伊勢神宮内宮つづき。
二の鳥居をくぐって正宮へ向かいます。
神楽殿
御饌殿
五丈殿
内宮摂末社の遙祀などを行なうところ。
名の由来は建物正面の長さである五丈(一丈約3m)から。
その奥に御酒殿神(御祭神:御酒殿神)と由貴御倉(御祭神:由貴御倉神)が見えています。
由貴御倉の「由貴」は、「清浄で穢れがない」という意味なのだそう。
女性の名前でもありますよね~。
毎回言うことですが、柱が林立した光景は個人的に大好きです。
四至神(みやのめぐりのかみ)
御祭神:四至神
五丈殿のそばにあります。
神域の四方(四至)の境界を守護する神さまで、見てのとおり社殿を持たない神社です。
石段の上に、石神として祀られています。
ちなみに、外宮の四至神はこちら。↓
場所は外宮の九丈殿の南側で、一段高い石段の上に榊が1本立っているところです。
木の根元に石が置いてあるのでこれが御神体のようにも見えますが、
そうでもないらしい?(byウィキ)
内宮の場合は石神↓だけど、外宮は違うのかな。
で、ここも手をかざす人多し。
結界張ってある場所なら、とりあえず何かパワーもらえるんだろうと思うのかしら。
つか、神さんの頭上に手かざしてる構図なんだよね。
お寺に行って釈迦如来像とかの頭上に手のばして 「何かあったかーい」とか言う事と同じようなもの・・。
境内は大樹、古木がいっぱい。楽しいな。
これは龍が空へ昇ってくみたいなの。
あぁ、癒される・・。
御贄調舎
蕃塀の裏側にあるのは、祭典に供える御贄(アワビ)を調理する儀式を行うところ。
その正面にあるのが、皇大神宮(正宮)です。
中央の鳥居は「板垣南御門」、
鳥居の両側の玉垣は「板垣」、
手前にある石段は「石階」という名称。
なお、正宮写真撮影ができるのは石段下のこの位置まで。
主祭神:天照坐皇大御神
相殿神:天手力男神、万幡豊秋津姫命
外宮と同じく、横から本殿をしばし眺めます。
風の音と、木々の揺れる音と。
大きな幸福感で満たされていきました。
正宮から荒祭宮への道中、人だかりの出来ている大木が。
毎日、何度も多くの人たちが触るとみえて、表面がつるつるです。
これも何かパワスポ的な謂われがあるのでしょうね。
御神木お気の毒さま・・。(ノ_-。)
その木の手前に、荒祭宮遥拝所。
この注連縄で囲われた部分↑ですが、荒祭宮を遙拝する所だそう。
御稲御倉
御祭神:御稲御倉神
神宮の神田で収穫された稲(抜穂)が納められるところ。
また、式年遷宮の祭事の1つである「心御柱奉建」(正殿の床下に柱を立てる)で用いる心御柱も、
ここに納められるのだとか。
外幣殿
古神宝類が納められているところ。
高床式って、なんか惹かれる。
あ、柱いっぱいだからか
正宮の裏側(北)に到着。
その前にある石段を下ると、荒祭宮です。
石段は55段あるのですが、下から数えて14段目の真ん中に、「踏まぬ石」という
その名のとおり「踏んではいけない石」があるのだと後で知りました。
(神宮の公式見解では無いらしいですが。)
いつも参道や石段は中央を歩かないので、セーフだったと思います(笑)。
画像検索するといっぱい出てきますが、一応上の写真をトリミングすると・・
この丸で囲った部分がその踏まぬ石です。
式内社 荒祭宮(別宮)
御祭神:天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)
ここを訪れる人、ほぼ全員が
「あまてらし・・ます・・すめおおみかみの・・」 とカミながら口に出して読んでいました。(^_^;
創建は804年以前で、御神体は鏡。
荒祭宮は、内宮の境内外の別宮10ヶ所(風日祈宮、月讀宮、伊雑宮など)のなかで、第1位とされます。
『中臣祓訓解』、『倭姫命世記』、『天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記』、『伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記』では、
荒祭宮祭神の別名として瀬織津姫、八十禍津日神を記しているのこと。
瀬織津姫は、天照大神が女神化される前からいた、縄文の神さん。
天照大神の荒魂=荒々しい側面、荒ぶる魂 とかいう建前は置いといて、
先住の、あるいは旧勢力の神さんを 「祟らないように祀る」 という、
よくあるパターンのひとつだと思います。
それにしても、なんて静かで落ち着く場所だろう。
緩やかで清らかな空気が流れていました。
となりには、遷宮のための古殿地(新御敷地)があります。
遷宮直後はこちらにも社殿が立ったままで、同時に二つの社殿が見られるのですよね。
見てみたかったなぁ。
左手の道を進むと、さきほどの五丈殿が見えてきました。
奥に見えるのは、神楽殿。
少し日が傾きかけた境内は、柔らかな光に包まれてどこか幻想的。
清々しくて美しい。
その9へつづく・・。