を喋れる人が来るのは明日の夕方です」なんて言われる事は先ずありません。
どんなにタイミングが悪くても、数時間待てばきっとお会いできるでしょう。

とはいえ、英語が苦手でも船内で困る事はそれほどありません。
まぁ一番問題なのはダイニングでメニューを選ぶ時でしょうか。そうしたらbeefとかsalmonとかscallopとか最低限自分の好きな物と嫌いな物の単語だけあらかじめリストアップしておいて、それらの単語を文字の羅列の中から探し出すというのが、おそらく一番有効な解決策です(笑)。
私ほど偏食でなければ、もっと大雑把に「fish」などと言ってしまうのも一つの手です。

ダイニング以外の場面では、ハッキリ言ってひと言も喋らなくても何とかなります。たまに客室に届けられるお知らせの紙が読めなくても、そこの不測の事態が書かれている事は先ずありませんから、不安に思う必要はありません。
私は細かい英語の文字を一生懸命読んだけれど、大抵「乗ってくれてありがとう」的な船長さんからのメッセージとか、前々から分っている事柄の案内でしたもの。

ただし、なるべく英語に煩わされずに旅を終えたいと思っている場合は、「何時までにどこへ行くか」とか「帰りのスーツケースの集荷方法」などを、事前に代理店や日本人スタッフの方を通してキッチリ予習しておく事をオススメします。

ディズニー・クルーズライン;デッキパーティー

2010-01-12 00:56:22 | Disney (パーク、映画&テレビ)
無事乗船したら、船内のビュッフェで腹ごしらえをしたり、自分の部屋に入って荷物を解いたりします。この時すでにプールとか入ってる気の早い人達もいます。つーか、まだフロリダなんだから、プールは寒いんじゃないでしょうか。

12月のフロリダはめっさ寒いです。乗船前夜などまで降っていました。
寒いところがダメなマミちゃんは、こないだも書いたようにぼやきすぎて野村監督化していました。
アメリカ最南端とか、海に出ればすぐカリブといった情報に惑わされてはいけません。冬季に彼の地を訪れる方は、どうぞ同じ頃の日光に負けないレベルの寒さを覚悟して行かれる事をオススメします。

ともあれ、そうこうしているうちに、避難訓練の時間になります。
船の避難訓練は、乗客全員が必ず出航前に受ける事を義務づけられています。
ですので、たとえ何百回クルーズに乗っている人であろうと、ド派手なオレンジ色の救命ベストを着用して、デッキに出なければなりません。
ま、全員の点呼を済ませただけでわりかしすぐに終わるんですけどね(笑)。

避難訓練が終わったら、あとは出航を待つのみです。
このクルーズでは、出航を祝うパーティーがデッキで開かれます。
この時のみならず、クルーズ中のパーティーはすべてこのデッキで行われました。
そこには普通「グーフィー・プール」というファミリー向けプールがあるのですが、ここの水を抜いて、この時だけフロアが出現します。

という事で今日の記事では、ディズニー・クルーズラインのデッキパーティーの模様をお伝えしましょう。


(1) セイルアウェイ・パーティー

夕刻5時の出航に合わせて行われる最初のパーティーです。
プールだったところはダンスフロアになっており、その前のステージでダンサーの人が踊っていて、私が行った時点ですでに盛り上がっていて楽しそうでしたが、自分の低い身長を考え、この場所を見下ろせるデッキ10に上がりました。
デッキ10は吹き抜け状態になっていて、中を覗き込むようにしてデッキ9の様子がよく見えるのです。

どうしても踊りの輪の直中に行きたいというのでなければ、私のおすすめはこのデッキ10ですね。おそらくデッキ9にいるよりもステージがよく見えます。

日が暮れゆく中、この場所はにわかディスコと化して、ステージのダンサーもフロアの乗客も踊っています。
しかしこの時点ではディズニーキャラクターは出ていません
かかっている曲もディズニー音楽ではなく、テクノからYMCA(笑)まで普通のダンスミュージックです。まぁ、私は普通にこの手の曲も好きですから構わないんですが、せっかくならディズニー音楽のクラブミックスくらいかければいいのにね。強いていえばハンナ・モンタナのマイリー・サイラスの新曲がかかったくらいですね。
ハッキリ言って、目の前のモニタにクルーズラインのミッキーマークがデカデカと出ていなければ、ディズニーのクルーズである事を忘れそうです。

