地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

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大阪市東住吉区の行政界

2008-07-12 09:28:13 | Weblog
大阪市東住吉区の防災マップのひとコマです。

先の08.07.08の行政界の“怪”で一寸触れたことが、今尾恵介さんの「日本地図のたのしみ」にも載っていたので、再び採りあげてみました。

その本には「大阪市の注射針」としてかかれていました。
南隣の松原市に注射針を衝き立てた形のため、そのように表現されたようです。

長さは約600mの一本道とその周辺だけの街です。
これは阿麻美許曽神社(アマミコソ・・・)への参道だそうです。

たまたま、「防災マップ」名の地図ですが、テリトリィーの問題から、“いざ”の場合、トラブルが発生しやすいように思いますが・・・。
例えば、通学区、ゴミ処理場、最寄の避難場所や給水所など・・・

電話の局番は大阪市の「06局」でなく、松原市の「072局」になっているそうです。

主義主張も程ほどに・・・?


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飯豊山の県境

2008-07-10 12:18:43 | Weblog
行政界で面白いのに、飯豊山があります。
(参考:「日本の地図の楽しみ」今尾恵介 著)

地図からは、当然、山形県と新潟県の境に属している山ですが、それがなんと、福島県に横取りされているのです。

飯豊山から約東南へ5km下ったところの三国岳は、読んで字のごとく陸奥〔福島県〕、出羽〔山形県〕、越後〔新潟県〕の3つの県(国)にまたがっていますが・・・

三国岳から飯豊山までの間は、山道だけの幅です。
飯豊山神社への参道のようです。

福島県山都町にある飯豊山神社の奥宮ということから、認められたそうです。
御西岳まで伸びていますので、全長約8kmの紐のような細長い県域です。

行政境、一つとっても、歴史を辿らないと納得できないところだらけですね。

そこへいくと、アメリカとカナダの国境線、アメリカ合衆国内の州の境、オーストラリアの州の境、中東からアフリカ北部の境のように、経緯度で直線的に引いた境は、シンプルでいいようですが、逆に不自然な気もします。

歴史が感じられませんね。
中東やアフリカは砂漠や人口密度から仕方ないとして、他の国々の状況は、先住民を制圧し、民族間の感情を無視した、帝国主義思想のなせる業ですね。

あまりえらそうなことはいえませんね・・・先祖様は盗賊のようなものですから・・・
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行政界の“怪”

2008-07-08 22:29:06 | Weblog
保谷市と田無市が合併して西東京市になったのは、平成13年でしたが、その旧保谷市は元は埼玉県に属していました。

明治40年(1907)、当時の村長・保谷半六氏らの建言で、東京府北多摩郡に編入しました。
地図で見られるように、緑の部分がそうです。

しかも、その緑の中の「小榑」「橋戸」が、その16年も前に東京に合併していたため、なおのこと保谷地区は不自然な形で東京に突き出していたわけです。

行政界には、歴史を辿ると、このように不自然な箇所が多くあります。

近くは町田市です。地図屋泣かせの行政区域です。あまりにも長く八王子に食い込んでいます。市域そのものも神奈川県のほうが自然ですが、・・・追々調べてみましょう。

大阪市にも、南端部に道路一本にまつわる街並が松原市に細長く食い込んだ、盲腸のような区域もあります。

そこに住む住民の気持ちを尊重したがゆえの所産でしょうが・・・


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渋川市周辺の地勢図

2008-07-08 13:47:54 | Weblog

渋川市の地勢は、東に赤城山、西に榛名山、北に子持山や小野子山といった火山たちに囲まれ、北から利根川、西から吾妻川が流れ下って合流しています。

赤城山と榛名山は、関東北西部で有数の火山であり、利根川を挟んでそびえ立っています。

両火山は第四紀・洪積世の初め頃から活動が始まったと考えられており、溶岩や火砕岩類を噴出して次第に高い山体を構成しています。

この地域の地質は、赤城・榛名の両火山および他の火山からの噴出物と、利根川・吾妻川に運ばれた堆積物によるものがほとんどです。

地質は、赤城山、榛名山、子持山、小野子山の山麓はいずれも第四紀以降の火山岩類により構成されています。

すなわち、第四紀という、約2・300万年前から現在までの期間で、古生物の後の人類の時代の火山活動による地質です。
関東ローム層とも呼ばれています。別名・赤土とも云われる、鉄サビの混じった土です。

学生の頃、満州から引き上げたばかりの従兄弟を訪ねて、中之条の蟻川岳の中腹まで行った事がありますが、丁度、雪解けの4月始で、酷い泥んこ道に悩まされたことがあります。関東ロームなのでしょうか、しかし、土の色は黒かったように記憶していますが・・・?浅間山辺りの火山灰でしょうか・・・

