柴高の毎日

8月1日より、goo blogでの公式ブログに移行しました。

先輩たちの文化祭装飾(12)

2017-08-27 00:46:00 | 一般
 引き続き2006(平成18)年の文化祭。32期生が1年生。

 この年の夏休みに校舎が工事現場の足場ですっぽり囲まれて、現在の「白亜の校舎」に変身。正門から見た風景がパーッと明るくなり、空の青と樹木の緑とコラボした美しい景観が誕生した。

 校舎に沿って並んでいる高い樹木が本校のシンボルツリーである「センぺルセコイア」。世界有数の高さを誇る樹木で、平均的な高さは約80m、樹齢400年以上とされ、写真を見ても11年の歳月を経てかなり成長していることが分かる。

 今から十数年前の台風で生徒ロッカー室すぐ近くにある1本が倒壊した以外は今もなお成長を続けており、校舎の高さがだいたい16mとすると、どこまで伸び続けるのか楽しみだ。

 これからも柴島高校の歴史が続く限り、「センペルセコイア」は訪れた人々を優しく迎えてくれることだろう。



 現在の柴島高校





 今回は教室の装飾はない。それに代わって自分が柴島の文化祭でもっとも印象に残っているひとつである30期生3年生の演劇「オペラ座の怪人」を紹介してみたい。このクラスは前年度の文化祭で、自分が「床が紅白」と表現した食品模擬店をやったクラスでもある。

 この年の2年前ぐらいから「美女と野獣」や「ライオンキング」などの本格的なミュージカルに取り組むクラスがあったが、残念ながらその熱演を見ることができなかった。柴島に転勤して初めて見た演劇がこの「オペラ座の怪人」で、高校生レベルを超えた本格的なミュージカルに度肝を抜かれた。

 主演メンバーの歌のうまさもさることながら、劇の途中で扇子を持った一団が体育館の後方から入場行進したときは、「うちの生徒はここまでやれるんや」と驚きそして感激した。

 このレベルの演劇を可能にするには、強力なリーダーシップと豊富な練習量が必要となってくる。たしかこのクラスに演劇を志す女子生徒がおり、彼女やその仲間が中心となって準備や練習が行われたと記憶している。

 これだけの演劇をクラス全員で成功させたことは単に高校のよき思い出にとどまらず、その時に経験したであろう「計画」「準備」「実行」「工夫」「挫折」「軋轢」「和解」「団結」「達成」「成功体験」は、今後の人生において必ずプラスになっていると思う。

 できればあの入場のシーンをもう一度見てみたい、今もなおそう思わせる素晴らしいミュージカルだった。





























 文化祭の閉会式のひとこま。舞台で「手話」をして、全校生徒で歌ったような記憶がある。曲名は忘れた。







(追記)写真屋さんの膨大な画像データの中に、生徒ロッカー室前に貼り出していたやつを発見。「STORY」(AI)を全員で歌うことと、歌詞を手話で表現するとどうなるかイラストで説明して生徒が練習できるように工夫してあった。この年の文化祭のテーマは「愛」。まさにそれにふさわしい名曲である。





先輩たちの文化祭装飾(11)

2017-08-27 00:41:00 | 一般
 2006(平成18)年の文化祭。32期生が1年生。

 以下3枚は同じクラス。黒板に立体文字で「WANTED」とあるので、「ウォーリーを探せ」的な企画と思われる。「探せ」ということで、教室の前面に「目」を貼り付けたアイデアは面白い。教室内に不気味な雰囲気を演出しながら、どことなく滑稽さもあって面白い。







 以下3枚は同じクラス。廊下側の全面、窓の枠も忘れずに装飾しているのがすごい。教室内の緑とピンクを基調としたデザイン、特に前後の黒板の白い壁を緑のストライプで覆っているのが素晴らしい。

 欲を言えば、生徒の衣装も含めて、徹底的に「緑」で攻めてもよかったのではないかと思うがどうだろうか。







 以下3枚は同じクラス。「萌えー」と黒板にあるので、当時話題になり始めていた「メイド」的なものを目指したか?

