二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

第1回響焔ネット句会

2020年06月15日 | 俳句
コロナの影響で

句会が行われない今

ブログにする記事も少なくなっていましたが

先日響焔にて

はじめてのネット句会が行われましたので

そちらの様子をご報告します

同人会員含めて有志24名の参加で

投句一人ニ句、選句四句でまずは行われました

山崎名誉主宰、米田主宰の選をいただけましたので

お二方の特選句を掲載します




山崎名誉主宰特選


人とおく言葉をとおく夏に入る  博子

六月や人に倦みたる人の群  五月

呟きも人影もなく梅雨の月  麗子




米田主宰特選


神野紗希句集に付箋若葉風  正雪

地球儀の海をあふれて夏怒涛  博子

六月や人に倦みたる人の群  五月



リアル句会がないと

なかなか句作も進まず(エンジンがかからず…)

こういう時期にネット句会は

私には本当にいい機会でした

とは言え

締め切りギリギリまであと一句ができず

久しぶりの焦りと集中…

私の作句方法は

相変わらず短期集中型のようです











第47回響焔賞

2020年06月04日 | 俳句
ご報告が遅くなりましたが

響焔5月号にて

今年の響焔賞の発表がありました

響焔賞とは

響焔で行われる年に一度のコンクールです

同人、会員問わず参加資格があります

毎月の投句に加え

コンクール用に更に十五句を揃えるのは

やってみればわかりますが

これがなかなか大変なのです

情熱に溢れた作品が集まったことでしょう

こちらのページでもご紹介したいと思います



「夏空へ」戸田冨美子


大寒を横切って行く一輪車

十日目の干し柿子規の貌をして

畳針ときどき光り小六月

追憶の栞のように藁ぼっち

おぼろ夜の火焔土器から波の音

神の留守ピンクの塩をひとつまみ

追伸に強い筆圧晩夏光

晩年の途中でこぼこ榠りん(※)の実

黒揚羽追う亡き人を追うように

にぎる手のだんだん強く蛍の夜

東京の幾何学の空雁渡る

切株のしずかな吐息梅雨の月

蝋燭の淡い外炎冬に入る

野遊びに昭和の宇宙ひろがりぬ

ホームベース踏んで少年夏空へ

(※該当する「かりん」という漢字が検索出来ず。原文は和名の漢字)




僭越ながら…

「十日目の」のような発見や

「神の留守」の取り合わせの面白さに

詩情を感じました

東京の空は確かに幾何学だな〜

と思ったり

ホームベースを踏んで夏空へ…

なんて清々しく臨場感があるのだろう

と思ったり

気取ってなく

気負ってなく

それでいて作者ならではの新しい発見もあり

納得の響焔賞だと思いました




コンクールに参加するのは

そこに集中して俳句と向き合うわけですから

たとえ受賞をしなくても

きっとプラスになっているはず

終えたときには

前よりも少し俳句がわかって来ていると信じて

さあ!

あなたもやってみよう