二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔1月号より

2016年12月30日 | 俳句
どえらい風邪を引きました

12月の中旬の日曜の夜に高熱が出て

そのまま一週間、高熱と37度台の微熱が交互に・・・

ずっと寝込んでおりました

そうこうしている内に声が潰れ

「どんだけ~」な声でまた一週間

参ったわ・・・

今年の風邪はしつこいようです

皆さま、どうぞお気をつけてくださいね



そういうわけで

今月の東京新人句会は欠席してしまいました

そちらのご報告が書けませんので

今日は響焔1月号より

主宰とそれぞれの句会で指導をされている方々の句を

いくつかご紹介したいと思います

(大変僭越ですが、ぺえぺえの私がピックアップさせて頂きました)




【山崎聰主宰】

晩秋というかけがえのないあした
 

枯葉舞う狙われているのは君だ


雪が降る豹の檻にはたっぷり降る




幕を引く道もあるはず大花野    隆史


蔵町に歌麿がいる宵の秋      浩一


冬瓜の無頼な楕円息子欲し     夏生


鴉啼く十月の森疼きだす      節子


うつむいていれば秋風らしきもの  文子


月夜茸うたを唄ったそのあとに   秀子


責馬の荒ぶる息が霧を生む     実


生きている筈だったよね九月尽   澄


にんげんの音に瓜坊躓きぬ     賢治


コスモスを騒がせている精神科   彩子


ことごとく北窓塞ぎ自由なる    幸子


ちらほらと十月桜皆帰る      規子




こうやって改めて見ると壮観ですね

主宰は確か御年85歳

85歳の感性とは思えません

他の先生方も多分皆さまそれなりのご年齢

だけどどれひとつ古臭さを感じない

かえって私達初心の者の方が

俳句の形にこだわってしまって

言ってることも内容も

スケールの小さい句になっているように思えます




これが結社に入って勉強をする良さの一つでしょう

自分よりレベルが何段階も上の方の句を

目の当たりにできる

そしてその方達から

生の声で指導を受けられる

本当に俳句を真面目に学びたいのなら

結社に入るという選択も

視野に入れてみてはいかがでしょう?

























新人合同研修会

2016年12月10日 | 俳句
江東区の芭蕉記念館にての

響焔の「新人合同研修会」に参加して参りました



今回は、

前回のブログでお知らせしたとおり

同人になっての初お仕事「披講」の係を仰せつかっております

今までの研修会とはちょっと気持ちが違います

実際に披講をしてみると

そちらに神経が注がれて

自分の句の評価などははっきり言って二の次になるんですね

選が入ろうが入るまいがほとんど気にならない境地・・・



ん、

ひとつ大人になった気が致します

きっとこれからも

自分の句はこっちに置いておいて

皆さんの句が滞りなく披露されているか、

とか

何か疑問や不明なことはないか、

とか

もっとその先の

響焔の未来はどうなるのだ?

とかに心をくだくようになるのでしょう・・・か・・・?

「立場が人を作る」

って誰かの名言でありませんでしたっけ

なかったら私が言いましょう




前置きが長くなりました

早速主宰の特選句のご紹介から・・・


あたふたと骨の髄まで十二月     充子

(十二月の本質を捉えている)


流れゆく真っ赤な袋十二月      直子

(自分から離れた十二月の言い方)


寒紅をひき語り部の深き闇
      典子

(「深き闇」が良い)

※(   )内は主宰の講評



今回は他に3名の特別選者の方がいらっしゃいました

そちらの特選句


毛糸編む昭和の色を濃く淡く     史江

風の子の母の母です富士に雪     禮子

饒舌に子供のように冬の風      敦子



特選の作者には

それぞれの選者の方の短冊が送られました

おめでとうございました



因みに私の句は、と言うと・・・ 

主宰の注目句として講評をいただきました


秋天の底に人間右往左往

(「秋天の底人間の」と添削。作り方次第でいい句になる)← そこが難しいのよ!

どっぷりとひとりはひとり冬旱

(「ひとりはひとり」という釣りバカの主題歌があるね)← 知らないし!




今、私は

響焔の句会の他に

ブログ上のネット句会にもお誘い頂き

参加させてもらっています

そちらの主催者は「鷹」に所属する方です

参加者は多分ほとんどが

独学で俳句を作られている方達

結社に入られない理由はそれぞれだと思うのですが

皆さんとても勉強熱心

結社に所属していると

結社の作風というものがあってどうしてもそこに落ち着いてしまうのですが

ネット句会ですと色々な方がいるので

普段作らないような句にも挑戦しています



今月の投句のお題は

「中七のや切れ」

響焔ではあまり見られない句の形ですね

主宰がこの新人研修会でも「いかにも古臭くなる」と

できれば他に変えられたら変えようとおっしゃってましたものね

はじめての「中七や切れ」なので

どう作っていいか戸惑いました

が、

やっと出来ました~

はじめての試みだったので

初心に戻ったようにピュアな気持ちで臨めましたよ

出来た句も自分で言うのもアレなんですが

とっても素直な句



ブログ句会に参加されている方達は

お若い方が多いです

「いるじゃんこんなに。俳句に興味を持っている若い人」

そう思いました

決して「中高年の楽しみ」じゃないですね、俳句














海紅俳句サークル・12月

2016年12月05日 | 俳句
今年最後の「海紅俳句サークル」に行って参りました

今年最後!

1年ってあっという間ですね

あ~またひとつ歳を取る・・・




さ、気を取り直して主宰の特選句をご紹介しましょう


ひそひそとしぐれの旗日実南天     瑩子

(実感がある。「実南天」が鮮やか)



やさしさを重ねあわせて秋の月     敏子

(心がにじんでいる。いい句)



糸杉の丘の便りに帰り花        カノン

(面白い)



風待ちの岬のしじま忘れ花       瑩子

(完結している。景がみえいい句)



誰を待つでもなく座り冬ぬくし     モニカ

(「座り」はできれば省略する)




主宰の言葉より

・ストレートに感情を言わない

・オノマトペは便利だが、当たりまえだと句が当たりまえになる

・漢語はここ一発使えば決まるが、なるべく使わない。抽象が多いから

・切るところはきちっと切る

・個人的な感慨を言っても伝わらない




今回は今年最後ということで

句会後、イタリアンレストラン「パッソ・ノビータ」で忘年会でした

個室でゆったりと語り合い

ビールやワインもいただき

昼飲みをいう贅沢を・・・ふふ

更にここで

皆さんから私に思わぬプレゼントが!

同人祝いの花束を頂きました



とってもセンスのいい素敵な花束でしょ

淡いピンクの大輪のバラと

グラリオサなどの南国を思わせる花との取り合わせが

シックでおしゃれで私好み

とても嬉しかったです

ありがとうございました




・・・と同時に

同人になるというのは花束で祝われるほどの事なのだと

慄きました・・・

本当にもうスチャラカしていられないのね