地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

山手線主要駅の1日平均乗降客数

2008-10-31 11:13:15 | Weblog
昨日の日経新聞に面白い地図が載っていました。
「山手線主要駅の1日平均乗降客数」の「なるほどビジネスmap」です。
各駅の乗降客の数でその街の活力の差がうかがえます。さらに、過去との比較をすると興隆しているか衰退しているかがわかります。
乗降客が増えてる駅の共通点は乗り入れてる新線の開通だそうです。当たり前といえばそれまでですが・・・
興隆駅の最たる例は、先ず「秋葉原」。電気店やアニメ・ゲーム店が客を呼び、2007年の1日平均乗降客が21万人、これは5年前の50%増だそうです。
駅前商店会の皆さんの工夫次第なのですかね。
品川駅や大崎駅も繁盛しているようです。
反面、衰弱している最たる駅は「上野」、主要駅で唯一減少しているそうです。5年前に比べて3%減だそうです。JR常磐線が、浅草発のTX(ツクバ・エクスプレス)に奪われたためのようです。
それに代わって、「秋葉原」と「浅草」ですね。新しく第二の東京タワーが出来ると,浅草駅はもうパニックですね。何しろ、車両を増やそうにもカーブして隅田川に接してるため、もう出来ないようです。
多分、浅草駅も移転でしょうか・・・?
この辺大きく変わりそう。

題10回地図力検定

2008-10-27 10:17:32 | Weblog
昨日は「第10回地図力検定試験」を受験しました。
はじめての経験です。
受験者は全国で208人、殆どは東京です。
中でも立正大学の学生さんが50名近く受験したそうです。

試験場を見回しましたら,年寄りは私を含めて2人だったようです。
女性が1,2人しか見当たりませんでした。
しかし、驚いたことに小学生が1人混じっていました。
試験後に話を聞いてみたら4年生でした。問題の中に、まだ読めない漢字がたくさんあったようです。しかし、自信満々のようでした。


係りの人の情報ですと、平均点は毎年、60点ぐらいだそうです。50問中30問正解ですね。私の自己採点では31問正解のようでしたから62点でしょうか。ヤット平均点をクリアーしたところのようです。
試験時間は1時間です。早めに試験場を出た人はひとりだけのようでした。
結構考えさせられました。

残念ながら、問題の中身は著作権の関係で、ここにお披露目できませんが、大まかな分類としては、

1) 空中写真(航空写真)について 4問
2) 地図に関する歴史について 4問・・・海外の古地図も出ていました
3) 測量の基準について 4問
4) 地球などを平らな地図に表すために、いろいろな図法(地図投影法)が使われる。その図法について 4問
5) ちずの表現法について 4問
6) 国土地理院刊行の地形図などについて 4問
7) 地名について 4問
8) 国土地理院の2万5千分1地形図を見て(読図の問題) 4問
9) いろいろな図を見て 4問   どこの国の国旗かなど
10) いろいろな主題図について 4問
11) GIS(地理情報システム)について 4問
12) その他 6問
以上 50問でした。

上の写真のように、また来年6月に「第11回地図力検定」があるようですから、生きていたらまた挑戦してみましょう。

2)地図の歴史、4)地図投影法、11)GISなどを少し勉強しておく必要があるようです。

96点以上取ると「地図力博士」認定されるそうです。
まだまだほど遠いですがね。




内水ハザードマップ(戸田市)

2008-10-21 14:51:07 | Weblog
昨日の日経に「豪雨対策マップ 製作が遅れる」と
問題提起されていました。

集中豪雨に伴い下水管などからあふれる雨水による浸水被害を想定した「内水ハザードマップ」の製作が立ち遅れているそうです。
大雨の際、特に都市部では下水管に入りきらない雨水がマンホールなどから吹き出て被害を出すそうです。

この浸水地域を想定するのが「内水ハザードマップ」で,河川の氾濫による被害地域を示した「洪水ハザードマップ」とは異なります。

下水管は毎時50mmまでの雨に対応できるよう整備されているそうですが、最近は1時間に50mm以上のはげしい雨が局地的に降り、被害をもたらしているそうです。
その上、急激な都市化の影響で市内全域がアスファルト等で覆われたため、雨水を排水しきれない「内水はん濫」の発生が加わりました。
    
