雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

月明りの中で撮ったもの プレセペ星団中心部

2023年03月09日 | 天体写真(星雲・星団)
27日夜 上弦の月が沈むまでの時間つぶしに選んだ2タイトル目は、かに座のプレセペ星団
月はまだ西空高く(高度35度)輝いており、撮れそうなものは星が主体の対象だけでした。

プレセペ星団 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 2月27日 22時16分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

実はプレセペ星団を単独で狙うのは今回が初めて、撮影時導入用Mapではフルサイズカメラの6Dなら 鏡筒はNFD400㎜に設定していました。
作成済みの撮影時導入用Mapでは EOS6Dなら撮影鏡筒はNFD400mm

それが今回 焦点距離1800㎜のVC200L鏡筒で撮ったことにより、
星団を囲む4つの星どころかプレセペ星団の中心部しか写せないことに。

M44 プレセペ星団 中心部  (かに座)  
( 元画像の30% 縮小画像 )
( 上が北になります )
撮影DATA : 2023/ 2/27 22:06’~ Vixen VC200L( fl= 1800mm F9)
露出 分 × 14枚  ISO 6400 LPS-D1 EOS6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)
試し撮りで赤い星が混ざっていることがわかったので撮影したのですが・・
やはり1800㎜では『散開』しすぎて画になりませんでした。

実はこの夜は機材設置時に問題が発生していました。
赤道儀を設置して鏡筒を搭載しようとしたところ
鏡筒バンドのネジが一本抜け落ちていることがわかりました。
前回は異常がなかったので 設営場所周辺を探すもネジは見つからず。
とりあえずこの夜は残ったネジでなんとかなったのですが
翌日調べてみたところ
特殊なワッシャーを介してゆるめの締め付けでバンドのちょうつがい部分を接続しています
手持ちのネジで代用しようと思って試してみたところ、M5らしいのですが途中できつくなります。
そこでホームセンターで調べたところ 旧JIS規格のM5ネジであることが判明。
長さは合わなかったものの、たまたま置いてあった旧規格のネジを買ってきて代用しました。

この鏡筒バンド(タカハシ製)は2015年に現赤道儀より前に買ったものですが、
長く使っているとネジ一本で泣くことがあるかも。

忘れてました! こんな時こそネット購入でした。 
だけどホームセンターがなければ、旧JIS規格のネジということがわからなかった訳で・・・


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昨日は上越市21.6℃という異常な暖かさで庭木の冬囲いを外しました。

もしかしたらと ウォーキング途中で道路わきの残雪のへりを探すと・・
2日前はまだ早かったのですが、雪解けが一気に進んだようです
こんなこともあろうかと用意していたビニール袋で顔を出したばかりのフキノトウを。
雪解けと同時に顔を出す まだ花芽がふくらむ前のフキノトウは最高

昨晩ふきみそにした残りは 今夜天ぷらでお願いします。

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月明りの中で撮れたもの その1

2023年03月05日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事で掲載した上弦の月を撮影した27日夜のその後になります。

月の撮影は夕食前の18時40分ころには早々終えたのですが、
明るい月は日が替わった1時25分まで沈んでくれません。
当初のプランでは月が低くなった0時過ぎあたりから春の系外銀河の撮影をと考えていたのですが、
何時間もただ待っているというのがもったいなくて、
ダメ元で月明かりの中でも撮れそうなものを2つほど選んでみました。

その一つ目の撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が下の画像の撮影範囲です )
2023年 2月27日 21時43分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

上の『只今撮影中ショット』だけで何を撮っているかわかる方は、天体写真をやっておられる方でしょう。

一般の方は次の撮影画像をみても何を撮っているかわからないと思います。
( こちらは元画像を30%に縮小してあります )
( 上が北になります )
撮影DATA : 2023/ 2/27 21:23’~ Vixen VC200L( fl= 1800mm F9)
露出 分 × 20枚  ISO 6400 LPS-D1 EOS6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

