ミーハーな私は一生、ミーハーです。

私の生きている上での好みは
まったく下世話と言うか、ミーハーなものです。
自分が好きなものを変える気持ちはこれっぽっちもないので
卑下している訳ではありません。
ただ、親からミーハーだと言われ続けたし
確かに、本が好きだと言っても
夫のように純文学や古典を読む訳でもなく
息子のように明治時代の名作や外国の名作と言われるものを読むことも無く
一貫して推理小説や犯罪小説が好き。
音楽にしても、夫はクラシックやジャズが好きなようですが
私はピアノを習ったのにクラシックを聞くと寝てしまいます。
おまけにとても肩が凝る。
なので聞きません。
好きなのは、幼い頃から所謂流行歌。
これは、父親がよく片手ピアノでメロディを弾きながら
歌ってくれたからでしょうね。
父親が喜んでくれるので、歌まねをして歌っていました。

前置きがとても長くなりました。
これも、恥ずかしさの裏返しと思って下さい。

今私は、心ワクワクして注目している歌手がいます。
演歌歌手の真田ナオキさんです。

ある時、BSの番組で私の大好きな「人形の家」を歌っているのを
聞きました。
弘田三枝子さんの曲です。
私はこの歌が大好きで、歌詞もメロディーも胸がジーンとします。
その曲を、真田さんが歌っておられました。
全く知らない歌い手さんでしたが、
その独特な声で歌われた「人形の家」が忘れられなくなりました。
だみ声・・というか、潰れた声です。
でも、私はとても好きな声でした。

その後、YouTubeなどを見まして。
若手イケメン演歌歌手として頑張っておられる方だと知りました。
華奢な外見とは裏腹な、パンチのあるだみ声が
何故かグッとくるのですよねぇ。
先日は、これまた私の大好きな「男と女の欠片」を歌われておりまして。
前川清さんのヒット曲ですね。
もう、好きな曲と好きな声のダブルで大感動でした。
（勿論、前川清さんのオリジナルも好きです。前川清さんの声も色っぽくて好きです）
一日に何度も聞いています。
聞く度に、いいなぁ～好きだなぁ～と感動しています。
なんというか、自分を充電している感じがします。
疲れていたり、嫌だなと思うことがあっても
この歌声を聞いて、ひと時別な世界に飛んで浸って癒される感じです。

単純ですね。
せいぜい５分もあれば充電されるのですから。

でも、好きなことがあるのは幸せです。
うつ病だった時は、心が動くものが全くありませんでしたから。
あれほど好きだった本も映像も、何も見れなくなって
ただ空間を見つめ、時間が戻らないことに焦り悲しむだけでした。
何もできなかった時間があるから
今、こうして、応援したい歌い手さんがいることを
とても幸せに感じるのだと思います。
幾つになってもミーハー精神は変わらない。
変えられない。
息子よりも若い歌い手さんのファンクラブに入ろうかと迷う私は
一生、こんな風なんだと思います。
でも、これでいいと思うし、こんな自分が好きです。