「富貴不能淫」(富貴にも心乱されず)
中国でのこと。数年前、英語通訳者の資格試験で、この孟子の名句が出た。
“Be rich,but not sexy.”(金持ちになれ。けれどセクシーにはならないで)という珍解答がネットで広まり、中国語の乱れに批判が高まったという。
漢字圏以外の言語を中国語に訳すには、原語の発音に合わせて漢字を当てて、本来の意味を伝える工夫をするらしい。生まれた優れた訳語として二つ。
「可口可楽」 (おいしくて楽しい=コカ・コーラ)
「黒客」 (招かざる客=ハッカー)
英単語が洪水のように入ってきて、「BF」(ボーイフレンド)、「88」(バイバイ)。
一過性が多いものの、語呂合わせの造語も含め若者の間でははやるのだそうだ。
中国語を理解しないが、具体的に大変興味深く読んだ記事でした。
言葉の乱れ。時代の中に、生活と密着した中に言葉が存在するためでもあるでしょう。
携帯電話を使ってのメールのやり取りが盛んになった頃の、「一指送電」という創作四字熟語。近いところでは、「KY」(空気が読めない)も挙げられます。
今夜のことでした。
「阿弥陀・弥勒・観音のなかで菩薩でないのはどれ?」
質問をろくに読むことさえできない者が読み上げる(そのおかしさを前面に出した番組ですが)。そして、ろくに語彙力もない回答者。正解ではあったが、「くさってないのはあみだだよ―って思って」とのたまう。意味不明!いつものことだが、恥ずかしくないのか!?と腹立たしささえ感じてしまう。まあ、落ち着いて…と。
難易度は高くないのに正しく読めない漢字がある。
中学生から珍回答はついてまわる。大学入試は言うに及ばない。就職試験で話題にされても、私には驚きさえ感じない。
単に「読めない」というより、耳から、音声として語彙を取り込む環境も少なすぎることを思うのです。
ラジオの存在があります。いろいろな話しぶり、多様な人の登場。
映像がない分、話す者は言葉を尽くさなければ意は届かない。
聞く側は耳からだけの情報に心を傾けられる。想像し、自由にイメージをふくらますことが可能です。
「前畑がんばれ」の実況は有名です。TV中継終了後のラジオでのプロ野球の実況放送、必死に想像力を働かせて観ているのでした。もう何年も、はるかに昔のことですが。見えたと思えるほどに、状況を深く聴くことはできるということです。
語彙を増やすにも、想像力や思考力を働かせるにも、耳から取り込む音声での情報収集は素晴らしい手段だと考えます。読みまちがえていた漢字の正しい理解につながるチャンスもきっと見い出せるでしょう。
聞くという経験を増やすことは、日本語の乱れを考える上でもきっかけになるはずです。
耳障りな話し方、素敵な日本語、発言の内容…すべてがそのまま私の耳にはいるのですから、聞かないのは損なのかもしれません。
中国でのこと。数年前、英語通訳者の資格試験で、この孟子の名句が出た。
“Be rich,but not sexy.”(金持ちになれ。けれどセクシーにはならないで)という珍解答がネットで広まり、中国語の乱れに批判が高まったという。
漢字圏以外の言語を中国語に訳すには、原語の発音に合わせて漢字を当てて、本来の意味を伝える工夫をするらしい。生まれた優れた訳語として二つ。
「可口可楽」 (おいしくて楽しい=コカ・コーラ)
「黒客」 (招かざる客=ハッカー)
英単語が洪水のように入ってきて、「BF」(ボーイフレンド)、「88」(バイバイ)。
一過性が多いものの、語呂合わせの造語も含め若者の間でははやるのだそうだ。
中国語を理解しないが、具体的に大変興味深く読んだ記事でした。
言葉の乱れ。時代の中に、生活と密着した中に言葉が存在するためでもあるでしょう。
携帯電話を使ってのメールのやり取りが盛んになった頃の、「一指送電」という創作四字熟語。近いところでは、「KY」(空気が読めない)も挙げられます。
今夜のことでした。
「阿弥陀・弥勒・観音のなかで菩薩でないのはどれ?」
