京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

一時間の船路が

2020年07月22日 | 日々の暮らしの中で
知人から〈はがき随筆〉が舞い込んだ。


琵琶湖の水を京都へ引くために明治時代に建設された琵琶湖疎水。物資を運ぶ船で賑わったものの時代の流れとともに衰退し、1951年に船運は終了。しかし、2018年春、疎水を往来する観光船として「琵琶湖疎水船」が復活した。
今年はコロナの感染拡大に伴い4月8日以降運航は中止となったようだが、それ以前に乗船できたといって、京都の蹴上(けあげ)から山科を経由して滋賀県の三井寺へと向かう、一時間余りの船路の様子が記されていた。
そうして枠外に、私の作品を一気に読んだと認めてくれてあった。

梅雨明けを待つ日々の思いを綴って、梅雨が明ける前に届くようにと投函した。

郵便局への道すがら、寺の掲示板にこんな言葉があった。
  
  やれなかった
  やらなかった

  どっち
         相田みつを

もうすぐ誕生日を迎える…。そんなとき、ふと思いを裡に向かわせた。

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4 コメント

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ここにもコロナ禍 (Rei)
2020-07-23 11:51:12
京都在住のお友達のフェースブックで
琵琶湖疏水の写真見ました。
確か桜の季節、素敵な趣ある写真でした。
蹴上げもその時知りました。
疏水の完成には先人たちは想像以上の困難があったでしょうね。

もうすぐのお誕生日、おめでとうございます。
私は来年の誕生日がきますと
何と90歳!めでたいのかそうでないのか・・・
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「トンネルを抜けると、桜の名所三井寺だった」、と Reiさん (kei)
2020-07-23 17:20:33
明治維新後の京都復活のための未曽有のプロジェクトだったと知られています。
関わった人々の熱い思いや難工事だった様子が、
トンネルの壁に映写されたと書いてくれてあります。
一度乗船してみたくなりました。

この疎水で亡くなる人が年間百人を超すようになったとか。
菊池寛の「身投げ救助業」という短編の主人公は、そこに身投げする人々を
50人以上救った老婆だそうです。玄侑氏が書いておられました。

末の弟や、もう少し長生きできても良かった?両親の分まで
寿命をいただいているのかもしれません。
Reiさんはじめ、他人の生き方に学ぶことは多々あります。つい先日テレビを見ていて、
「自分の気持ちも、自分で育てないと」と言われた修験者の言葉が心に残りました。
ありがとうございます。
返信する
もうすぐ (ryo)
2020-07-24 20:56:30
こんばんは!
もうすぐ誕生日なのですね!
でも、私よりはお若いと推察しております。
reiさんは今度は90歳を迎えられる..
そして私は今年が喜寿。こうして身近に
すばらしい先輩がおられて、励みを
いただきます。
作品を一気に読んでくれた、、本当に
励みになる言葉ですね。
何だか、私も頑張ろう!なんて思いました。
返信する
『〇歳育ちざかり』と言いたい、ryoさん (kei)
2020-07-24 22:54:13
こんばんは。
フランスからスペインの聖地まで1500キロの巡礼路を歩くNHK番組を見ていました。
大台に乗って1年、無事に終えられそうです。
また一日一日の積み重ねではあるのですが、何か、何か変化をつけたい、
切り替えたい? などもやもやしたものが…。
清川妙さんのように、いくつになっても『91歳育ちざかり』などと言えたら素敵だなあ~と(笑)
ryoさんは次号に向けて推敲されていました。その後さらに進んだことでしょうね。
知人の文章の脇に、ちょろちょろっと(笑) それでも嬉しいものですね。
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