オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

日本人の国際離婚

2023年03月21日 18時04分32秒 | 国際結婚

今日のお題はジ・エイジというメルボルンの主要紙の第一面に掲載された日本で起こっているオーストラリア人と日本人の国際離婚の問題について書こうと思います。

オーストラリア人と日本人の間で生まれた子供の82人が誘拐されているというショッキングな記事が昨日の新聞に載っていました。誘拐と言っても、知らない人に誘拐されたわけではなく、多くの場合、日本人の母親が子供を連れ去り、オーストラリア人の父親は子供に会わせて貰えないだけでなく、一切の接触がなく、何年も生き別れになっているというニュースです。

日本では、どちらか一方が親権をとるので、もう一方の親は子供との一切の接触を失うことが多いようです。ただ、その親権の取り方が早い者勝ち、(つまり、子供を連れ去ったもの勝ち)で決まると紹介されていました。

例えば、日本に住んでいる国際カップルの話で、オーストラリア人の夫が英語学校の講師として仕事に行っている間に、日本人の妻が子供を連れて家を出て行ってしまい、連絡が取れなくなっているそうです。その男性は妻の実家を訪ねて、子供に会いに行ったそうですが、玄関で警察に捕まり、2週間、拘置所で過ごしたそうです。

オーストラリアで夫婦が離婚した場合には親権は両方の親にあるので、大抵の場合は、両方の親の家で交互に時間を過ごします。例えば一方の親の家で週末を過ごし、もう一方の親の家で平日を過ごすといった感じです。

実は、僕が知っているオーストラリア人女性のAさんは日本人男性と日本で再婚されて、日本にお住まいですが、Aさんの昔のオーストラリア人の元夫との間に出来た息子さんも、お母さんが移民した日本に来たのです。日本に滞在している内に、日本人の女性と結婚し、娘さん(Aさんのお孫さん)が出来たのです。しかし夫婦の仲が悪くなって、ある時、妻は子供を連れて家を出て行ったらしいのですが、その後、全く連絡が付かないそうです。探偵事務所にも頼んで人探しをしているらしいのですが、、、父親としてみれば、妻に娘を取られてしまい、突然、娘に会えなくなって、何年も大変辛い思いをされているでしょう。

子供が幼い時に離婚した場合は、「父親はあなたが小さい時に亡くなった、だとか、暴力的な父親だったとか、捨てられたのだ。」と母親から教えられるので、子供が成長して20歳になっても、自分から父親を探さないことが多いそうです。

厚生労働省の2020年の人口動態調査によると、日本における国際結婚の離婚率は57パーセントで、日本人同士の離婚率36パーセントと比べると、2倍近く多いことが分かります。国際結婚したカップルの半分以上が離婚しているということは、国際結婚がいかに大変かが分かります。言葉の問題、文化の違い、価値観の違いなどで、日本人のカップルより上手くいかないのは当然でしょう。

僕も場合も、特に子供が出来てからは、育て方の考え方に違いがあって、衝突することもありましたが、、、今は子供達も大人になったので、衝突する場面は殆どなくなりました。妻とは、育った環境も全く違うため、考え方が違うのは当然という考えで、向き合うしかないです。どうすれば相手を変えられるか、説き伏せられるかを考えては無駄です。相手の考え方を変えることは不可能で、自分の考え方が変えなければ、何時までも、上手くいかないと気付いたのです。特に、この国では、男女平等という考えが普通で、例えば、給料を多くもらってくる方が偉いということはありません。また、専業主婦という地位もありませんので、専業主婦になりたい女性は日本に住んだ方が良いかも知れません。

では、明日も、このブログでお会いしましょう。

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