京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 一寸先

2012年12月12日 | 日々の暮らしの中で
「決心したらやる やると言ったらやる」

自称“人工衛星”? 事実上は長距離弾道ミサイルだとか…。地球資源の活用に活かしたいと話す人がいた。どこをめがけて、どうやって…。威勢が良いだけなのか、物騒な響きもあるこの言葉。鼓舞するがごときの自画自讃に権力の集中の危うさを感じてみたり。
はたまた、一国の舵取りをどなたに託したらよいのかと、投票日を控えて悩ましい昨今。

「いろはにほへとちりぬるを…す」の47文字に、結びの「京」を加えて48文字。それら文字札と絵札を合わせた96枚がひと組になって「いろはカルタ」がある。ただ、用いられたことわざは、江戸と京都とで違いをみせている。
  「い」  江戸-犬も歩けば棒に当たる  京都-一寸先は闇   
  「京」  江戸-京の夢大阪の夢      京都-京に田舎あり

そもそも「京」という文字は、小高い丘で地盤の固い地に建てられた重層の建物を現わす象形文字から生まれたそうだ。そして、そこには高く明るく大きく強いという意味があるという。
「京」を「ケイ」と読めば、億の一億倍、兆の一万倍のこと、つまりは限りなく大きな、無限に近い数字になる。岩上力さんは、「京」という字には「閉塞感漂う現代社会を切り開く力」が秘められていると感じる、と書かれている。

今年の世相を一字で表す漢字に「金」が選ばれました。明るい未来に向けて、弾みをつけたくなる一字ではないかと感じます。

                                                       出ました~                                      
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする