冬の最後の節気となる「大寒」に入って、節分までは厳しい寒さが続くとされる冬のはて。幸いなことに、この地では寒さが幾分和らいだ日々が続いています。
雪降れば冬ごもりせる草も木も春に知られぬ花そ咲きける
冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあらむ
古今和歌集に収められた貫之と清原深養父の歌です。雪を花に見立てたり、時の流れをとらえる敏感さは、「美学」の域に入っていくようです。
凍てたような固い土を割って芽を出す見事な活力に、感動しながらも引き気味なのは小休止時だと知らせるサインなのでした。絵本点訳の活動日だった昨日、何やら疲れを感じておさぼりでした。しかも、夕刻からは雨が降り出すという予報でしたし、夜は寒いし…、と理由を付け足して。
実家が愛媛にあるという知人から手作りだという切干大根をいただきました。「たこ足」と言うのだそうです。細く、細かく切った袋入りを買うことしかなくて、初めてみる「たこ足」の切干大根。大きなものは、端から1.5-2cmほど残してその先が確かに8つに切り分けられています。水で戻して油揚げとにんじんを入れて炊きました。うどんほどはある太さで、なかなか食べ応えのあるおいしさです。
ブレークしているのか追いかけられているのかわかりませんが、切干大根を炊きながら古今集を開いたり鉛筆を持ったりと、このちぐはぐさが小さな喜びとなれば、それも生活の彩りです。今日は一日冬ごもりでした。「冬ごもり」は万葉集では「春にかかる」枕詞です。
躍動する春を目の前に、縮こもる我が身を振り返ってしまいます。
「冬ごもり」、春にかかる枕詞。頂き~!!(笑)
見るからにおいしそうな切り干し大根、こちらも、寒さに負けずに元気出せよ~と勇気づけてくれるようですね。
時には理由を付け足してのおさぼりも、また次への活力を養ってくれますよ。
寒真っ盛り、大事に過ごしましょう。
煮ます。油揚げと人参、椎茸とかいれますね。
煮炊きしながら古今和歌集~すごいですね~
私なんてぽけ~としてて、
いま、もったいないことした!とおもいました。
最近、俳句をやっとやり始めて、なかなか言葉
浮かびません~。
暇を恐れるな、なんて新聞記事を見かけましたが、
その若い僧が言われるには「心の感覚を見つめことが大事」と。
安心して(笑)小休止です。
疲れに気付くことは大事なようです。
どんな強さなのかと、実は驚くべき活力ですよね。
こんな小さな芽が地中から伸びあがってくるのです。すごいことですね。
うどんほどの太さがあっても決してふにゃふにゃではなく、
味が沁みて歯ごたえもありおいしくいただきました。
パラパラとページが繰りやすいですからね。
読みこんで焦がしては大変です。
今日は黒田夏子さんの作品「abさんご」の文章に関して、
ことばのips化だ、という得意げな(笑)私考を聞いてきました。
ご自分がテーマとすることと似ていると言いながら。
俳句を作っても作らなくても、歳時記を読むようにと教えて下さる方がいます。
言葉に関して、いろいろとryoさんはお気付きなことも多いのでしょうね。
水仙の芽が出てきました。
北野天満宮では梅が開花した様子です。
和歌集も、今は現代語訳付きのものが文庫本でありますから、
気軽に開いています。注釈も役立ちます。
珍しい形の切り干しですので、娘のところへ送ろうかと思ったのですが、
あの子らはそれほど何も思わないのかもしれませんから、いただいてしまいました。
おいしいですね。