二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

千葉新人句会・6月

2017年06月28日 | 俳句
私が所属している「響焔俳句会」は

来年で60周年を迎えます

それに向けて様々な企画があるのですが

そのうちのひとつに「100句ミニ句集」というのがあります

きちんとした句集を出すにはまだ早いけれど

節目としてちょっとした句集を出したい・・・

そんな希望を叶える夢のような企画~


・・・とは大げさですが

私がふと思いつきまして提案したもので

そんなこんなで私がなんだかんだと(やらされている

もとい!

カバーのデザインなど楽しい仕事を

させていただいております




第1弾として4人名乗りがあがりまして

先日原稿を印刷屋さんにお渡ししてきました

私以外の方の・・・

は~、わたくし

何事にも慌てない性格だもので

(つまり、ぎりぎりにならないと動かない)

言い出しっぺなのにできていなかったのですよ、原稿が・・・

本日、やっと仕上がりました!きりっ!




以上、近況報告でした!




さて本題に入りましょう

6月の千葉新人句会のご報告です

主宰の特選句から



夜のしじま青葉もくもくと増えてくる    真代

(「もくもく増えてくる」が面白い)



本郷のうらみち坂道桐の花         瑩子

(「桐の花」が実にいい)



晩年の指のささくれ罌粟坊主        博臣

(「晩節」に添削。「罌粟坊主」がいい。本日の一番)



主宰の言葉より

・世相は熟知して作らないと形だけもってきてもだめ

・理屈を言わない

・景を言いながら背景に人間が見えるように

・作者が勝手に結論をつけない

・スローガンにならないように
 そういう気持ちを持つことは大事だがあらわに言わない

都合よすぎる=予定調和

俳句は意外性が大事。読んだ瞬間に「え!?」と思うものに

・言葉を惜しんで心を詠む

・わかりやすい=類句がある

俳句は不合理の世界。どこかで氾濫している



予定調和の句はつまらない

どこかで氾濫している句の方が面白い

意外性があり「え!?」と思う




よくわかります!

だが、難しい!









海紅句会・6月

2017年06月24日 | 俳句
今年の梅雨は雨が少ないような気がします

私、梅雨時って決して嫌いではないです

落ち着くんですよね、雨

いいお天気だと何かしないといけない

という気持ちになって気忙しくなるけれど

雨だと

「雨だから何もできない。だから今日はゆっくりしてもいいね」

なんて、自分の中での怠ける事への言い訳になりますから・・・

梅雨時は一時の休息を賜ったと思い

少しのんびりしたいですね




・・・はい、怠けものの思考をご紹介しました

遅くなりましたが6月の海紅句会のご報告です



主宰特選


虹に染まりてオパールは母の色     典子

(「母の色」が泣かせどころ)



リラ冷えやみんな離れて紙一片     カノン

(あからさまじゃない、そこはかとない無常観が漂う

  「紙一枚」と添削)


みなみ風湯島ニコライひじり橋     瑩子

(修飾語を使っていないところが良い)




私も典子さんの

虹に染まりてオパールは母の色

こちらを特選でいただきました

オパールという少し古めかしい宝石を

母の色と言ったところに発見があり

懐かしく優しい一句に一目ぼれしました

春でなく夏でもなくて白い薔薇

こちらとどちらにしようか悩みましたが

作者がわかってみると主宰でしたので

二月続けて主宰の句を特選にいただくという悔しさから免れました・・・





今月の主宰の言葉より

・取り合わせの句は関係が全くない方が良い。読者が補ってくれる

・名詞+動詞+名詞 動詞がどちらに付くか不明になる

・材料がひとつの景に揃いすぎると意外性がなくなる

・難しく言わない。普通に言う

・「さみしい」を自分の事として言ってはだめ

・俳句の擬人化はあまり良くない

・だんだん「眼高手低」




赤文字の「眼高手低」という言葉

はじめて知った言葉です

意味は

「批評は上手だが、実際に創作すると下手であること」とあります

俳句で云うと

経験を積んでくると良し悪しがわかってきて

選句の目はできてくるけれど

作るとなるとダメだとわかってくるから

だんだん作れなくなる、

と言う事だそうです



いい言葉を知りました

私、今

スランプです

「眼高手低からですっ!」って言ってしまいたい

きっと

「まだまだ!」と言われるでしょう・・・













響焔6月号より

2017年06月13日 | 俳句
6月より職場が変わりました

古巣の学習塾に再びお世話になることに・・・

20年ぶりに戻ってみれば浦島太郎

なんだかシュッとしちゃって

初日は緊張でお腹、下しました



そんな事もあったり

新しい趣味を見つけてしまい

それにどっぷりはまり込み

寝る間も惜しんでせっせせっせと創作活動のため

(俳句という趣味を忘れかけていました)

ブログの更新が滞ってしまいました



響焔6月号にはご紹介したい主宰の言葉も沢山あったのですが

気が付くと6月号が届いてから早20日

ぼやぼやしていたら7月号が来ちゃう!



