昨日に続いて再び大型書店の文庫本売り場に足を運ぶ。あらためて見ると表紙のあまりの美しさに驚くばかり。いわゆる「萌系」で少女マンガチックではあるが、CGを駆使したであろう背景や光線の美術的センスはあまりに本格的。
そんな目移りする中、一番のお気に入りは「神様の御用人」シリーズ。フランス印象派の巨匠委・ルノワールのような木漏れ日の表現が秀逸。
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中でもこの雄大な風景は素晴らしい。実際にこんな高台にある鳥居は神戸・鷹取山の高取神社しか知らないが、日本のどこかがモデルになっているのかも。この神社の参道の石段に座って、いつまでも海を見ていたい気持ちになる。
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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
ブログで何度も取り上げたが、今もなお題名を正しく言えない自分はやっぱり老いているのだろうか。
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『天使は奇跡を希う』
筆者の「七月隆文」氏は大阪府出身。ライトノベル作家。京都精華大学美術学部卒業で、自身が著した『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』でも主人公は京都精華大学の学生という設定。
この表紙は「青春」ちゅう感じでええなあ。本校タペストリーの候補に加えたいぐらいだが、残念ながら後ろの女子生徒が自転車の立乗りをしとるのでこの構図は却下やなあ。「希う」をどう読むか分からない人は、すぐに調べるか調べないかで進路の合否が決まるかもしれないぞ。
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『雨あがりの印刷所』
これも「ライトノベル」の範疇(はんちゅう)だが、発売元の「メディアワークス文庫」は、「ライトノベル」を読んだ若い世代が社会人になっても読み続けてほしいとの趣旨で設立された文庫本専門の会社。ゆえに表紙はどれもこれも若者向けで凝りまくっている。
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『雨の降る日は学校に行かない』
ありました、ありました、突っ込みがいのある題名です。さっそく突っ込みます。
「そんなん言うたらアカン」「雨でもちゃんと学校こなあかん」
「俺も行きたない」
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ということでいろいろ見て回ったが、みんなキレすぎてよく似ている。若者向けはこれでいいかもしれないが、年齢のせいか目移りして反対に今一つピンとこなかった。
そんな中、異彩を放っていたのがこれ。先日のブログで紹介した「天王寺七坂」を舞台にした『幻坂』の著者「有栖川有栖(ありすがわありす)」氏の作品だ。有栖川氏は大阪市東住吉区生まれの大阪育ち。推理作家として多くの作品を発表するかたわら、どういう関係からそうなったか知らないが、なんと少路高校と東豊中高校が統合した千里青雲高校(総合学科)の校歌を作詞している。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉はあながち間違ってはいないように思う。
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ということで自分もシンプルなやつを作ってみた。