ウッカリ普通のディスコに紛れ込んだような錯覚が始まった頃、ようやく真打ち登場という事で、ミッキーと仲間達が出てきてくれました。
具体的にはミッキー、ミニー、ドナルド、プルート、グーフィー、チップ&デールです。
ちなみにデッキパーティーにプルートが出演するのはこの時だけです。ほかのパーティーはみな夜なので、彼は出てきてくれないんですね。

ミッキー達が登場した直後に、出航のカウントダウンが行われます。
カウントが0になると、「星に願いを」のメロディーの汽笛が流れて、いよいよ船が動き出します(の筈なんですが、実際には外の景色が動き出したのはちょい後でした)。

出航したら再びディスコモードに戻ります。
但し今度はミッキー達も一緒です。乗客に配られたのとお揃いのリボンを振りながら、ダンサーを交えて楽しそうに踊ります。
この時の様子がホントに楽しそうなんですね。ミッキーもいつもの「ハハッ」という笑い声だけでなく、随分テンションが上がって陽気に笑いまくっています。
キャラクター達は少し踊って帰ってしまいましたが、ディスコ状態はその後もしばらく続いていました。


(2) 新年カウントダウンパーティー

この時期だけの特殊なパーティーも、やはりここで行われます。
それにしても、カウントダウンは12時だというのに、パーティーは9時半からという異様な気合いの入り方は何なのでしょう(笑)。
いえ、実はその前の食事の時から、早くもこのキンキラ帽子が配られるという気合いの入りようです。

会場のデッキではこの帽子とお揃いのキンキラホイッスルも配布していました。ホイッスルと言っても、ボール紙で出来た簡素なもので、よくアメリカでカウントダウンなどのパーティーをやると配られる代物です。
吹くと「ぷぁ~~」みたいな愛嬌のある音がします。

昨日の出航時と違って夜なので、会場は照明がきいている上にご丁寧に頭上にミラーボールまで吊り下げられていて、ますますディスコと化しています。
そんな中、例のホイッスルをぷぁ~ぷぁ~~と鳴らしながら踊ってカウントダウンを待ちます(しかし毎回YMCAが流れるのは何故なのだろう)。

流石に踊っているだけでは時間が持たないので、1時間半前にミッキー&ミニー、40分前にチップ&デールが出てきて盛り上げてくれました。
さらに、なぜかトイレットペーパーを紙テープ代わりに発射して(たぶんペーパー発射用のパーティーグッズとかあるのだと思う)、エコとか言ってる人が見たら訴訟を起こされそうな勢いでスタッフの人が気前良く観客や上空にむかってペーパーをまき散らし、友達の輪ならぬトイレットペーパーの輪を広げようゲームとか、上のデッキまで届くかなゲームとか、大の大人がこんな事で喜んでいていいのか不安な感じのレクリエーションが繰り広げられていました(笑)。
もちろん、私もこの手の莫迦騒ぎは大好きですので、一緒にトイレットペーパー回しに参加しましたよ。

カウントダウンまで10分を切った頃、ようやく今まで出ていなかったドナルド&グーフィーが来てくれました。
しかし二人のノリ方が半端じゃありません。特にドナルドなど、被っていた帽子を振り落とす勢いで踊っていました。さらに、さんざん発射されてダマになったトイレットペーパーを客に向かって投げたりもしてました。
その数分後にチップ&デールが戻ってきて、更に数分後、もう後3分でカウントダウンという時に、ミッキー&ミニーが登場しました。
紙吹雪ならぬトイレットペーパー吹雪が舞う中、テンションMAXで踊りまくるミッキー達に、会場のテンションも最高潮です。

正面の大画面にはニューヨークのカウントダウン風景が映し出され、「ニューヨークの人達が被っているあの青い帽子が欲しい」と変な事を言い出すマミちゃんに、「アンタがニューヨークなんか行ったら寒すぎてぼやきまくって大変だよ」とツッコミを入れている間に、2010年が到来しました。
新年を迎えた瞬間は流石にトイレットペーパーでなく本物の紙吹雪やテープが舞い、ついでに花火もあがりました。

すっかり盛り上がったところで、キャラクター達に一人ずつ別れを告げて、最後のミッキー(やたらファンキー)を見送った後、会場は更に1時間ばかしディスコ状態が続いていました。


(3) パイレーツ・イン・ザ・カリビアン・パーティー

気合いを入れて海賊仮装ファッションで臨んだパーティーです。
今まで上のデッキから遠巻きに見下ろしていた我々も、いよいよステージの目の前で参加してみました。
但し残念ながら、この日はおそろしい強風でデッキは立っているのもやっとの状態で、そのせいなのか昨日のカウントダウンイベントでスタッフもへばっているのか、デッキで行われた事はダンサーが海賊ファッションである以外は特に大した内容ではありませんでした。

もちろん、一応キャラクター達も出てきて踊ってくれます。昨日はいなかったスティッチも来てくれました。
しかし、彼らとはもっと前の時間に船内のグリーティングタイムで会えるので、まぁここでのショーは上から遠巻きに見ればイイかなという感じでした。
というより、どのデッキパーティーに関しても、上から見た方が全体が見渡せますし、混みすぎてもいないので快適に感じました。

ディズニー・クルーズライン;申込から乗船まで

2010-01-11 02:53:03 | Disney (パーク、映画&テレビ)
今回の冬期休暇に我々が乗った「ディズニー・クルーズライン」。残念ながら、日本ではあまり一般的ではありません。
もし、我々日本人が乗船する場合は、余程何度も乗っているとか語学に堪能だとかでない限り、直接申し込むよりも代理店を通した方が無難というか安心でしょう。

旅行会社のパンフレットを探す時は、アメリカのディズニー関連のものではなく、メインランド(ラスベガスなど)のパンフレットをチェックすれば稀に見つける事が出来ます。
しかし、これらは出発日も利用できる客室もかなり限られているので、私のオススメは代理店の「ミッキーネット」です。

「ミッキーネット」さんはアメリカの会社ですが、完全に日本語で応対してくれます。
雑誌『ディズニーファン』の広告を見れば、ウェブ上や電話で簡単にコンタクトをとる事が出来ます。
こちらはアメリカのディズニー中心に幅広く手配を請け負ってくれる会社で、このディズニー・クルーズラインに関しても、すべての日程および客室を、ありがたい事に直接予約とほぼ変らない値段で手配してくださいます。

ミッキーネットさんにお願いしてしばらく経つと、まず船内を紹介するDVDや冊子が送られてきます。
とっても親切な内容ですし、これらを見ると期待も高まります。というより、8万トンクラスの船というのはそうとう大きいですから、ある程度コレで予習しておかないと、いざ船に乗った時に何が何だか分らないまま最終日を迎えるハメになりそうです(笑)。

更にしばらく経って出発日が近づいて来ると、今度は実際に必要な乗船チケットや荷物のタグが届きます。
チケットというより、丁度飛行機の搭乗券くらいのサイズの書類を十数枚綴じ合わせたものです。
荷物のタグは無くしても何とかなるでしょうが、チケットだけは無くすと乗れなくなりますから忘れないように気をつけましょう。

このチケットは記入・署名欄がたくさんあります。しかし、すべてに記入しなければならない訳ではなく、たとえば未成年のメンバーがいるかどうかとか、送迎は手配済みかどうかなど、各々のケースによって書くべきページが異なります。
全員が必ず書かなければいけないのは、クレジットカード情報と署名のみですね。
とはいえ、我々のように未成年者もいないし送迎も無問題な人間であれば、15分とか20分もあれば大体書けるし規約もざっと読めます(※但しすべて英文です)。
じっさい、ついぞ書類に目を通す暇がなかった私は、出発前日深夜にホテルで済ませました(笑)。

クレジットカード情報は、船の客室のルームキーをそのままクレジットカードにするために必要です。
船内の買い物などはすべてこのカードで行われ、現金は使えません。しかもこのカードは乗・下船の際の身分証にもなります。
うう、そんなおそろしいカード、万一なくしたら船から身投げモノですね(汗)。


ですので我々は、身投げせずに済むよう、このカードを入れて首から提げるパスケースをあらかじめ用意しておきました。
明らかにオノボリサンちっくなのがイヤな感じですが、安全性にはかえられません。



