地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

1:10,000 地形図

2008-01-06 11:23:53 | Weblog
1:25,000図では街の中の都市機能を計画したり維持管理したりや、日常生活に役立たないようです。
住居番号、番地も記載できないし、幅10mの道路も0.4mmになるので、実用上、見辛く不便です。
より大きい縮尺の地図が必要になるわけです。
そこで、戦後、国土地理院や各地方公共団体で作成している1:2,500「都市計画図」を基に、都市部だけを1:10,000図に編集した「1:10,000地形図」が作られました。いわゆる編集図です。実測図ではありません。
図域は1:25,000「国土基本図」を1/4に区分した範囲で、用紙は柾判(46.0*58.0mm)より大きい四六半裁判(52.0*73.8mm)に印刷されています。
だいたい新聞見開き大なので、携帯に便利なように、6*2=1/12に折畳んで発行されています。
都市周辺の里山ハイキングには大変便利な地図です。
現在、南は沖縄の那覇市から北は北海道の旭川市まで、297面発行されています。