心はいつでも青信号!

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子どもたちは夜と遊ぶ

2005年10月15日 21時26分21秒 | ブックレビュー
タイトル:子どもたちは夜と遊ぶ   著:辻村 深月

同じ大学に通う浅葱と狐塚、月子と恭司。
彼らを取り巻く一方通行の片思いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、
悲しくも残酷な方向へと狂い始める。
掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、
どんな結末が待っているのか

と、本書より引用の内容ですが、そんな感じのです。
感想を書こうとするとネタバレになってしまうので難しいのですが。。。
うん、読んでいるときは結構、面白かったですよ。
飽きずに読み進められましたし。
しかし、ネタ明かしを見ると、え、今更そのネタというかオチですか
と言いたくなるのは避けられませんでした。
それまでが面白かっただけに、もうちょっと、読んでるこちらを
驚かせるようなのにしてほしかったなぁ。。。いやある意味裏切られましたが。

あと、いくらなんでも、そんなことあるのか?!
といいたくなりましたが。
同じ大学に通って、仲間として仲良くやってきていて、
そんなことありえるのかと言いたくなりましたが。
私だけなんでしょうか、そんな風に思ったの。

いやいや、文句ばかりいっていますが、面白かったとは思いますよ。
殺人とかの謎解きよりも、むしろ登場人物の日常とか
心理とか行動の方が面白かったと思いますけれど。
まあ、現実的にはありえない関係を皆さん築き上げていますが。
ちなみに月子って、やっぱり著者自身を表しているのでしょうか。
前作でもありましたが、私もそういうのは好きではないですねえ。
著者の自己満足でしょう?なんかこういうのがマイナス要因になるのって
もったいないですよね。

最後も、綺麗というか、そんな終わり方で。

無茶はあるけれど、楽しくは読めました。
そんな感じの本でした。

あと色々と話題に?なっていますが、著者近影、何かあったの?!
前作でよほど何か言われたのでしょうか。

総評     : 6.5点
ツッコミ度  : 8.5点