気象庁によると、局地的集中豪雨の発生件数は最近10年間に年平均238回発生し、20年前より約50%増えているそうです。
急速に発達する積乱雲が主な原因だそうですが、これも地球環境の変化、地球温暖化によるものでしょうか。

ここに挙げた地図は、戸田市が作った「内水(浸水)ハザードマップ」で,最大降雨時の浸水想定区域図です。
最大時間降雨112mm/h、積算降雨234mmを想定した地図だそうです。

水色の区域は浸水の深さ1.0m以上、自動車は完全に水没してしまいます。
黄緑の地域は0.5m~1.0mの浸水地区、いわゆる床上浸水地区です。
黄色い部分は0.2m~0.5mの浸水、床下浸水地区です。市内殆どが浸水地域になります。
特に、新大宮バイパスなどの地下道は水がたまりやすく,要注意です。

緊急避難場所30箇所も記載されています。学校や公共機関の一部です。
人口12万人の戸田市としては、この緊急時にはお手上げですね。


     


十国峠ハイキング断面図

2008-10-15 13:37:13 | Weblog
10/4(日)は快晴でした。十国峠ハイキングの下見に、女性2人と3人で下見とやらに出かけました。
結果は、ハイキングクラスではなく、登山でした。
断面図でもお分かりのように、走行時間4時間ぐらいは、5時間30分、緩やかな山道のはずが、結構きつい山坂、その上、伊豆山神社への石段は428段の急勾配。
こんなところで、頼朝は政子とデートしてたんですかね。2人が寄り添って座ってたという石の腰掛らしきものがありました。
山道の途中には民家も、会社の保養所も、アチコチにあり、時々登山気分が打ち消されますし、通れるはずの道が工事中で「通行禁止」の看板まで立てられていて、あせった。近くで聞いたら「(車両)通行禁止」のようでした。まったく人騒がせな標識です。
山頂の展望は、素晴らしく広々としてさわやか気分になれました。十国は見えませんでしたが・・・
下山は湯河原へ下るのみ。結構距離(5km)もあり、時間もかかりました。
石仏が山頂に向かって一丁ごとにおいてあるということでしたが、今は仏ではなく石の距離標のみでした。一丁毎(108m)に42体あるそうです。
下山して、今日の憩いの湯、日帰り温泉「こごめの湯」へ急ぎましたが、道案内の私が遠回りしたとかで、疲れていた女性に「文句たらたら」・・・
でも何とか、ゆっくりお風呂を味わい、ビールも楽しみ、ロマンスカーで新宿に帰りました。
ハイキングでも下見はしておかないとリーダーは務まらないんだなーと痛感しましたが、いい日いい旅でした。


霧島山 円錐火山

2008-10-05 11:49:31 | Weblog
富士山や八ヶ岳同様の円錐火山地形の典型。
しかし、こうも数多くの噴火口を持った山は他にないですね。
しかも、ほとんどの噴火口には水をたたえ、湖になっています。
神秘的で、天孫降臨の物語に発展して当然の地形です。
私はまだ現地を見ていないので、「地形です」としかいえませんが・・・。
深田久弥日本百名山のひとつにもなっています。
1:50,000地形図のコンターを辿ってみましたが、
標高1200から1300mの緑色の着色地形でもわかるように、
丸い輪の集まりです。


また、この地域は日本有数の多雨地域でもあり、年間降水量は4,500mm以上、
そのうち約半分は6月から8月に集中しているそうです。
訪れることが可能なら、雨の時期がいいですね。
静かに雨に煙った霧島火山群は想像しただけでも、そわそわしてきます。
「霧島」という呼称もその辺りから来てるのでしょうが・・・
周辺は古くから馬の産地として知られて、
薩摩藩も多くの牧場を営んでいたそうです。
また、この地形を活用して茶(鹿児島茶)の栽培も盛んだそうです。