心の赴くままに…

夫婦二人でのんびり、気楽に~

よく頑張った!

2014-11-10 23:58:56 | 日記

朝食介助のために7時過ぎ病院へ行った。
病室に入ってびっくり
酸素吸入をして点滴が下がっている。
点滴はもうしないと言う事にしていたのに…
肩で息をしてハァハァと呼吸が速い。

「お茶を飲む?」と訊くと頷くので入れて、病室に戻る前にナースセンターに寄った。
私の顔を見るなり看護師さんが
「昨日16時から3時頃まで尿が出なかったので点滴をしました。点滴をしたら出ました。
 熱も高かったのでいつもの座薬を使ったけれど下がらず、半錠追加してやっと落ち着いたところです。
 22 時頃から胸がぜいぜい言い出したので吸引をしました。
 びっくりされたでしょう。」
「あんな状態なのでお茶を飲ませても良いものか伺いたくて…」
「今は引っ掛けたらいけないので口に含ませるくらいなら~」
と言う事でガーゼに含ませて口に持って行くと良く吸った。
試しに少し飲ませると三口ほどで止めた。

昨日は熱は高かったものの食事も7分目くらい摂り、テレビを20時頃まで観ていたと兄が言ってた。
回診に主治医が回っていらしたとき、「看護師の方に家族の要望で点滴をしないと言う事が上手く伝わっていなくて…」と頭を下げられた。
この先点滴はどうするかを話し合ってくださいと言われたけど
管に繋がれているのは可哀そう。
取りあえず8時頃、こんな状態だよと兄に電話。
何故点滴をしているのかが意味が判らないと言うのでもう一度主治医に伺ってから電話をかけ直す。
尿が出なかったからだと言うと「とにかくもう少ししたら行くから…」

暫くして、歯医者さんに行く途中に寄ったと夫が来た。
その後、兄夫婦到着。9時前だったか??
母を見て兄が「今週いっぱいは無理だな~」
暫くして「2~3日かな…」
夫は歯医者さんへ…義姉はいったん帰宅。

兄と病室を出て、ロビーで「また今晩から泊まらないとね。」
と、今日は誰、明日は~と話していた。
夫から電話で「まだ病院にいるなら寄る」と言ったけど「寄っても今は何もすることは無いけど」と答えた。
でも気になって寄ったのでだろう。
「お母さんが口で息をしているよ」と、夫。

兄も私もいつもの呼吸の仕方だろうと思って暫く話し込んでいた。
そろそろ病室に戻らないとと行ってみると…
朝の呼吸の荒さとはまるで違う。
口を開けて、激しい息遣い!
すぐに義姉にも来るように電話。
看護師さんが「苦しかね~」と言っているうちに呼吸が大人しくなる。
「今日までも持たないね」と二人で。
何度も血圧を測るけど「測れない」と看護師さん。
大きな声をかけても応えない。
夫が言ってから1時間もしないうちに急激に悪化。
大きな息を2度吸って、先生が見えた時には全く反応なし。
10:24余り苦しむことも無く永眠。

顔は微笑んでいるよう。
今にも目をぱっちりと開けそう。
「どうしたの~?」って言いだしそうな顔をしている。
こんなに急激に悪くなるなんて主治医も、今朝の段階では思っていなかったと思う。
呼吸の荒さを見て、だんだんにとは仰っていたけれど…
でも告知を受けてほぼ1年。
再々入院した時に体力次第で1ヶ月と言われていたのに2ヶ月近く、本当によく頑張った。
痒い痒いと体中掻き毟っていた頃が一番つらかったのではないだろうか…
この半月余りはしんどさもあってあまり掻かなくなっていた。

母の穏やかな顔を見ていると「本当によく頑張ったね。楽になったね。」と…