二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

金子兜太の思い出

2018年02月21日 | 俳句
いつものように

朝のネットニュースを開けたら

「金子兜太さん死去」の文字



今から30年前に

一度だけお会いしたことがあります

響焔の30周年(?)記念大会のとき

20代の私は

まだ俳句ははじめていませんが

アトラクションのお手伝いに駆り出されました

そのときに父に紹介され

「おお!これが山崎さんの娘か!」

と、言われました




俳句をしていない私にとっては

目の前の金子兜太はただの知らないおじいさん

「これが!」

と言われましたが(笑)

全然不快感はなく

むしろその圧倒的な迫力や豪快さを

好ましく思った記憶があります





暗黒や関東平野に火事一つ





ご冥福をお祈り致します


海紅句会・2月~普遍化する

2018年02月16日 | 俳句
平昌オリンピック

熱戦が続いていますね

スノウボードハーフパイプの平野歩夢選手は

まだ十九歳!

メダルへ向けてのストイックな生活は

とても十九歳の男子とは思えません

飲み物は水だけ!だそうです

あの年代ならば、コーラとか飲みたいだろうに・・・

そうやって掴んだ銀メダルだと思うと

見ていてもう、涙が出てきましたよ・・・




さて今月も海紅句会に行って参りました

まずは主宰の特選句からご紹介します



海鳥の青空に舞う寒の明  直子

(若山牧水の詩のような世界。「寒の明け」と添削)



喧嘩して泣いて転んで小鳥来る  モニカ

(「喧嘩して泣いて転んで」三つまで云うとくどい。「小鳥来る」は晩秋の季語)



夜の径とろりと春がついてくる  モニカ

(「夜の径」は情景の説明。意味が出てきてしまう。径―ついてくるだと関りが出てくる)





また失敗

前回は季語がふたつ

今回は季節はずれの季語

「子猫来る」で最初は作っていたのですが

推敲の結果「小鳥来る」に変更

その時は、季節のことは何も考えていませんでした

ただ句としてどっちがいいか、とばかり考えていたので

季節が違ってしまった・・・

それはそれとして特選として採ってくれる主宰って、いい人です



私は


多喜二忌の前夜耿々波の上



を特選にいただきました

ですが、よくわからないのです

特に「波の上」が

でも「前夜」に「耿々」、それが「多喜二忌」・・・

きっと何かある

そう思っていただきました

主宰の句でした

これは難しい!

けれど何か惹かれる!





今月の主宰の言葉より

・いかにもそれらしい季語はダメ。むしろ関係ないものに

・感動だけを切り離して云う

・意味をわかる必要はない。読んだ瞬間に誰かがわかればいい

・絵の内容を俳句にしてもダメ。感動を一般化して、絵から離れて云う

俳句で特殊なことは云わない。普遍化する。




特別な体験をするとそこで心が動きます

俳人ならそれを是非俳句にしたい!と思うものです

が!

ちょっと待って!

それをそのまま句にしても

その体験をしていない人にとっては「なんのこっちゃ?」です

一度そこから離れて

一般化する

普遍化する

という作業が必要になります

特別な体験~普遍化~俳句

この「普遍化」の部分を考えるのが俳人の仕事なのでしょうね



春が待ち遠しい