野の道の緩く曲がれり水引草
木道の朽ちるがままに仙翁花
女郎花原生林はここらより
富士を向く八ヶ岳(やつ)の裾道蕎麦の花
この丘の先はまた丘稲の花
小学生の頃、母に連れられて「道」という映画を見に行ったことがあります。
筋はよく覚えていませんが、可哀想な女性の哀しい物語だったように記憶しています。
「ジェルソミナ」という言葉の入った歌が何となく記憶に残っています。
数日前、テレビで東山魁夷画伯の「道」の絵の番組をみました。
道に拘って絵を描いたそうです。
今日は久しぶりに平日の休みだったので、東山画伯の真似事で
「道」をテーマに句を作ってみました。
自分の実力はせいぜいこんなもんなんで、まあ楽しければと思っています。
「道」は人にとっては意味づけの強いもので、心象句には有効な道具ですね。
従って純粋に写生句として詠んでもなんらかの意味付けが滲み出てきそうです。