子授け信仰、安産の神で知られる岡崎神社は、丸太町通りの東端、岡崎東天王町にある。
前を車で通ることはあっても境内に入ったことはなかった。平安京鎮護のために桓武天皇が四方に立てた社の一つ。
お腹におみくじが入っている「うさぎみくじ」を雑誌で知って、縁起物だし…、かわいいし、ちょっと欲しいなあ~ と思っていた。思っていた時間が長すぎて、これはもとより良く似た土鈴などは「終了しました」と知らせる大きな張り紙がガラスケースの上を覆っていた。
卯年にちなんで多くのお参りがあるのは充分予想されたはずなのにと恨めしいことだ。
これが欲しいのだというこだわり、今日はあきらめた。「普段はいつもあるんですよ」、とかわいい巫女さん。そりゃあ普段はあるのでしょうが、こんなに早く売り切れだなんて…。
手ぶらで帰るのも残念。神社の西側の通りを越えてすぐには、岡崎別院があるので立ち寄ってみた。
親鸞聖人は29歳のときに比叡山を降り、吉水の法然上人のもとを訪ねたが、この岡崎に庵室をしつらえ、そこから法然上人のもとに通ったという。
越後に流され、赦免ののち関東での生活を経て帰洛した親鸞聖人が住んだのもこの岡崎の草庵だったと。岡崎別院と改められる。
八角形の小さな池があるが、越後配流の折に姿を映して名残りを惜しんだと伝えられている。
毎朝の『親鸞 激動編』も楽しみの一つだ。
兔の縁起物は娘にでも送るかな…