オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

オーストラリアの教育事情 1 息子の大学受験

2022年06月22日 15時10分28秒 | 教育

今日のメルボルンは雨が降ったり止んだりの典型的な冬型の天気でした。朝は息子を高校に送った後、いつもの様にジョギングを30分程してきました。コロナで2週間ほどブランクがあったので、やはり以前ほど楽には走れません。

今週の日曜日から来週の金曜日まで、ホッサム(Hotham)というスキー場に家族で行ってきます。ホッサムスキー場は我が家から遠くて、車で6時間程かかるのです。高3の息子の学校が2週間の冬休みに入るので、休み中の前半を使って行って来ます。

日本だったら、受験生は勉強で忙しくて、スキーに行くことなど考えられないと思いますが、こちらの高校生は勉強の量も日本の高校生より少ないようで、日本の様な受験戦争はないです。塾に行ったり、家庭教師に見てもらう生徒もいますが、そういう生徒は全体の10%ほどではないかと思います。こちらでは日本の様な受験産業が確立されていません。その理由は、オーストラリアでは、良い大学(学部)に行って、良い会社(大企業か公務員)に入って、良い生活をするという日本のお決まりのコースがハッキリとは出来ていないからだと思います。

こちらでは専門学校で手に職をつけて、事業を始めるというパターンも多いので、いい大学に行くだけが成功のパターンではないです。また、お金持ちになることが人生の成功と考える人はそれ程おらず、ある程度の収入があれば、後はお金儲けよりも家庭で子供と時間を過ごす方が大切だと考える人は多いと思います。

勉強ができない子供に、塾にまで行かせて成績を上げさせようと考える親は少なく、「子供の成績が悪いのは、頭が悪いからで、親に似たのだろうから仕方がない。塾に行かせたり、家庭教師に見てもらっても、お金の無駄。それほど成績は変わらないだろう。大学は厳しいところだ。無理にいい大学、いい学部に入れても、いずれ 大学でついていけなくなるだけ。専門学校にでも行って、何か手に職をつけたらいい。」という感じなのです。因みに、こちらでは水道工事の職人さんと歯医者さんの時給はほぼ同じくらいだと聞いたことがあるくらいです。

実は僕が中学、高校の時、よく親から「勉強しろ。」と言われて、逆に反発してしまい、勉強したくなくなった思い出があるので、子供達には出来るだけ、それを言わない様にしています。先生から出された宿題だけはやってくれればいい、あとは自己責任という考え方です。リビングの端に子供達の勉強机があって、息子が、勉強もしないで遊んでいたりすると、不安になりますが、ここが踏ん張りどころです。何も言わないことによって、子供達は自分を信用して、自主性に任せていると思ってくれるといいのですが。

10月にビクトリア州の共通の試験のがあり、その点数は約50パーセント、残りの50%は高3の各高校の先生が作ったテストの学校でのランキングが使われます。(教育は国ではなく、各州が行う。)日本のような一発勝負ではないので、生徒のストレスも日本の生徒よりは少なそうです。

日本では浪人生がいますが、こちらでは殆ど聞いたことがありません。もし入試の成績が悪くても、取り合えず入れる大学や学部に入って、その大学での成績によっては、志望の大学や学部に編入することが可能だからです。

オーストラリアでは殆どすべての大学は国立大学で、殆どの学生は後で返す奨学金を使って入学します。ただ、その奨学金は将来、年収が一定以上でないと、返却の義務がないのです。日本では卒業後の収入の有無に関わらず、奨学金は返済しなければならないそうで、非常に厳しいと思います。

では、また明日のブログでお会いしましょう。


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