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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

指月橋を渡って西明寺

2016年09月11日 | こんなところ訪ねて
昨日のこと。朝、空を見上げるときれいにうろこ雲が広がっていた。昨夜からの予報で秋晴れの一日が期待できた。用事を済ませ、早めの時間に出て槙尾山の西明寺に行ってみることにした。



8月19日に神護寺を訪れたときと同様、周山街道沿いで一番奥まったところにある高山寺の裏参道入口に近い市営駐車場を利用した。少し戻るように歩いて清滝川沿いへと道をとれば、この朱塗りの指月橋はすぐだ。だがあの日は暑い盛りで、橋は渡らずじまい、右に見ながら通り過ぎていたのだった。
高尾(雄)の神護寺・栂尾の高山寺・槇尾の西明寺を合わせて「京都の三尾」と称される。5月に高山寺に参拝しており、予定の行動だったとはいえ残る一山に参拝せずにいてはすっきりしないし、申し訳ないような気がする。



川のせせらぎと、鳴き続けるセミの声が響くだけの山中、古刹とはいえ普段は訪れる人もまばらまばらだそうな。境内に入ったとき、一人だけ参拝者の姿があった。それでもやがてぼつぼつ石段を上がってくる人が絶えない土曜日だった。わずかな人のためにも、ご住職は堂内に座っておられる。
お厨子に安置されたわずか51センチのご本尊・釈迦如来。すぐ前まで進んでかまいませんからゆっくりどうぞ、と言葉をかけて下さった。


「紅葉シーズンでも平日の午後なら比較的人は少ないですよ。4月初めごろ、裏山に広がるみつばつつじをご覧においでなさい。それと新緑のころです」と。
コメント (6)
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