京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

『閉鎖病棟』

2019年11月04日 | こんな本も読んでみた
映画「閉鎖病棟」が公開されると知ったとき、ぜひ見たいと意気込んだ。が、…。


『閉鎖病棟』(帚木蓬生 新潮文庫)を読んだのは2013年のことで、細かには物語の展開を忘れてしまっている。
気持ちは常に張り詰めどうし。ほぐれることがなかった、という印象が残されている。作者の人間観だろう、人の本来持つ善性に最終的には救いを感じて胸熱くなった。人間の弱さ、強さ、やさしさ。まさに人間の心の諸相が描かれているのではなかったか。…そんな記憶がある一冊。

6年間も寝かせておいたから、初発の印象はきっとより深く感銘させられることになるか…。また違った読み筋に心も揺さぶられるだろう。
読書百ぺん式は薄れた言葉かもしれないが、映画よりも再読を、と気持ちが変わって読み始めている。

とにかく休養、こんな思いが支配したこの数日。何をするでもなく、のんびり過ごした。

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2 コメント

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閉鎖病棟 (蜩の森)
2019-11-05 06:47:31
新潮文庫「閉鎖病棟」、新聞の新著紹介で話題になった記憶があります。
あれからもう6年になりますか。内容はほとんど記憶から消えていますが・・・。
映画化されると改めて観たくなりますね。でもkeiさんの云われるように、再び読んでみるのもいいですね。

とにかく休養。こんな思いは抑え込まずに思いっきり休養に専念。
そんなときも、次へのバネに大切なひとときかもしれませんね。

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再読を~、蜩の森さん (kei )
2019-11-05 10:40:51
読まれたのですね。
文庫化されたのが’97年ですから、手にしたのはだいぶ遅かったです。
ついあれこれ想像しながら読むので進み具合は遅くなります。
私も展開など忘れています。6年も経ってますしね、初めて読むような新鮮さもあり、
記憶にある個所もありで、再読をおすすめしたいです。

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