
新年も、はや5日が過ぎる。賑やかだった孫たちの声も消え、息子も帰京した。正直なところ「ああ、疲れた」という思いが残った。
暮れからこまごまと良く動かせてもらった。気の張りだけで保ってきたけれど、昨夜はさすがに疲れを感じた。それなら早く横になって休めばいいのにテレビの前でへたり込み、居眠りをし続ける。あ~ら、はずかしや。
気が緩んだところに、手抜きの誘惑が忍び寄る。したがって今日は完全休養日。この休養こそが復活への近道になるのだから、引け目も遠慮も感じることなく。

そして、買っておいた『土の記 上』(高村薫著)を読み始めた。
【舞台は奈良の大宇陀。妻に先立たれた70代の男性が、農作業に生きる日々を描く。大きな事件が起きるわけでもない。しかし自然に左右されながら、土と共にある男の営みは驚くほど豊かで、内面は起伏に富む。】野間文芸賞受賞。その後、大仏次郎賞にも決まった作品。
楽しい毎日は自分でつくる。この一年も、そう心掛けよう。
そして、「いつもの私だけどなぜか新鮮」と感じられる日が一日でも多くあるように。
(小林良正さんの「ほほえみ地蔵」)