地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

都市計画用基図

2008-01-07 12:43:26 | Weblog
「国土基本図」と「都市計画用基図」

1:25,000「国土基本図」とは別に、1:2,500,または1:5,000の大縮尺で「国土基本図」が作られています。
道路、歩道の幅、建物の形まで記号化されず実際の形で表現されています。
対象地域は都市周辺および平野部です。
山間部は「森林基本図」として林野庁が分担し、作成しています。
全国土約37万k㎡を約19万k㎡づつ分担して作成中です。
主として航空写真を基に作られているようです。
縮尺は都市とその周辺は1:2,500図、そのほかは1:5,000図です。
ただし、これらは一般には刊行されず、原版のみ作成され、必要に応じて印刷されているそうです。
私は不勉強のため未だ実際にはお目にかかっていません。近いうちに是非撮影して、このブログに載せたいと思います。

実は、これとは別に、各地方公共団体は1:2,500で「都市計画用基図」を作成しています。
東京の場合、都市整備局が「1:2,500 東京都地形図」として刊行しています。
東京都全域(島しょ部除く)全716面で、四六全判(1096*782mm)で1色刷りです。
別にCD版もあるそうです。
最近は、こうした重複作業による無駄を省くため、国と都道府県が話し合い、作業の前半を国が、後半を地方公共団体が作業するように調整しているそうです。
当然ですよね。