今月号は編集後記の主宰の言葉をご紹介します



「情報が知識になり、知識がさらに教養になる。

人間の知的深化は、だいたいこんなかたちで進んでゆくのではないか。

そしてその教養に経験や想像力、感性などが加わったとき、

はじめて詩と呼ばれるきわめて高度な認知行為が生まれるのだと思う。

つまり詩(俳句)は、知識や教養を突き抜けたもっと先にある、

ということである。

 初心者の俳句が感動を呼ばないのは、教養はおろか知識の段階で

止まっているからではないか。きっとそうだ」



相変わらず耳が痛い言葉だ・・・

句会などで主宰の評として「俳句としては出来ているけどね」

と言われることがあります

だけど選からは落ちている・・・

「俳句としては出来ている」

つまり、五七五におさまり、季語があり、形としては俳句

だけどその先のもの

「感動がない」

そういう事なんだと思います

「つまらない」「インパクトがない」「既視感あり」

こういう事なんでしょう・・・グサッグサッ・・・





例えばここに

身長182センチの細マッチョのイケメンがいます

俳優並みのすっごいハンサム

性格も明るく感じよく

しかもとてもおしゃれ

靴なんていつもピカピカ

どうやら私の事を好いているようだ

・・・でも

惹かれない・・・



一方

髪はもじゃもじゃ

南こうせつと山本コータロー(例えが古くて悪いね)を

足しで二で割ったような容姿

毛玉だらけのセーターでいつもタバコ臭い

残念ながら私には全くの興味なしの様子

でも・・・好き・・・



すみません

私の叶わなかった恋の話をしてしまいました

引きずってはいませんが

いまだに素敵な人だったな~と思い出すのです・・・



何を言いたかったんだ?私



要は俳句も

一句に惹きつける「何か」がないと

「作品」としてはもう一歩なのではないか?と

「内容がよくわかる」ではなく

「はっきりとはわからないけれど、何か惹かれる」

そんな句を作りたい俳女モニカです



かたわらに孤独はありて春の霜

濡れ衣を着せられている春の月

亀鳴くを知って大人になりにけり

新聞と雨と三月不意に来る

そう言えば桜の季節乾杯す
      モニカ

千葉新人句会・5月

2017年06月03日 | 俳句
昼間は夏のように暑くてもやはり5月

夜になると羽織りものが欲しくなる程涼しい日もありますね



千葉新人句会のご報告です

実は前回より「披講」の大役を仰せつかりました

俳人の皆さんは、難しい言葉を沢山ご存じなので

毎回読めない漢字がありそのたびに汗をかいています

でもその度に知識が増えていくわけですから

この大役は願ってもないことです

・・・本当にそう思っています・・・



主宰特選

八十八夜銀座裏から鉄砲洲     昭子

(季語が上手い)



飼猫が原始に戻る青野原      秀男

(飼猫の事でなく自分の事のように云っている。端的で面白い)



優しかったり哀しかったり桜貝   モニカ

(桜貝と通い合うものを大胆に云っている)



主宰の言葉より

・オノマトペはありふれてると中身が薄くなる。らしくないものだと効果が出る

・俳句は短いから具体的なものがないと手掛かりがない。俳句は具体性

・「面影」「追憶」「思い出」これらの言葉は甘くなる

・俳句の敵は説明

・動詞が多ければ多いほど説明になる

・「けり」は安易に使わない

・概念を言うものではない

・俳句は人生を詠うものではない。人間を詠うもの



「俳句は人間を詠うもの」

ここ、大きく赤字にします

人生のドラマ仕立てにしない、という事でしょうか

人生のドラマだと場合によっては安っぽくなりますけど

「人間を詠う」となると

これは生半可な事は云えなくなるぞ~と思いますね

でも出来たら深い句になりますね

そんな句を目指している響焔です