オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

ネピアン要塞とソレント見学

2023年01月07日 18時02分55秒 | 日記

今日は朝から、家族でネピアン要塞を見学してきました。

朝、車に乗り込んで、途中、渋滞もあった為、目的地まで2時間近くかかりました。ネピアン要塞は、メルボルンの南にある、モーニントン半島の最西端、ポイント ネピアン国立公園の中にあるのです。ここはポートフィリップ湾の入り口で、反対側からは、バルナリン半島も付き出していて、海が非常に狭くなっています。

メルボルンを攻撃するためには、この狭くなった海峡を通らねばなりません。そこで、1878年(日本では明治の初期ごろ)ここに要塞を作って、メルボルンに来る敵国の船を大砲で打って沈める作戦だったのです。実際には、敵はやってきませんでしたが、、、。その頃はまだ、飛行機は発明されておらず、敵国の攻撃は海からの砲撃しか想定されていなかったと思われます。

要塞までは、駐車場からは4キロ近く歩くか有料バスに乗るかの2つの方法がありますが、僕らは無論、前者を選択しました。半島の先端は狭く、尾根のようになっていて、右側にはポートフィリップ湾の穏やかな海、左側にはタスマニア島との間の海、バス海峡が見え、非常に景観が良いところです。ここを1時間近くあるいて、やっと要塞に辿り着きました。

ここに要塞が築かれたのは、第一次大戦時、ロシア艦隊からメルボルンを守る為でした。ここには、レンガとコンクリートで作られた地下壕があって、中には大砲の玉などの格納庫や、大砲の台座などがみられ、大砲も離れたところに陳列されていました。12時頃、海の見えるベンチが見つかったので、そこに座って、持ってきたパンと魚の缶詰で各自がサンドイッチを作って食べました。

ここは、妻と婚約中に一度来ていて、23年ぶりでした。国立公園内にあって、入場無料。100年以上前の要塞の残骸がそのまま残されています。敵の砲弾から守る為に、殆どの建造物は地下にあって、とてもひんやりして冷房がかかっているようでした。所々に、スピーカーで効果音を出したり、電灯が点けられたりしていましたが、もう少し、お金をかけて整備すると、多くの観光客が訪れる観光名所になるのでは?と思いましたが、州政府や国は、そこまで、お金を使う余裕がないのかもしれません。

さて、帰る途中、すぐ、隣のソレントという海沿いの町に立ち寄り、少し散歩。実は、就職する前、ひと月程、ブルースという名前の大金持ちの家で、お手伝いとして、住み込みで働いたことがある思い出の場所なのです。その人はホーソンという、メルボルンの町の近くにある高級住宅街の、ヤラ川沿いの、両側を公園に挟まれた豪邸に住んでいて、別荘がここソレントの崖の上にあったのでした。

26年前、大学のアルバイトの求人コーナーで、住み込み手伝いのアルバイトを見つけて、そこの主人ブルースと知り合い、住み込みで、一日1,2時間程度のお手伝い、皿洗いや庭掃除、芝刈り、をしました。そこで知った、お金持ちの生活をホーソンとソレントの豪邸に住んで、堪能しました。

ソレントの別荘では、個人所有の桟橋があり、勿論モーターボートも所有。よく、ボートで沖に出て、魚釣りをし、釣った魚は油で揚げて昼ご飯、又は晩ご飯に食べるという生活。僕の他に、もう一人、手伝いの学生がいて、どちらかというと、ブルースは、暇つぶしの相手に僕らを住まわせた感じでした。

僕は教員として働き始める前の夏休みのことで、その頃は、金持ちになるのは、絶対に無理。普通の家に住んで、普通の生活をするのだろうとその頃は思っていました。ブルースの様なお金持ちには絶対になれないとその頃は、思っていて、

ただ、その大富豪のブルース、奥さんとは離婚して、30代の息子2人と娘一人いたんだけど、、、息子の一人は麻薬中毒患者、もう一人も無職、娘は専門学校のパートの先生と、、あまりパッとしないお子さん達でした。

子供達の前で、僕を指さして、「ヒロシはなあ、単身オーストラリアに自分の貯金で留学して、教員免許をとって、もうすぐ、高校の先生になるんだぞ!お前たち、少しはヒロシを見習え!」と子供達に言っていました。

もう一人の友達、名前は忘れましたが、スリランカからの留学生でした。彼曰く、「いや、そんなことはない、努力次第で何とでもなる。」という考えでした。

27年くらい経って、僕は、当時の予測より遥かに裕福になってました。まあ、ブルースとは天と地の差があるけど、彼と比べて、どちらが幸せかっていえば、僕の方かも、、、。お金は働かなくても暮らせるくらいはギリギリあるし、家族はバラバラじゃないし、、、。豪邸に住んでいないし、海の見える別荘もないけれど、自由に生きたいように生きているし、家族があるし。

では、明日も、このブログでお会いしましょう。

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