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傾斜分布図

2008-07-07 10:36:03 | Weblog
傾斜分布図

草津白根山周辺の傾斜分布図です。

一般に、傾斜30度~50度の斜面は崩壊が起きやすいといわれています。
この図面でも、傾斜30度以上のピンク色や赤い斜面には崩落や地すべりが見られます。

登山道もそうした傾斜地では蛇行した道が作られています。

30度というとたいした傾斜のように思いませでしたが、実際に山の斜面を見た時「こんな急な斜面が30度か!?」と、奇異にさえ感じます。

地すべりと崩壊の用語の違いですが、
地すべりが馬蹄形のゆっくりした斜面に対して、
崩落地は急激に落ち込んだ斜面を言うそうです。

私には図面上での区別はよくは解りませんが、この草津周辺は、大体に大規模な崩落地のようです。

傾斜分布図から、住宅、農耕地は傾斜0~6度の平坦面にあり、温泉施設などは、多少危険を犯し4~8度の緩傾斜地に立地しているようです。景観上もそのほうがよろこばれるのでしょう。

また、溶岩流上の斜面や地すべりの滑落崖はスキー場に利用されています。

しかし、この地図は、山だから当たり前でしょうが、真っ赤な、傾斜25度以上の地域ばかりですね。
何時地すべりや崩落が起こっても不思議じゃなさそうです。
登山とはそうした危険を犯しても、楽しむものですか・・・!?


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火山土地条件図「草津白根」

2008-07-06 11:26:46 | Weblog
火山土地条件図「草津白根」

日本には、現在 活火山が83あります。世界でも最も火山の多い国の一つだそうです。

活火山とは、「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」です。

国土地理院では1988年から活動的な火山およびその周辺地域の調査を始め、1:25,000地形図をベースに、その上に地形分類、各防災機関の分布状況を10色で記載した火山土地条件図を作り始めました。

地形分類には、火山活動による地形が整理されていて
・火口・噴気孔:マグマや火山ガスが噴出しているほぼ円形のくぼ地。
・推定火口:噴出物が確認できないが地形的に火口と推定できるもの、または噴出物は確認できるが火口の形を成していないもの
・火砕丘:火口から噴出した火山灰や軽石など、火口周辺に堆積してなした円錐形の丘
・溶岩円頂丘:粘性の大きい溶岩により形成された半球状の丘
などなどです。

さて、草津白根ですが、現在も活動中です。
1982年以来再び小規模な火山活動が見られ、湯釜から半径500m以内への立ち入りは禁止されています。
この地図にも硫化水素ガス噴出箇所が書かれており、ランクAは極めて危険箇所、ランクCは要注意地点として示されています。

湯釜の水深は最深部で40m、その水位は常に変動しているそうです。水質はph=1.3で、非常に強い酸性で、世界にもまれだそうです。

来年の山登り計画のひとつに加えてもらいたいですね。万座温泉も楽しんで・・・

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碓氷峠の怪

2008-07-04 11:38:49 | Weblog

碓氷峠の怪

掲載した地図は、旧碓氷峠の載っている1:25,000「軽井沢」の地形図です。

なぜ“怪”かと申しますと、
県境が熊野神社の真ん中を通っていることです。

神社の社殿だけでなく、そこへ通じる石段まで分かれているそうです。
つくりが分かれているのではなく、境界線がそれらの中央を通っているのです。
更に、群馬県がわが「熊野神社」で、長野県がわが「熊野皇大神社」で、宮司さんも別々におられるとか。
仲良くやっておられるのでしょうか・・・

水の流れも、峠の東側は碓氷川を経て利根川から太平洋へ
西側は、千曲川から信濃川を経て日本海へ流れています。
行政も、上野(上州)群馬県と信濃(信州)長野県と分かれています。
日本の臍みたいなところですね・・・
(「日本地図のたのしみ」・・・今尾恵介 著 より)
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草津白根山周辺の酸性河川図

2008-07-03 12:11:46 | Weblog

浅間山の北側の草津白根山付近の酸性河川の地図です。

6/28,に登った浅間山南側の千曲川へ注ぐ蛇堀川も上流は赤く濁った川でした。
そして時折、硫黄の匂いが漂っていました。
川床は完全に赤でした。

これも、下流になるに従い、腐葉土(正しくはそこから発生する微生物)などの力で、赤みもなくなり、草木を涵養する水になるのでしょうか。

ここに掲載した地図は、浅間山の北側を流れる吾妻川の河川図です。

やはり、酸性河川のようですが、ここは人工的に中和されているようです。

自然のままの酸性河川ですと、生物が棲めないばかりか、農業用水にも、飲料水にも使えず、更にはダムや橋脚、護岸のコンクリートも溶かすそうです。

そうしたph2~3程度の酸性の水をph7にするために、アルカリ性の石灰を投入して人工的に中和させるのだそうです。

この地図でも見られるように、品木ダム上流には石灰工場が設けられています。
そしてその下流は青色の非酸性河川に塗り替えられています。
効果てきめんのようです。

なお、余談ですが、吾妻川は、現在の浅間山や白根山が火山活動でできる前は、現在とは全く逆の長野県の上田・小諸方面へ流れ千曲川に合流していたようです。



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ハイキングマップ「赤城山」

2008-07-02 12:01:47 | Weblog

花と湿原を巡るハイク「赤城山」

富士見村の観光協会が発行しているハイキングマップです。大変よくできています。
が、惜しむらくは、もう少し観光解説が欲しいね。コメント形式で・・・
地図にあまり長い説明文は似合わないので省略したのは大賛成ですが、噴出し程度のコメントはあったほうが楽しいですね。