 ハートが連なったすだれ、レンガもどきの廊下側壁面と、頑張った跡が垣間見える。







 このシリーズは去年の「2016年」まで続けるつもりだが、おそらく自分が思う「最優秀賞」は、2005年の「床が紅白」で決まりと思っていた。しかし、それと甲乙つけがたいすごいのを見つけた。

 とことん「コテコテの大阪」にこだわった装飾。あまりに凄すぎて感動すら覚える。ありとあらゆる大阪的なものが所狭しと貼られてあり、ゴチャゴチャした雰囲気がさらに大阪らしさを演出。「バレリーナ育成中ダンスステージともみ」や「ラウンジ恵美」などの看板も笑える。

 来室した一般客も時間が経つのも忘れて、数多くの装飾を楽しめたはず。素晴らしいの一言だ。

 廊下側や前後の黒板に設置した立体的オブジェを見ているだけで、なんかわくわくする。奥の厨房の机も手前に段ボールを前面に立てかけてPRスペースとするなど、これだけのものを作るのにおそらくクラス全員が関わったと思われ、文化祭をきっかけにクラス内のつながりが深まったのではないか。













 現在の生徒諸君も、同じ文化祭に参加するのなら、ここまで徹底的にやって思いっきり楽しんでほしいものだ。

 以下次号

女サ勝利&男バス出陣&フォーク&軽音楽

2017-08-26 21:12:00 | クラブ
 女子サッカー部は柴島にて大阪高校総体の初戦。対山田高校。地元開催にもかかわらず、あまりの蒸し暑さに職員室から撮影。保護者の皆さんや柴島男子サッカー部の野太い声援を受けて、どうやら勝利したようだ。次戦の健闘を祈る。
 














 本日男バスは大阪高等学校バスケットボール選手権の初戦。12:50より刀根山高校にてセンター付属と対戦する。

 午前中に学校集合、そして、いざ出陣。



 フォークソング部は、午後からのコンサート(?)に備えて練習。



 軽音楽部1年生は音楽室の個室でひたすら練習。





先輩たちの文化祭装飾(9)

2017-08-26 21:11:00 | 一般
 2005(平成17)年の文化祭第3弾。

 看板に「3-2・3-3でまってるよ」と書いているので、このクラスはどうやら2つの教室で食品模擬店をやったらしい。店の名前は「不思議の華の国のアリス」で、他のクラスでも「海・華・空」の看板があったことから、この年の文化祭のテーマが「華」だったことが分かる。



 それにしても2つの教室の装飾をやるとは、やる気のあるクラスだったようだ。地面の草やキノコといい、壁の装飾といい、かなりクオリティーが高い。







 教室の入り口に上履きが散乱している。なぜだ。



 「えーっ、床をやりよったんや」とマジで驚いた。周囲のトランプの装飾もいいが、それにも増して床を赤白で彩る発想の良さに感動する。

 いったいこの床の装飾はどうやったんだろうか。段ボールを実際に30cm四方に切って、それをタイルのように敷き詰めたか、はたまた何枚かのべニア板に赤白のデザインを描いた後、それを敷き詰めたか。いずれにしても、板に色を塗ったのなら、以下の写真の床の光沢が分からない。これはマジでいい。

 前々回に紹介した「サンドイッチマンのやる気満々の素顔」は、今回も健在だった。ポーズが童話に登場しそうな若々しさがあり、おそらく元気な女子生徒だったんだろう。





 以下次号

先輩たちの文化祭装飾(8) 

2017-08-26 21:10:00 | 一般
 前回に引き続き2005(平成17)年の文化祭より。ちょうど29期生が3年生の頃。

 以下3枚が同じクラス。竜の頭がイケてる。



 廊下側を出入口を除いてすべて黒のビニール袋で覆い「弐組」と自己主張。今ひとつ美しさはないが、大胆でシンプルなアイデアに拍手。



 店の名前は「孫悟飯」。最後の「飯」の右上に「○」があるので「そんごぱん」と読ませたいのだろう。なぜ店舗を黒のビニールで覆ったかは不明。なんか暗い印象でお客さんは店に入りにくかったのでは。



 以下6枚は同じクラス。教室の入口に「あなたはもう夏が終わったと思ってますが」とあるので、教室に「夏」を演出したかったと想像できる。



 その努力の跡はしのばれる。









 このクラスの最大のポイントは、廊下側の上にある「鎧戸」のすぐ下に並べた赤の「軒(のき)」。要するに「ひさし」のことで、何もせんより頑張っていると評価したいが、「軒(のき)」と夏の演出の関連性がみえない。窓を利用した3つの巨大文字はグッド。



 以下3枚は同じクラス。黒板をどうするかは教室で模擬店を開くクラスの課題。すべて覆うか、黒板にこのクラスのようにチョークで何か描くか。いずれにしても、文化祭当日、黒板の溝にチョークなどが溜まっていたら完全に興ざめする。

 教室での模擬店は、カバンなどの私物や黒板消しクリーナーなどを隠したり、床や黒板を常にきれいにして「清潔感」を演出してほしい。



 右の椅子はどこから持ってきたのだろう。ゴザとともに「和風」を演出したかったか?



 なるほど、「和喫茶華風」か。それなら、もっと「和」にこだわってほしかったかな。たとえば「紅葉」をテーマに教室を装飾するとか。



 以下次号