二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

海紅句会・4月

2017年04月16日 | 俳句
海紅句会は毎月第一金曜日です

今日はもう月半ば

すみません

すっかりご報告が遅れてしまいました・・・




今月の席代は「川」

色々な川が出ました

花見川(千葉市に流れています)・浅野川・隅田川・大川

桜の季節なので、やはり隅田川や大川がまず思い浮かびますね



では主宰の選からご紹介します

並選を11句、頂きました



整然と角川文庫亀の鳴く      正隆

(「亀が鳴く」と添削)


輪郭は空に溶け出す夕桜      モニカ

(「溶け出し」と添削)


つつがなく墨田の桜隅田川     妙子


大川に長谷川平蔵花の冷え     モニカ


宿坊は昭和の匂い春炬燵      典子


花冷えの街遮断機がふえている  妙子

(「降りている」などがいいのではないか?)


梅の花どこか寂しく犬の顔     正隆


花辛夷ふと青春がかけよりぬ    直子


留学生楊の憂うつ街薄暑      モニカ


高野切臨書背臨目借時       敦子


花しぐれあの微笑みはのこされて  妙子

(「あの」を「かの」に)



私は1句目の正隆さんの

整然と角川文庫亀の鳴く

を、特選で頂きました

席題の「川」で数分で作られたのでしょうけれど

よくもまあ「角川文庫」なんて素敵な固有名詞が出てきたと、まずそこに感動

そこに実態がよくわからない俳句だけしか使われない「亀鳴く」という季語

文学の匂いプンプン

清記用紙が回ってきてこの句を読んだ時

「うわっ!すごい」と

小さく叫びました



主宰の言葉より

・一点に絞って言って、結果として広がるように

・思ったことを全部言わない。ちょっと手前で止める。そうすると余韻がうまれる

・真ん中の「や」切れは相当強く響くからあまりよくない。昔の句には沢山あるが・・・

・形は出来ているが、インパクトが欲しい

・「や」切れははっきりと切れていいが、形がやや古臭くなる

・固有名詞を使う時は、それがないとダメだという時のみ

・誰にでもわかる句は作るな

・俳句は意味をどんどん消す

・ドラマにしない

・現実に目の前にあることだけを言う

・季語の説明にならないように

・俳句は短いから難しい。短いから面白い



海紅句会の翌日は

響焔の春の合同吟行会「新樹会」でした

今年は葛飾・柴又に

生憎の花の雨で、もう寒くて寒くて・・・

頭の中の6割は「寒い」

3割は「熱燗で鰻を食べたい」

残り1割「出句どうしよう・・・挨拶どうしよう・・・」

新樹会のご報告はまた・・・




読者さまへ

せっかくコメントをいただきながら

いつも返信が遅くなり本当に申し訳ありません

必ずお返事いたしますのでこれからもよろしくお願いします

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ありがとうございます