タイトル:笑殺魔 著:黒田 研二
<ハーフリース保育園>を舞台にして、
誘拐劇をとおして一人の保母の過去と現在が明らかにされていく。
とまあ、そんな言うほど重くないですが。
この作者の書く作品はどれも、軽妙でいてミステリーといいつつも
殺人はあまりメインでないので、読みやすいです。
重苦しくて、読んでいてつらくなるというのも疲れますし。
主人公は保育園に売り込みをかけている営業マン。
火事現場に飛び込んだり、おいおい、それはないだろう的な展開も
ありましたが、その辺は割り切りで。
読むこと自体はそれなりに楽しく進めることができましたが、
話の展開というか、犯人というかが非常に分かりやすいというか
最初に想像した通りの人が犯人で、これもちょっと予定調和な感じが。
でもたまにはそういうのもいいでしょう。
変にひねるばかりが能じゃないし、そもそもこの作品は
推理がメインではないと思いますし。
主人公が最後に開けた、過去の夢。
それはいったいなんだったのか。そしてそんな主人公の姿を通して、
大人になって子供のころの夢をあきらめてしまった人々へ
格好悪くてもいいからもう一度、自分の夢を見つめてみてはどうかい、
というメッセージを伝えたかったのではないでしょうか。
総評 : 6.5点
夢 : 7点
<ハーフリース保育園>を舞台にして、
誘拐劇をとおして一人の保母の過去と現在が明らかにされていく。
とまあ、そんな言うほど重くないですが。
この作者の書く作品はどれも、軽妙でいてミステリーといいつつも
殺人はあまりメインでないので、読みやすいです。
重苦しくて、読んでいてつらくなるというのも疲れますし。
主人公は保育園に売り込みをかけている営業マン。
火事現場に飛び込んだり、おいおい、それはないだろう的な展開も
ありましたが、その辺は割り切りで。
読むこと自体はそれなりに楽しく進めることができましたが、
話の展開というか、犯人というかが非常に分かりやすいというか
最初に想像した通りの人が犯人で、これもちょっと予定調和な感じが。
でもたまにはそういうのもいいでしょう。
変にひねるばかりが能じゃないし、そもそもこの作品は
推理がメインではないと思いますし。
主人公が最後に開けた、過去の夢。
それはいったいなんだったのか。そしてそんな主人公の姿を通して、
大人になって子供のころの夢をあきらめてしまった人々へ
格好悪くてもいいからもう一度、自分の夢を見つめてみてはどうかい、
というメッセージを伝えたかったのではないでしょうか。
総評 : 6.5点
夢 : 7点