淡いピンクの優しさについ足を止めますが、蔓を絡めた強い生命力が見て取れる花です。
『万葉集』に見られる「かほばな」はヒルガオ説が通説とされていて「顔よき花」からきた名だそうです。確かにかわいらしい花です。
高円の野辺の容花(かほばな)面影に 見えつつ妹はわすれかねつも (万 巻8‐1630)
家持23歳、正妻の大伴坂上大譲に逢いたくてたまらないのです。一日一夜を離れているだけで、なんだってこんなにも嘆き慕うのだろうか。胸が痛んでならない…、と高円山の麓まで出かけて行きます。
「高円の野辺に咲きにおうかお花、この花のように面影がちらついて、あなたは、忘れようにも忘れられない(一体どうしたら忘れることができるのだろう。この苦しい恋というものを)」と歌を贈っています。
昼行燈のようだといったのはどなただったか…。
明るい日差しの中では、はっきりしない、淡くぼんやりした色合いが見る者をけだるくさせるのでしょうか。これがヒルガオの「昼の顔」かもしれません。ぼんやりにはぼんやりなりの魅力あり。なんて言ってると、のんびり開きぱなしにしている可愛い口から何か聞こえてきそうです。一輪の花の声…。
花は天ぷらにしたり、酢を少し入れた熱湯にさっとくぐらせて、サラダや酢の物、澄まし汁に浮かせるなどして食べられる。とは知りませんでした。
↓のjessieちゃんは本当に頑張りやさんですね!
1番が2番になって悔しかったでしょうが
そこが、また明るい彼女の声に頬はゆるみます。
真昼にぼんやりと咲くひるがおは「かほばな」と
言う名前で呼ばれていたのですね。
勉強になりました。
大輪で目にとまりますものね。淡いピンクが美しい姫君のお顔を映し出していたんでしょうか。
部屋から見える隣の空地にも今さかりと咲いています。地べたを這うようにして、あちらこちらに見えます。
早速撮ってくることにします。
keiさんの写真を見てますと宮中の女御の姿を想像しますね。
私は1位にならなくてかえって良いのだとも感じています。
まあ、卒業までに一度はなど思いますけど。
草花に寄せて、人の心は今も昔も変わらないものだと思ったりします。
ぱらぱらと、万葉集をめくるのも楽しいですよ~。
手軽に口語訳付きで見てしまいます。
こういった意趣の歌は万葉集に多いですね。
みんな同じ思いを抱えて詠っているのがまたいいなあと…。
撮った写真をパソコンで見ますと、肉眼で見るのとはまた違った趣が見て取れますね。
ヒルガオも、朝顔とは違った美しい顔があります。
女御みたいですか~。