原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

「お変路さん東京行脚」の感想をいただきました(その1)

2019-04-22 | ダンス/舞踏


3/14に行った「お変路さん 東京行脚」。
おかげさまで満員御礼でした。
 
今回は磐樹炙弦、沢田穣治、松岡友、原キョウコでお送り致しましたが
このユニットは基本ガチな即興勝負!
 
当日、どんな楽器が使用されるか
どんな展開になるかは誰にもわかりません。
 
自分がどういう踊りを踊るかもわかりません。
 
すべては「場」という神のもとに進んでいきます。
 
目撃/立会いに来てくださった皆さんから
感想が届きましたので
ここでシェアします。
 
作品は見た人のもの。
 
同じ作品を見ても
感じるところは本当に人それぞれで、
一夜の夢のような記憶が
 
 
*************
 
「"かくりよ" と "うつしよ" を、 
行き来したような、時間だった気がします。
原さんは、色々なものを "かくりよ" へ送り、
バンギさんは色々なものを "うつしよ" へ呼び、
沢田さんは、互いの世界を繋ぐ、結んでいると感じました。
"かくりよ"  も "うつしよ" も、私のイメージは、アニメとか物語とか、と
子どもの頃からもっている感覚的なものなんですが。
あぁ、みんな、帰るべきトコに帰るんだなぁと感じた時間でした。」
 
注)かくりよ=隠り世  うつしよ=現世
 
 
☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゜:*:・’゜☆
 
 
「お変路さんについて感じたこと、思った事を断片的に。
 
黒が朽ちて燃えて灰となったところから不死鳥のように生まれた赤の快活さ。
 
嫗の枯れていく様に、往年の嫗役を得意とする名女優さんを重ねた時がありました。
 
ディジュを吹いてないのに、観客の後ろのスピーカーから音がしてたり、
 
皆んなが外に出てる時、懐かしい音が聴こえて、
中に入ると、澤田さんがカリンバを爪弾いていたり。その前のコントラバスからのカリンバ。
 
外に出た時に、ケムトレイルのような縦長の雲と三日月のコラボレーションも凄かった。
それは、最初だけだったので、見てない人もいる筈。
 
一瞬一瞬、観客がそれぞれの場所で独自に感応し、
とっておきの時間と空間を堪能したひと時でした」
 
 
☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゜:*:・’゜☆


 
 
お変路さん東京行脚の感想です。
 
まず、ひとこと!
 
ぶっつけ本番とは全く思えないクオリティ!!!!!!
 
もはやぶっつけ本番とかそういうのは関係ないのかもしれないですが、
見終わった後に「そういえばぶっつけ本番だったんだわ。。。」と愕然としました。
 
素晴らしいです。
 
ひとつの演劇を観た満足感でした。
 
私なりに感じたのは、
 
細い細い糸を探し求めて捕まえて、結んで開けて壊して編んで、地の祭りが始まり実りを祝い分け合い、
水泡から湖が生まれて赤い魔女を召喚し、民は新たな土地に移動していった。。。。
 
そういう筋書きが浮かんできました。


 
そしてとても感動しました。
 
いのち、の肌触りとそれに触れた驚きと、歓び、とにかく、[いのち]の息づかいをたくさん聴きました。
 
あの場に居たなら、もっともっと[いのち]を感じることができたのだろうなあ、と歯がゆさでいっぱいです。
 
あとおもしろかったところを箇条書きしますね。
 
・序盤、沢田さんのギターの音に絡まってゆくバンギさんが鳴らしてる鈴みたいな音が、
不思議なリズムでとても良かったです。ずれそうでずれない、奇妙なバランスで。
 
・顔も踊ってた!という原さんの踊り、頭、手、足が暗闇でまるで別々の生き物みたいに跳ねてました。
とても愛らしかったです。
 
・原さんが地面を叩いて始まる祭り!!!これ、感動しました。地の実り、豊作を祝う祭りだと私は感じました。
私の家は昔は兼業農家でお米を作っていたので、子供の頃は遊び半分で手伝いながら稲作に触れてきたので、その頃の稲刈りのにおいや、藁を照らす太陽の光を思い出しました。
とれたての新米を食べたときの歓びも。

 
そして、シャーマンの誕生です!
 
ここで原さんが扮するこの、舞台の女性はシャーマンになったと思いました。
 
バンギさんの不思議な歌声がそれを祝っているかのようでとても素敵でした。
 
・原さんが横たわって、手足をゆらゆらさせているシーン、
わたしは原さんはあぶくになり、水と戯れているのかな、と思っていました。
 
そしたら、暗転した地面にまるで湖のような光が。湖に見えました。原さんが湖になった!
 
そして赤い魔女が召喚されました!
 
魔女だと思いました。これが、サバトってものなのかな?

と客席のお客さんの姿を見ながら思いを馳せました。
 
そして、ゆっくりと違う場所へ移動してゆく人たちを眺めて、「ああ、この場所のひとつの[いのち]が終わったのかな」と思いました。
ジプシーのように、また違う場所で、この人たちはこの集団は、新しい祭りをやり、[いのち]を讃えるのかな?と思いました。
バンギさんの歌声が遠くで微かに聴こえる残された暗闇を見つめながらそんなことを考えていました。
 
思い込みの乱文ですが、感想文なので素直に書かせてもらいました。
 
とにかく!素晴らしかったです!
 
 
 
 
 
 

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