二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔7月号〜聰俳句鑑賞

2021年06月25日 | 俳句
指や臍やたたかっている大暑の日

 私の感覚では、八月よりも七月のほうが暑い気がする。特に梅雨明け後の七月下旬頃の暑さは身に堪える。
 「大暑」この文字を見るだけで汗が吹き出るようだ。今日は大暑なのだと気が付いた瞬間、もうその日は仕事も買い物も放棄して、家に籠りたくなる。
 そんなとにかく暑い日。そう、身体全体が暑さとたたかっているような日。それを表す言葉として、身体のどの部分を持ってくるか。その言葉次第では句が陳腐になりかねない。俳人としてのセンスの見せ所にこの作者は「指」と「臍」を選んだ。うん、このチョイス、賛成です。
 俳句の形を整えることも大切だけれども、こういうところに一生懸命になりたいと思う。
 大きなお腹を出して暑さを凌いでいた父を思い出した。



5月号よりはじまった

山崎名誉主宰のエッセイ

「思い出の人たち」

今月は三橋敏雄氏でした

今回は響焔での対談の様子も書かれていました

この中で

私が私の俳句の作り方に確信を持ったところがあります



「〈(略)…季語から発想したものじゃなくて、これは秋のほうがいいな、秋ならば季語は何がいいだろうと考えて決めるんですよね。〉まさに俳句イコール詩という考え方である。」


季節を変えてしまうこと

ありますあります

その方が句が良くなったから

俳句は事実から始まり

推敲を経て

詩として創作するものだという考えだからです

またこうも言ってます



「〈あなたはどこで俳句を作りますか〉という問いに対して〈最終的には家に帰って机の上で作ります〉と答えている。つまり吟行に出掛けて現地で作るのではなく、得られた手がかりを基にするにしても、机上で練り上げるという態度は、現代のわれわれにも大いに学ぶべきところがあろう。」


これも大いに賛成です  

吟行はタネを見つけに行く行為

句会がある場合はとりあえずその場で作りますが

私はやはり机上で練り上げるタイプなので

この作業が苦手で…

だからいい結果は得られません…

でもいいんです

心の抽斗に沢山タネをしまったので

何かの時にそれがふっと出てきてくれるから

私の吟行のスタンスはそういう感じです
 


大御所三橋敏雄氏を

勝手に近く感じております💖