二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔10月号〜聰俳句鑑賞

2020年10月07日 | 俳句
にんげんのわすれたるいろ銀木犀
               (平成13年11月号)
 金木犀の香りはふいに来るような気がする。毎年残暑も収まり涼しい風を感じてほっとした頃、どこからか甘い香りが漂ってきて「あ、秋か」と思う。そして見渡すとオレンジ色の小さい花が咲きだしているのだ。
 では銀木犀はどうだろう。金木犀のオレンジ色に対して、銀木犀は白い花だそうだ。金木犀はわりとどこにでもあるけれど、銀木犀はほとんど見かけないのでは?
 そんな稀有な銀木犀を作者は"にんげんのわすれたるいろ"と言い切った。「花」でなく「いろ」。ここがいい。すこし外している。詩だ。そして"にんげんの"と大きく言ったところもいい。そこまで考えられるかどうかが、どうやら凡句と秀句の分かれ目になるようだ。「知らない花」を「わすれたるいろ」としたところで半分以上は成功なのだが。



最近、

ドライアイと近視、老眼疲れ目と目が日に日に衰えています…。

そんなわけでブログの更新が滞りがちで

やっと10月号の聰俳句鑑賞がアップできました(言い訳終了)。

まだひとつFAX句会のご報告が残っています

近日中にアップします!