二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

カルチャー俳句教室

2019年08月30日 | 俳句
4月から

山崎聰主宰のあとを継いで

公津の杜のセブンカルチャー俳句教室の講師をしています

毎回「響焔」誌の編集後記や

巻頭の主宰の文章を

私なりの解釈を入れて説明しています

昨日のテーマは

「事実から離れる」

事実をそのまま五七五にしただけでは

なかなかいい俳句にはならない

事実→俳句

この矢印のところで色々なことを考えます

その作業が作句

楽しく苦しいところです

その過程で

もしかすると最初につかんだ事実とは

違ってくるかもしれない

でも俳句としてよければそれでいい

俳句は事実をもとにしたフィクションです



と、いう話をしたら

生徒さんからこんな話が

「俵万智のサラダ記念日は、本当はサラダでなく唐揚げ、七月六日でなく七月七日だったそうですね」

唐揚げでは詩的じゃない

七月七日では七夕で出来すぎだ

そこで事実→短歌

この矢印のところで色々なことを考えたわけですね

まさに事実をもとにしたフィクションです



ただここで気を付けたいのが

あまりにも作った感が出すぎてしまうことです

頭だけで作ってしまうとこうなりがち

(私が投句に間に合わずやってしまう失敗)

...難しいですね...

読者の立場から言うと

軽やかにだまして欲しいと思います

例えばお笑い芸人が

さも本当のことのように

事実をアレンジして面白い話にしているように




こういうテーマでしたので

目の前の事実から離れる

事実にとらわれ過ぎない練習として

冬の季語「雪催い」で一句作ってきてもらうという宿題を出しました

俳句のたねをしまった引き出しを開けて

作ってみてくださいますね、

ということです



そのほか

毎回一人の俳人を決めて

感銘の一句をもってきてもらうという

宿題があります

(宿題が多いかな...)

これは私も勉強になります

(俳人のこと、あまり知らないのです)

初回は地元ということもあり

三橋鷹女

(成田の参道に像があります)

西東三鬼(私の趣味)

山口誓子(私の趣味)

ときて

今回は中村草田男です



もちろん出句された皆さんの句を

ひとつひとつ観賞していきます

私なりの提案なども話ながら...

実はそれもとても勉強になります

頭の中のことを言葉にして

わかってもらえるように伝えるということは

難しいことですね

生徒さんと一緒に私も勉強しています




以上

カルチャー教室のご報告でした















花の句

2019年08月15日 | 俳句
長い梅雨のあとは猛暑到来

今日も暑いです

この暑さは台風の影響とのこと

日本列島の西には台風

東は暑さ

全国的に厳しい天候です

皆さま、くれぐれも用心ください




さて

ここのところ私事に忙しく

俳句をこっちに置いている日々でした

やっと落ち着いた今日

久しぶりに俳句と向き合っております



...しかし出来ん!

一句も出来ない

そんなときにはこれ

もう20年も前に発行された

山崎聰主宰の「季語のある風景」を読んでみます

月毎にその季節の季語と

それにまつわるエッセイが添えられた

響焔誌に連載されたものを纏めたものです




さっそく8月の章を見てみましょう

「炎天」「蟹」「花火」「汗」など

全部で12の季語について書かれています

そのなかで「夾竹桃」の章に

こんな言葉がありました



「花などを俳句で扱うのは実に難しい。絶対にその花でなくてはならないという、動かぬものとして一句の中に存在させるのが難しいのだ。(中略)その花の本質まで踏み込んで、それが今の自分とどう関わるのかを書かなければ、花はただの添え物になってしまう。」



自分の句を振り返ると

添え物の花達、います

その季節に咲いてるから~

と、安易に持ってきていること

ありますよね、きっと




でも確かに

自分の中でその花の

他には変えられない存在感を感じたとか

その花が、句の言いたいことに

ビシーっとハマったと感じたときは

手応えがあります

そういうときは

句会にも堂々と出せますが

添え物感あり、と自覚しているときは

そーっと出す...




それにしても我が主宰

言っていることがぶれないな~

20年前も今も言っていることは同じ

「本質まで踏み込め、本質を見ろ書け」

もうすっかり身に染みています

実践できるかはまた別の話ですが...