二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

海紅句会・9月

2017年09月19日 | 俳句
朝晩は涼しい日もあり

9月はやっぱり秋なんですね

秋と云えばこちら

千葉の秋の味覚の落花生

最近これを茹でていただくのにはまっています

塩茹でするのです、殻ごと

殻ごと茹でるので30~40分程時間がかかりますが

待つ価値ありの美味しさ!

ほくっと甘くビールにも合う

生落花生を見つけたら是非お試しください



9月の海紅句会のご報告です

まずは主宰特選句から




裏町のうっすら濡れて九月かな      モニカ

(9月を云うのに「裏町」が良い)



猫跳んできちきち飛んで少し不安     典子

(何かあるから飛ぶ-そこに不安を感じている。「跳ぶ」「飛ぶ」の使い分け良い。「少し」はひらがなで)



蚯蚓鳴く列島湿度九十五         モニカ

(たたみかける云い方が面白い。「蚯蚓」と「湿度」がややついているか?)




私は

ありありとあり蜘蛛の囲とこのくらし   妙子


を、特選でいただきました

眼前の蜘蛛の囲と、日々のリアルなくらし

この少し異質な配合が「ありありとあり」という言葉でまとめられているのが

上手いな~と思いました

主宰も

「「ありありとあり」と先に云ったところが良い。

表向きはかかわっていない「蜘蛛の囲」と「このくらし」の取り合わせが良い」

と、並選にされていました




取り合わせの句は、一見かかわりのないもの

だけれども底の方で呼応しているもの

そんなものを持ってくるのがコツなんですね




今月の主宰の言葉より

・九月を云う場合、自然の山野は云わない。人間の営みが出るように

・一句の中でインパクトは大事(← もう何回も云われてます)

俳句は感情を云わない。ザイン(存在)そのものを云う

・漢字とかなの使い分けはよく考えて



ザイン!!

ドイツ語出た!!



俳句は感情を云わずに存在を云う・・・

難しいですね

「今・ここ・我」ということでしょうか

哲学のようです

厳しいですよ

でもこういう感じ、嫌いじゃないです

がんばります



【山崎聰主宰消息】

・「俳句界」8月号に巻頭作品発表

・「俳句四季」9月号<わたしの歳時記>にエッセイ並びに響焔同人の作品30句抄出

・「俳句」9月号に作品8句発表







ワイエスと俳句

2017年09月14日 | 俳句
私の日曜日の朝は

E-テレの「日曜美術館」で目を覚まします

寝ぐせのついたままパジャマのままで

ぼ~と観るには持って来いの番組

先日の日曜日のテーマはアンドリュー・ワイエスでした





あなたなら

これらの絵を見て何を思いますか?




自称俳女の私は

紹介されるワイエスの作品を見ているうちに

「あ、なんか俳句的だな」

と、思いました

どこがって?



よく見ると細部まで神経が行き届いた繊細な絵なんです

よく見てください

それはそれはリアルで細かいですよ

物凄く写実的

写真かと思ってしまうほど

だけれどもその反面とても省略が効いている

全部描いていないのです

云いたいことだけを象徴的にクローズアップしている




ほらほら

俳句をやっている方ならもうピンときたでしょ

まさにこれは

俳句を作るうえで俳人がいつも心に留めていること

「見たものを全部云うな」





ゲストのバイオリニストの五嶋龍さんと

ワイエス研究者の高橋秀治さんのコメントを紹介します

俳句的と改めて感じてもらえると思います




「本当に云いたいことは向う側にある」

「云いたいことを半分にすることによって、見るものが出てくる」

「不在の絵。音楽も音のない部分の方が意味があるものがある」

「一瞬でわかるものではなく、裏に何があるかを感じる」

「見ているものの、クリエイティブ、アートを誘う」

「表面に現れているものだけではなく、それ以上のものを感じて欲しい」



いつも私が句会で主宰に云われているような言葉ばかり・・・



そしてこれは私個人の好みにもよりますが

素通りできないインパクトがあるかどうか

そして一滴のエッセンスを感じるかどうか

既存のものをなぞっただけでは

せっかく俳句という文芸(文学の芸術!)をするのですからつまらないな

と思うのです




ワイエスの作品は

改めてそんなことを感じさせてくれました

千葉新人句会・8月

2017年09月07日 | 俳句
今年は秋の訪れが早いのでしょうか

関東では9月に入り、30度を下回る日が多くなりました

残暑が厳しいのもウンザリだけど

こうもあっさりと夏が去ってしまうと寂しいですね




またまたアップが大幅に遅れましたが(最近、こればっかり)

8月の千葉新人句会のご報告です

主宰の特選句からご紹介します



高みより水の東京秋灯し     博臣

(「高みより水の東京」が意表をついている)



整備士と蒸気機関車菊の花    正隆

(「菊の花」だと意味づけをされる。「野紺菊」くらいで)



ジーパンがごわごわ乾き終戦日  モニカ

(「終戦忌」と添削。「ジーパンがごわごわ乾き」にリアリティ)


※(   )内は主宰の講評




今回私は



老鶯やこの世ゆっくり昼下がり   哲子



を特選にいただきました

「この世ゆっくり」と大きな時間軸で云いながら

「昼下がり」と、一日のある時間帯にもっていったところが面白いと思いました

「老鶯」という季語もぴったりとはまっていると思います

主宰も

「こんな風に云った人はいない。えっ!?と思う」と講評され

並選でとられていました




また今回



八月やF100号の人物画    モニカ



という私の句について



八月のF100号の人物画



と添削されました

こういう句は「や」で切らないで一気にいった方が良い

とのことです

ふ~む

何がなんでも切ればいいってもんじゃないのね~

このあたりが「俳句に絶対はない」「俳句はケースバイケース」

というころなのでしょう

ここいらはもう経験とセンス

この二語に尽きるのでしょうね




今月の主宰の言葉より

・「ああそうですか」ではなく「えっ!?」と思わせないといけない

・全部云うとかえってわからなくなる

・「て」切れになるときは警戒(他にできないか?)

・難しい言葉を使わない

・普通の言葉で普通に云う

・俳句は抽象的でもリアリティが必要

ただ並べるだけでなく、どうしたらインパクトがあるかを考える

・意味づけしないで読めた方がよい

・意味づけて作ってはいけない。寓意✖象徴〇




「ただ並べるだけでなく、どうしたらインパクトがあるかを考える」

それを考えるのが俳句

そこからが俳句なのですね

もっと云うと

それを考えるのが楽しい

俳句のタネを見つけて五七五に並べて出来ました~

では

「ああそうですか俳句」になってしまいます

誰に対しても何の感動も驚きも与えず

印象にも残りません・・・せっかく作ったのに・・・

世の中に発表するからには

誰かの心に引っかかりたいですよね

推敲が大事なんですね

あなたのセンスを発揮するところです

大いにいじくってみて下さい




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