
「(ゆるやかな)山路を登りながら、こう考えた」。
「智に働けば」取るべからず。「情に棹させば流されて」ちょっとだけいただきたい。思慮分別をかざせば窮屈だ。
足元に少しずつ群生しているスミレを見つけた。その可愛さに魅かれて、心の煩いに負けることになってしまった。家に持ち帰り、小さな鉢に植えた。
むらさきに菫の花はひらくなり 人を思へば春はあけぼの 宮 柊二
古典の中の名句「春はあけぼの」を結句において、印象深い。

先日の参拝時、東本願寺境内には花御堂が設けられていました。八日の釈迦の生誕を祝うためのものです。中央に安置された誕生仏に甘茶をかけて祝う、「花まつり」です。潅仏会、仏生会ともいいます。