クルーズ書類とパスポートを十重二十重に確かめつつ、いよいよ乗船当日です。
事前に送迎を申し込んでおけば、当日朝に部屋から荷物を引き取ってもらい、ホテルの前で待機している上図のバスに乗って出発します。

バスに乗って1時間ちょい経つと、港に到着します。
簡単な荷物検査を経て建物に入ると、エスカレーターを上って、一番上の画像にある船の模型が鎮座している広大な空間に出ます。
そこでスタッフの指示に従って「非米国市民」の列に並びます。

米国市民用とそうでない人用のカウンター数を見比べると、いかにアメリカ人の乗客が多いか分ります。
我々の乗った船は特に日本人が少なかったそうで、二千数百人中の40人程度だったとか。

そんなわけなので、このチェックインカウンターにも日本語が通じるスタッフはいません。
とはいえ、書類さえちゃんと書いてあれば、特に難しい会話は必要ありません。
じっさい、カウンターのスタッフの女性と「あなたのファイル素敵ね」「コレは東京のパークの25周年バージョンなのです」なんて他愛も無い雑談を交わしているうちに先方が手際良く書類を整えてくれて、雑談が終わる頃には例の便利すぎておそろしいカードが手渡されます。

このカードが手に入ったらもう乗船可能です。
ミッキー型のゲートの前に行ってカードを提示し、顔写真を一枚撮ります。
これが乗下船時の身分照会に使われる訳ですね。しかし日本の証明写真と異なり、にっこり笑ってオッケーです。

カードを返してもらい、ゲートをくぐると、またもや写真を撮っています。
でもこちらはただの記念撮影です。正直、早朝からの長旅と初めての場所への不安でグタグタな顔だったのでイヤだったのですが、たまたま手荷物にしていたミッキーのド派手な帽子でそこらへんを上手くカムフラージュ致しました。

ディズニー・クルーズライン

2010-01-10 00:38:06 | Disney (パーク、映画&テレビ)
さて、こたびの冬休み、タイガーウッズ出没地帯で何をしていたのかと申しますと、フロリダから出航する
「ディズニー・クルーズライン」の4泊クルーズに行っておりました。

ディズニー・クルーズラインは、ディズニーが直営する大型客船です。
現在8万トン台の「ディズニー・ワンダー」と「ディズニー・マジック」の2隻が就航しており(来年もう一つ増えるそうな)、私たちが乗ったのはワンダー号の方でした。
マジック号は、7泊とか10泊の長期クルーズを担当しています。但しこの2隻はほぼ完全な双子船で、一部のレストランの名称や船内のインテリアを除けばほとんど同一です。

大型客船での船旅というと、どうしても内田康夫さんとか橋田壽賀子さんあたりが乗船していらっしゃるような世界一周豪華客船ばかり思い浮かべそうですが、現在、特にアメリカではクルーズ旅行というのはまったくそういう扱いではありません。
ごく一般の家族の旅行スタイルのひとつとして定着しているのです。

特に今回行ったカリブ海域は人気エリアだそうで、皆さんアメリカから国内旅行感覚で出航しているように見受けられます。
どのくらい気軽って、クルーズのガイドブックに何度も何度も「パスポートを持っていかないと乗れないよ!!」と注意書きがしてあるくらいです。いや、いくらなんでもホントの国内旅行じゃないんだからさ。

ですから、今回私たちが乗った船には子供連れのファミリーや大団体が随分多く、ホリデークルーズという事で流石にディナーの時などは皆さんお洒落していましたが、せれぶりちーに囲まれて肩身の狭い思いをするという事は一切ありませんでした(笑)。
コレはディズニーの船ゆえの特殊な状況ではなく、「カジュアル船」というカテゴリに入る船にはみな言える傾向のようです。

雑誌などの受け売りによれば、一般的に大型客船は「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つに大別できます。
色々な要素を考え合わせれば、ディズニー・クルーズラインは明らかにカジュアル船に含まれます。
なのに、ディズニー・クルーズラインはクルーズ業界においてはあまり一般的でないらしく、カテゴリ表に入れられてない事がほとんどです(泣)。

