地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

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水準点網図

2009-09-08 18:12:12 | Weblog
水準点網図

水準測量のための標高基準点のネットワークのことです。(上の図)
水準点は高さの精密な測量をするための基準点です。位置についての数値はあまり厳密ではなく、それは三角点に譲っています。
なぜ、二つの機能を兼ね備えさせないのでしょうか。
多分、水準点が山の奥深くに在ったのでは精度の高い標高が得られないからでしょう。
そのために、測量しやすい国道沿いにあって、山間部の高さは、そこから二次的に水準測量によって、測量されています。

水準点は三角点と同様に標石もしくは金属標として設置されていますが、
水準点の場合、三角点の場合の「+」印ではなく半球状の突起(おわんを伏せた形)になっており、その頂点が水準点の高さになります。

測量の精度ですが、一等水準点間の距離2kmを隔てて、高さ3mm以内の誤差、二等水準点で15mm以内と、極めて高い精度です。地形図には0.1m単位までしか表されていませんが、「点の記」には、そのまま記録されています。

水準点には、基準、一、二、三等の種類があり、全国に約22,000点設置されています。
国土地理院が設置するものと、地方公共団体が必要に応じて設置するものとがあります。
また、水準点の石は、柱石だけでなく、すぐ横の地中にも石とクロム金属製の標識があり、3つの標識を設置することにより、万一の破損に備えています。
さらに、柱石と地中標の蓋は柵によって囲まれています。

一等水準点の中でも、特に重要な水準点を「基準水準点」といい、全国に82ヶ所(内2箇所は樺太)が設置されています。

道路沿いといっても、道路から少し離れた地盤の硬い、林や公園の中などに設置され、道路の拡張工事などで移転が必要になることのないようにしています。

またすべての水準測量の基準となる日本水準原点は、かつて参謀本部陸地測量部のあった、千代田区永田町の「国会前庭洋式庭園」内にあり、その標高値は「東京湾平均海面上24.4140m」と定められています。
平均海面ですから、地球の球体に沿った波の上下の平均値です。

「24.4140m」と、随分細かい端数がついていますが、それは1923(大正12)年9月1日の関東大地震の地盤沈下によります(もともとは24.5000mで約8cm沈んだ計算になります)。


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