ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

「BUTTER」

2018-07-11 18:56:21 | 読書
ほんの数日前が嘘のように、晴天が続きます。
今日は朝からヘリコプターがバンバン飛んでいました。
どうしたのかな?と思っていたら
スマホから例の大音量での緊急速報。。
ため池決壊の恐れ・・・
何度も流れてきました。
リハビリ中の病院でも、患者さんのスマホが鳴る鳴る鳴る!
こんなに晴れてるのに。
今回の災害の大きさを実感します。

さて、「BUTTER」(柚木麻子 著)を読みました。
実在の料理と黒髪が自慢で、中高年の男性を殺した容疑で逮捕された女性を
題材とした作品。
実在の事件物は大好きなので、すごく期待して読んだのですが・・・
う~ん、正にBUTTERでした。
重い。単純に長すぎる。
BUTTERって確かに香りはそそられるものがあるし
美味しい時もあるけれど、適量を越えるとしつこさ満点だし
胃がもたれますよね。
あの感じ、そのものです。
面白いか?と単純に聞かれれば、ハッキリ言ってそうでもない。
主人公である記者の女性は一貫性がないように感じるし
主人公の友人女性の結婚生活とか親との確執とか
書きたい内容がてんこ盛りすぎるのではないかな。
私が読みたかったのは、題材になった女性についてだったので
ちょっと違っていたし。。

確かに料理の描写は詳細です。
詳細すぎて、またも胃がもたれる。。
何しろ、BUTTERの描写が半端ないですからね。
BUTTER好きな人はいいかもしれないけれど、
私はそれほど好きではないので、あまり惹かれませんでした。

話は逸れますが、私がバターをそれほど好きではない理由は
母の大好物だったからです。
好きでしたね。
(ついでに言えば、やはり作品の女性のように豊満なタイプでした。
 好きな食べ物を我慢するなんて、絶対に考えつかない所も似てます)
バター、牛乳、チーズといった乳製品。
私はどれも嫌いでした。
牛乳は特にイヤだったし、チーズもクリームチーズくらいで十分。
でも、料理するのは母ですからね、ふんだんに乳製品が出てくる訳です。
いくら好きではない(嫌いだとは言えない)と、それとなくアピールしても
本人は大好きだし、何より栄養たっぷりだから、と。
この本を読んでいたら、そんな幼い頃を思い出してムカムカしました。
あ~あの匂い、嫌いだったな・・・と。

以前カウンセラーとの会話をよく思い出します。
人は誰か(特に親に)「あぁ○○ちゃんは、これが好きなのね」
(例えば、唐揚げだとか、パンだとか。遊びだったら、お絵かきだとか)
と言われて初めて、自分は唐揚げが好きなんだな、と自覚するそうです。
子供の好きなものを認めてあげる。
私の場合、食卓は母の独壇場でした。
母の好きな物が並ぶ。
あ、父が嫌いだった鶏肉は出なかったな。
私は今でもあまり食べることに興味がなくて
(家事の中の料理も下手ではないけど好きじゃない。ある意味、私のタスクとしてこなしている感じです。)
特に好きな料理もないし、どこで何を食べても文句はありません。
料理よりも誰と食べるか?には関心があるかな。
これって、無意識に母を拒絶していたんだとも思うし
子供の好きな料理よりも、とにかく自分が好きなものを並べてくる
母の感性には、やはり疑問を持ちます。
(あくまで疑問ですよ。否定ではないですし非難するほど興味もありません)

そんな私の土台に問題があったのかな。。
柚木さんの作品はどれも面白いと感じていたのに
これは苦手・・・

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