ならば、クルーズ業界ではもちろんディズニーファンの間でさえさほど一般的ではないディズニー・クルーズラインについて、ここで私が総括的にご紹介致しましょう。


第一に、むろんディズニー好きの方には大変オススメです。
船の装飾がディズニー一色なことに加え、陸地のパークに比べてキャラクター遭遇率が物凄く高く、公式に発表されているサイン&撮影会に加え、船内のプールで遊んでいると突然キャラクターが絡んでくる、隣を誰かが歩いてると思ったらデイジーだったなどのうれしいサプライズもあります。
そして、最新のディズニー映画の上映会があったり、劇場で毎晩一種類ディズニー関連のショーをやったりもします。
ディズニーの船である利点を最大限に活かしているのですね。


では、一般のクルーズファンにとってはどうでしょうか。

まず船の設備、特に客室はカジュアル船にしてはかなり優れていると言えましょう。
客室にはそれほど格差がなく、すべての客室に小さいながらバスタブもついています。
我々の部屋は標準的な(つまり一番狭い)部屋でしたが、狭くて不便に感じる事はありませんでした。
強いて言えば、寝ている途中にベッドからかえるちゃんが落ちたことくらいですね。なにしろ幅が無かったもんで。

そして公共設備も充実しています。
先述のショーを見る劇場は、食べ物が持ち込めない事を除けば快適な座席でステージも観やすく、また演目も、ディズニー作品の興味の無い人でも、普通にミュージカルとして楽しめると思います。

限りなく健全なディズニーの事ですから、他の船にあると言われているカジノなどはありませんが、ナイトクラブやお酒を飲むスポットも用意されています。
大人だけの旅行の場合、大人専用プールというのが用意されているので、喧噪から離れてプールを楽しむ事も出来ます(突如キャラクターが訪れる事はあるそうですが)。
スパにも力を入れているようです。カリブ海域を巡るクルーズで必ず寄るプライベートビーチでも、昔ロイヤルハワイアンにあったみたいなプライベートカバナの中でマッサージが受けられるとか。


では、何か欠点はあるでしょうか?
あります。それは食事です。
ディズニー・クルーズラインの名誉のために言っておくと、すべての食事がマズい訳ではありません。しかし...。

この船独特のシステムとして、「ローテーション・ダイニング」といって、3カ所のダイニングを決められた順番で使う事になっています。
その順番はグループによって異なり、なぜか乗船当日まで発表されません。発表後に変更を申し出る事は出来るらしいですが、少なくとも決まったダイニングだけに行くとか、逆にどこかを抜いてもらうというわけには行きません。

にもかかわらず、これらの3つのダイニングには味のレベルに大きな格差があります。
そして、一番アレなダイニングの味は本当にアレです(笑)。
それも、味が何か足りないなら胡椒でもタバスコでもコチュジャンでも(←何故辛くしようとする)足す事が出来ますが、味が濃すぎて失敗しているという最も危険なパターンです。
ちょうど、「装飾過剰なダンスは、もの足りないダンスより遥かにタチが悪い」というのと同じです(笑)。

しかし、我々乗客にとって有難い事に、コレを回避する事は可能です。簡単です。当該ダイニングが割り当てられた日にボイコットすれば良いのです。
同じ時刻に軽食処も営業していますし、ルームサービスをとる事も出来、これらはもちろん無料なので、ダイニングでの夕食を省いても一切損はありません。

もう一つの(オススメの)回避策としては、大人専用のプレミアムダイニングに行く事です。
プレミアムといっても、食事の基本料金はすでに含まれている訳ですから、ヤミー・コリアンBBQの一人前程度で、もの凄く美味しいイタリア料理を頂く事が出来るのです。
まぁ、このダイニングは予約を取りづらいのが問題なのですが...。

私がこの件についてこんなに力説しているのは、数少ない経験者の皆さんが旅行記の中で異口同音に同じ事をおっしゃっていたのに、「でも最初だから一通り体験しておこう」と、この忠告を聞き入れなかった己の浅はかさを悔いているからです。
その結果、大切なハッピーニューイヤーディナーを例の一番アレなレストランで食べるハメになってしまい、こんな事ならプールデッキでホットドッグ片手にフルーツパンチで夜空に乾杯した方が遥かに素敵なニューイヤーディナーだったと、心から悔やんでおります。


