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二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔創刊60周年俳句大会

2018年04月16日 | 俳句


4月14日、如水会館にて

響焔の創刊60周年俳句大会・祝賀会が行われました

私はなんと一部の俳句大会の司会という大役を仰せつかりまして

そりゃあもう朝から大騒ぎ

「女性は着物で」という主宰の号令でしたので

着付けをしてもらったり髪をセットしてもらったり・・・

たまには盛装もいいものですね

まずは形から入り気持ちをあげて行きました




何せ司会などというものは今まで一切やったことはなく・・・

響焔の人々は本当にチャレンジャーですね

そんな素人の私に任せるなんて・・・

句集の時も丸投げされましたけど(まだ言ってる笑)

響焔の人々は本当にチャレンジャーです




まず一部は各賞の表彰から始まりました

受賞者は次の方々です



火炎賞(同人優秀者)  川嶋悦子さん

白灯賞(会員優秀者)  波多野真代さん

響焔賞(コンクール)  松村五月(モニカ)

功労賞         廣谷幸子さん

大会作品賞1位     栗原節子さん

     2位     君塚恵子さん

     3位     波多野真代さん




次はいよいよ主宰の講演です

テーマは「俳句の条件」

私はいつも句会の時に

こちらのブログの記事にするために

主宰の言葉をメモっているのですが

今回は50分の講演でしたので

もう書ききれない程たくさんメモりました

主なものだけ、少し記しましょう



・俳句は短いから自由度が大きい

・俳句は作者と読者の合作。あ・うんの呼吸

・「わかる」というのは作者の心情に触れるということ

・秀句は読者が作る

・解説はどうでもいい。読んだ瞬間に「うん」と思うか

・説明できるような句は大したことはない。何を云っているのかわからないが惹かれるのがいい

・俳句は黙る句

・俳句は出会いの一瞬

・完成といえるのは削るものが何もなくなったとき(星の王子様より)

・自分の俳句を貫く(主宰の云ったことに右にならえではだめ)




そして私が一番心に響いた言葉は

「俳句でしか書けないことを俳句で書く。

散文で書けることは散文にすればいい。

百万語使っても云えないことを俳句にする

でした

俳句は短いから云いたいことが何も云えないと

はじめの頃は思っていました

だけどそうじゃないのですね

百万語言葉を尽くしても云えないことを云える文芸なのです

黙ることによって雄弁になるのかもしれませんね




一部のもうひとつのお楽しみはパネリスト4名によるシンポジウム

テーマは「言葉のちから」

さてここで問題です

今回のシンポジウムで盛り上がった話題ですが

次に挙げる句のうちAIが作った句はどれでしょう?


(1)「紅葉の写真を見て一句」

A 旅人の国も知らざる紅葉哉

B ひざらしや紅葉かつ散り水に傷



(2)「花火の写真を見て一句」

A 深海へ降るらし冬の花火とは

B 花火師や夜の刻刻の勢を見て



(3)「蛙の写真を見て一句」

A 酒呑みの相槌溶けて昼蛙

B 又一つ風を尋ねてなく蛙




(1)~(3)までそれぞれにAIが作った句と人間が作った句があります

どちらがAIかどちらが人間か・・・

次回の「響焔創刊60周年祝賀会」の記事までの宿題としましょう

じっくり考えてみてくださいね

(私は全問正解でしたよ)



















響焔4月号より〜美しき理解

2018年04月11日 | 俳句
響焔4月号編集後記

山崎主宰の言葉より

「"恋愛は美しき誤解で、結婚は惨憺たる理解だ"と云ったのは、昭和の文芸評論家、亀井勝一郎だが、俳句の場合もややこれに似ている。
 俳句と出会った最初の頃は、短くてとっつき易いとのめり込む(美しき誤解)が、だんだん俳句がわかってくると一筋縄でゆかぬことに気付き苦しむ(惨憺たる理解)。
 そこから先が問題で"美しき理解"に辿り着くまでの曲折と到達は、偏にその人の情熱と努力に掛かっている」



私も(美しき誤解)からはじまって

今は(惨憺たる理解)の真っ只中です

ここでやめちゃいかんのです

ここを超えた先にはきっと

美しい景色が広がっているのでしょう

それは

まだまだ何十年も先なのでしょうけれど…