さて、7月末に予定している赤城山 (あかぎやま 又は -さん) はカルデラ(スペイン語=鍋)のある複式火山で、榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられています。

深田久弥さんの「日本百名山」や、日本百景の一つにも選ばれています。

赤城山は単独の山ではなく、最高峰は黒檜山(くろび-、1828m)で、駒ヶ岳(1685m)、地蔵岳(1674m)、長七郎山(ちょうしちろう-、1579m)、鍋割山(なべわりやま、1332m)などの総称です。

そして、火山ではあるが死火山です。
1万年以内には噴火した記録がなく、活火山には入らないというのが専門家の説ですが、山の形、形勢から見て、火山であることは疑う余地もありません。

火山活動の歴史としては
50万年前に活動を開始し、標高2300m程度の安山岩質の溶岩とスコリアから成る成層火山を形成した。
20万年前ごろから二酸化ケイ素の量が増えて溶岩がデイサイト質になり、それに伴い爆発的噴火が多発し、火砕流や山体崩壊による岩屑なだれが山麓に流下して現在の広い山麓を形成した。
約5万年前には湯の口降下軽石を噴出し現在の山頂カルデラを形成した。
3万年前には鹿沼降下軽石を噴出した。
約2万年前に地蔵岳溶岩ドームと小沼タフリングを形成した。これを最後に大規模なプリニー式噴火は途絶えている由。

赤城山といえば、上州・国定忠治。
明治、大正、昭和初期に講談や新国劇の題材として大人気でした。
国定忠治の一節
「赤城の山も今宵限り・・・かわいい子分のてめえ達とも、別れ別れになる門出だぁ~」
の台詞が有名です。

赤城山を全国に知らしめた、大したPRですね。広告電通賞もんですね!

今回の山歩はハイキングの部だそうで、

赤城ビジターセンターを起点に⇒ 覚満淵 ⇒ 小沼 ⇒ 地蔵岳 ⇒ ビジターセンター

のルートです。

赤城の子守唄でも口ずさみながら、れんげツツジを愛でてきますか。

そうそう、今回のリーダーの山荘で前夜祭もあるとか・・・一杯のめるかな~!?
楽しみだな~

〔参考〕
大沼: 季節を問わず美しい風景が楽しめます。湖畔のャンプ場でのバーベキューや、釣りもできます。
小沼: 小沼周辺はハイキングに最適。レンゲツツジの群落もみられます。
覚満淵: 赤城山の頂きにある貴重な湿原。水芭蕉や稀少な高山植物が生息し、別名「小尾瀬」
めっちゃ、楽しんできましょう・・・!!
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なるほどビジネスMap(3)

2008-07-01 07:41:15 | Weblog

ゆうちょ銀シェア格差

「預貯金残高に占める郵便局(現・ゆうちょ銀)の比率」が日経の「なるほどビジネスMap」に掲載されていました。
地図化することで地域性、地域の事情が見えてきます。

2007年10月に民営化で誕生した「ゆうちょ銀行」の全金融機関に占める預貯金残高に比率が、メガバンクや地方銀行の勢力関係で格差ができていることがわかります。

何も、民営化で急に変わったわけではないのでしょうが、この地図が将来どのように変化するのか、その辺が「ゆうちょ銀行」の先行きを占う材料になるでしょう。

民営化直前の、2007年3月時点の郵便局の預貯金シェアは全国平均で29%だそうです。
ゆうちょの貯金残高は約230兆円だそうです。
わが国の個人貯金残高の3 分の1を占めているそうです。

都銀7行(みずほ、三井住友、UFJ、東京三菱、みずほコーポレート、りそな、埼玉りそな、グループ内信託等を含む)の合計預金残高の約249兆円と比べても、その巨大さが窺われます。

各都道府県別でシェアを見ますと、最高は鹿児島県の37%、続いて北海道36%・・・
鹿児島県の場合はメガバンクの影響力が相対的に低い。北海道は北海道拓殖銀行の破綻から預金が「ゆうちょ銀行」に流れたようです。

シェアが低いのは東京都で21%、これはメガバンクの影響力が大きいためでしょう。次の沖縄県は22%、地銀に圧されているようです。
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