ですから、コレからディズニー・クルーズラインに乗船される方、また将来きっと乗ろうと思っている方には、声を大にして申し上げたい。

パロット・ケイにだけは行っちゃダメですぜ。
私の言いたい事はそれだけです。

いえ、流石にそれだけじゃないですね。それ以外の、もっと肯定的な事柄に関しては、また項目ごとに紹介していきますね。

いきものです

2009-11-17 23:51:05 | Disney (パーク、映画&テレビ)
国内に自家用車で旅行する際、我々は必ず二人のかえる・ダイちゃんとショーちゃんを連れて行きます。

あ、もちろんドン・かえるちゃんは別ですよ。あの子は私の行くところならどこへでも、海外にだって行きます。
飛行機の我々の席と席の間が、かえるちゃんの指定席です。本来グラスやなんかを置く肘掛けのところのスペースにクッションを置いて、居住空間を作るんですね。
キャビンアテンダントさんはさぞかし面妖に思うでしょうけれど、それを一切顔に出さないのは流石プロです。

ダイちゃんとショーちゃんも海外まで連れて行きたいのは山々ですが、二人ともかなり大きいので、国内しか連れ歩けないのが残念です。
一緒にお出掛けできる時は、大きなバッグに二人を寝かせて入れ、チェックインまではフロントで預かってもらいます。
もちろん、今回のミラコスタにも一緒に行きました。

二人を預ける際の問題は、荷物と一緒に預けるのが心配な事です。
荷物としてゾンザイな扱いを受けたら、命が幾つあっても足りません。
しかしホテルに生き物を預けた事がバレたら大変です。あわれ二人は追い出されてしまうでしょう。

そこで、中が見えない(でも窒息しない程度に隙間のある)ディズニーのお土産バッグに入れて「壊れ物ではないのですが、デリケートなものですのでお気をつけいただけますか」とお願いして預ける事にしています。

今回も同じ台詞を言いながらミラコスタのスタッフのお姉さんにダイちゃんとショーちゃんの入ったバッグをお渡ししました。
すると、今までに無い反応が返ってきたのです。
曰く、「ご参考までに中身を教えていただけますか」...と。

つーか、考えてみれば今まで訊かれなかった事の方がむしろ不思議ですよね(言い方があまりにもナゾ過ぎて怖くて聞けなかったのかもしれませんが)。

私は肚を括って白状する事にしました。
「えぇと....生き物です」

あんのじょう、目を丸くするお姉さん。
流石にこれだけでは説明が足りないと思い、私は意味深に微笑みながらバッグをもふもふと触り、「そう。生き物です」と繰り返しました。

流石はディズニーホテルに勤めるお姉さんです。このリアクションで、私の言いたい事が分ったようでした。
我が意を得たりとばかりに彼女も意味深な笑顔を返し、「あぁ~、了解しました!」とおっしゃってくださいました。

ディズニーを歩いておりますと、ダイちゃんショーちゃんくらいに大きな人間ではない相棒を連れている人をときおり見かけます(ということは、水面下でかえるちゃんサイズの相棒を連れた人はその数倍いる筈)。
今回も、特大ダッフィーにハロウィーンの服を着せ、里帰りしている方を見かけました。そうとう萌えました。

私だってダイちゃんショーちゃんを連れ歩きたいのですが、ダッフィーと違い、彼らはここではあいにく他社製品です。
そのため、風当たりが強かったりしたら可哀想なので、こうして預けて直接お部屋に運び込んでもらい、窓から景色が見られるように計らっています。

私の言いたい事を的確に理解して預かってくださったスタッフのお姉さんも、まさか緑色の生き物が(しかも二人も)入っているとは思わなかった事でしょう。
おそらく、それこそダッフィーとか、あるいはぼくらのクラブのリーダーとか、青いふわふわエイリアンとかが入っていると思ったに違いありません。

ともあれ、おかげさまで無事大切に運んでいただき、こうしていつもの指定席・窓の前に落ち着きました。
みんなの代表としてパークの中で(ただしやはり他者製品なので密やかに)遊んできたかえるちゃんと合流し、キャンドルライト・リフレクションズのリハーサル光景を眺めながら、かえるちゃんによるランド報告に耳を傾けているらしいです。

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