質問をろくに読むことさえできない者が読み上げる(そのおかしさを前面に出した番組ですが)。そして、ろくに語彙力もない回答者。正解ではあったが、「くさってないのはあみだだよ―って思って」とのたまう。意味不明!いつものことだが、恥ずかしくないのか!?と腹立たしささえ感じてしまう。まあ、落ち着いて…と。
難易度は高くないのに正しく読めない漢字がある。
中学生から珍回答はついてまわる。大学入試は言うに及ばない。就職試験で話題にされても、私には驚きさえ感じない。
単に「読めない」というより、耳から、音声として語彙を取り込む環境も少なすぎることを思うのです。
ラジオの存在があります。いろいろな話しぶり、多様な人の登場。
映像がない分、話す者は言葉を尽くさなければ意は届かない。
聞く側は耳からだけの情報に心を傾けられる。想像し、自由にイメージをふくらますことが可能です。
「前畑がんばれ」の実況は有名です。TV中継終了後のラジオでのプロ野球の実況放送、必死に想像力を働かせて観ているのでした。もう何年も、はるかに昔のことですが。見えたと思えるほどに、状況を深く聴くことはできるということです。
語彙を増やすにも、想像力や思考力を働かせるにも、耳から取り込む音声での情報収集は素晴らしい手段だと考えます。読みまちがえていた漢字の正しい理解につながるチャンスもきっと見い出せるでしょう。
聞くという経験を増やすことは、日本語の乱れを考える上でもきっかけになるはずです。
耳障りな話し方、素敵な日本語、発言の内容…すべてがそのまま私の耳にはいるのですから、聞かないのは損なのかもしれません。
「濡れ手で粟」という言葉がいつのまにか「濡れ手で泡」と使われて
いるそうですね..。
濡れた手で粟を掴むと一杯粟が手についてくることから
一攫千金のことを言う諺が、いつのまにか掴んだものが泡のように
消え去る..という反対の意味として使われているとか...。
先日、いつもつけないテレビをひょいと点けてしまいましたら
馬鹿を売り物にするコーナーなのか、解答者がいて問題がだされていました。
「のれんに..?」 解答者「分け目」(爆笑)
「溺れる者は..?」解答者「たいがいデブ」(爆笑)
確かに、馬鹿さ加減に笑いましたが、現実として笑えませんね..。
しかし「富貴不能淫」の意味を聞かれれば、私だと
「金持ちだけど淫乱ではない」というかもしれません(汗..)
言葉の乱れ、実にゲンナリする場面にちょくちょく出くわします。おぞましくなりますね。
隠語や一時的流行語が分かり合える一部分の人間だけで群れて行こう、よそ者は受け入れまい…そんなちっぽけなみすぼらしい感情が見え見えで嫌になることがありますね。ひいてはそれがいじめや疎外感を生むきっかけになるのではないか、心配になります。
「女郎蜘蛛はね英語でねコガネグモって言うんよ」くらいは可愛いもんですね。
それにしても、ラジオをはじめ、読み聞かせなど、耳から入る状況を頭の中で、絵にしたり感情をふくらませたりすることは、見逃せない教材になるかも知れませんね。とってもいいお話。感動!!
日常、身近にそうした言葉が存在していないからなのでしょうか。聞いたり使ったり。
「お母さん、このケーキ フツーにおいしいよ」の「フツー」の使い方を考え込んでしまいました。
若者の会話と言われながらも、ちゃんと相手を傷つけないようにしたいという配慮も込められているとか?
おいしさがどのレベルなのか、よくわからなくて。
難しいです。自分への注意の喚起となることばっかりです。
人を明るく励ますのも言葉、勇気を与えてくれるのも言葉、ひょいと背中を押してくれるのも言葉...なら可能な限りやさしい心で使いたいものです。
(いつも笑ってばかりはいられないのも悲しいかな現実、ですから努力目標です。)
「英語で...」には何の問題もありまっせん!ですよ。
子供への読み聞かせは大事ですよね。また、朗読会なども。想像力を働かせ。。。。 ぜひ迷訳を。
メイヤクをせがまれて、少しメイワク、なんちゃって!
所詮この程度ですよ。すみません。
本当に世に出したかった「迷言」は、こちらでしょうか?
「メイヤクをせがまれて少しメイワク」!
良いリズムで頭に入り込んでしまいます、困りました。
蜂の巣を散々追いかけて四苦八苦でしたっけ?あれも面白かったです。才能ですね。