水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

広島2 宮島 豊国神社(千畳閣) <広島県廿日市市宮島町.>

2015-12-23 | ├ 広島(ひとり旅)

 

宮島つづき。

 

 

 

 

 

石段の先には、五重塔と豊国神社があります。

 

 

豊国神社(千畳閣)(国の重文)  <地図の>

こちらは、宮島に来たら是非とも訪れてほしい超おすすめ神社です。

 

 

 

1587年に発願された豊国神社は、
豊臣秀吉が毎月一度、戦没将士の慰霊
千部経を読誦するため、
安国寺恵瓊に命じて建立した大経堂です。

明治5年に秀吉の霊神を祀り、豊国神社と改称し厳島神社の末社となりました。

畳857枚分の広さがあることから、俗に「千畳閣」と呼ばれています。 

 

 

 

入母屋造で平入り、本瓦葺の社殿。

 

 

 

10月下旬だったので、周りの木々がほんのり紅葉していてとてもきれい。

こういう仏教建築には、鮮やかな赤や黄色がとても映えますね。

一方、本格的な神社と紅葉の組み合わせって、自分的にはあまりピンと来なくて、
どちらかという緑色オンリーのほうが似合うよなーって気がする。

 

 

 

 

入口で拝観料の100円を払い、昇殿します。

 

 

 

開放的な殿上には、奉納絵馬などが所狭しと飾られていました。

巨大な絵馬殿みたいだわーと思いながら眺めていましたが、
実はこの建物、
秀吉の急逝により未完のまま終わってしまったものなのです。

なので天井は張られておらず、板壁もありません。

 

 

見上げれば、立派な梁と枠組みだけの天井。

何だか不思議な光景だけど、これはこれでとても芸術的ね。

 

 

 

千畳閣の名のとおり、ひたすら広々とした空間が広がっています。

板壁が無いがゆえの幻想的な光景ですが、
柱いっぱいで四方吹き抜けといえば、個人的に大好きな造り・・。

素敵すぎる。(☆ω☆)

 

 

舞殿や、舞殿型の拝殿が好き!と日ごろから記事に書いているように、
「素木の柱+板張り+吹き抜け空間」 という場所がこの上なく好きなのです。

でもここまで規模の大きい「好き空間」は滅多にお目にかかれません。

めちゃくちゃ幸せ。

あまりに居心地が良すぎたもんだから、
当初の予定(30分)を変更し、ここで1時間くつろぐことにしました。(笑)

 

 

歩き疲れた体を休めるように、
みなさん、のんびりくつろいでます。

床に座ると、まるで水面に映った柱を眺めているかのような不思議な感覚になります。

 

 

これは未完成ならではの光景なわけで、
本来ならこれとは全く違う姿だったんだよねー。

秀吉さんの事だから、さぞ豪華絢爛な建物になっていたことでしょう。

偶然の産物というか、奇跡だよなあ。

未完が不本意であろう秀吉さんには申し訳ないけれど、
個人的にはこっちのほうが数倍好きです。(*・ω・*)

 

 

 

ここにいると、日頃のちっさな事なんてどーでもよく思えてくる。

ある意味、心身の疲れを回復させてくれるありがたーい場所かな。

 

 

 

ここにも杓子が飾られてるのね。

中には龍が描かれたものもある。 ステキ。

 

 

 

外は暑かったけど、中は風が吹き抜けてとても涼しいです。

てことは、冬はきっと寒いんだろうなー。

黄色く色付いた銀杏の木も鮮やかで、本当にきれい。

 

 

 

冬は冬できっと趣のある素敵な眺めが見られると思いますが、
夏~初秋あたりのよく晴れた日に訪れると、
解放感あふれる景色や雰囲気を、いっそう楽しむことが出来ると思います。

 

 

 

未完成の殿内で、
唯一天井が張られているのが御神座の上です。

手を合わせて、数枚撮らせていただきました。

 

 

 

御祭神:豊臣秀吉公、加藤清正公

 

 

 

存在感のある「伊都岐島大明神」の扁額。

とても美しい扁額です。

 

 

 

 

入口には、方角を表す大きな盤。

 

 

 

額のガラスに内外の景色が映り込んでいて、
まるで絵画のようでした。

 

 

 

 

ながーい廊下。

寝ころんでお昼寝したくなった。

 

 

ここになら半日だって居られる気がする。

 

 

 

外に出てあらためて造りを眺めてみると、
建物下部も興味深いことになってました。

 

 

一見ごく普通の床下に見えますが・・

 

 

人が余裕で歩けるほど規模の大きな空間なのでした。(゜Д゜)

 

 

そして、よーくみると石の上に乗っかってるだけの柱。

よく倒れないよなあ・・。

 

 

 

 

こっちはあとから固めてあるのかな?

わからんけど、面白い。

 

しゃがんで床下を撮ってる私を、不思議そーに外国人観光客が眺めてました。

 

 

 

豊国神社と五重塔のあいだには、変わった形の蘇鉄(そてつ)の木が生えています。

まるで正面から塔を撮るのを阻んでいるかのようで、
おかしくて思わず笑ってしまった。

たぶんとーっても古い木だと思います。

 

 

 

眼下に広がる厳島神社の姿を思い返しつつ、
心地よい空間をあとにしました。

 

その3へつづく・・。

 

 

 

 

 


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