あまりに見かけが小さいので元画像を200%に拡大して切りだしてみました。

NGC2379 エスキモー星雲 (ふたご座)
この惑星状星雲を撮るのは今回で3回目になります。
過去の撮影時の記事は → こちら

その中でも今回は一番の写りになっています。
そもそもこんな小さな対象を撮るのは、薄雲があったり 月明かりがあったりと なにかいわく付きの空の時だけ。

前回2020年4月25日に 鏡筒もカメラも今回と同じ組み合わせで撮ったものです。 ↓
今回と異なるのは 露光が1分×11枚 ISO3200
 
今回撮った方が細部が写っているのは、やはりシィーングが良かったせいなのかなぁ。


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テレビでも地方への移住をテーマにした番組が見れるのですが、
なんと千葉の孫娘あみちゃんの家族が今月上越市に移住してきます。
あみちゃんの小学校入学に間に合うようにと
実は昨年1月から土地探しを始め、なんとか新築工事も間に合いました。
パパの方は仕事は現在フルリモートで仕事部屋も喫煙場所も確保済。
我が家からは車で10分足らずと近く、ばぁばは入りびたりになるかも。
完成まじかの新居を見学しています


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これでどうだ!! フルサイズで上弦の月

2023年03月01日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
日本中が晴天だった一昨日の27日、わが越後もそのおこぼれにあずかりました。
ただ手放しに喜べたかというと ・・
熱はないものの咳がまだ出る長引く風邪と、深夜1時過ぎまで沈まない上弦の月。
結局、迷いながらも早い時間に機材を設営して、朝まで徹夜してしまいました。

今回も時間つぶしのつもりで撮ろうと思っていた上弦の月でしたが、
ライブビューで見た月面のゆらぎが小さかったのでデジ一眼による静止画ではあるものの
撮影・画像処理にいろいろ新しい試みをやってみました。

 上弦の月(月齢 7.1)
( 画像クリック箇所に応じて、北部から南部 に分けて4分割で 拡大表示できます )
( 地上からの見た目に合わせて 上が北になっています )
撮影DATA : 2023/ 2/ 27 18:27’~30’ Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成fl=3,600㎜)
露出 1/25秒 × 32枚  ISO 400 EOS 6D(HKIR改造) タカハシ EM-200 Temma2M  ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理・ウェーブレット処理)
*1 シャーターぶれを防ぐために 今回はステラショット2のミラーアップ設定で32枚連続撮影(所要時間約3分)
*2 画質低下を極力防ぐため、今回は撮影時から RAWモードで撮影

クリックで拡大表示とありますが、当ブログの制約から画像は最大で1920ピクセルまでです。
その結果表示される拡大画像は実は元画像の65%の縮小画像になっています。

そこで処理を終えた元画像の一部分を縮小なしで切り出したものを掲載しました。


夜明けを迎えているシュテフラー内にクレータ縁の長い影が写っています

私がデジ一眼で撮った静止画像としては これまでにない高解像になっています。(単にシィーングが良かっただけかも?)

なお今回はフルサイズのデジ一眼EOS6Dを使用して、分割なしで撮影しています。 ↓
このほかにも1/20s、1/30sの計3段階の露光を変えて計90枚撮影しています
(注1)もっと月が太くなれば 分割撮影を行うか、拡大率を下げないと月面全体画像を得ることができません
(注2)天体改造を行ったカメラを使用することで ホワイトバランスが大きく崩れるので補正が必要
(今回はcanon DPPクリックホワイトバランスを使用)

今回は撮影時には分割しなくてよかったのですが、
画像処理ではお気に入りのAviStackがすぐにメモリ不足で停止するため
あらかじめ撮影画像を4分割してからコンポジット・ウェーブレット処理を行い、
それを再びマイクロソフトのImageComposite Editorで結合しています。
撮影画像32枚を4分割した128枚に対してコンポジット処理を行うことになります

この分割する手順も今回新しく見直しているのですが、撮影枚数が多いほど手間がかかることは間違いないので
もう少し検証してこの方法が明らかな”効果あり”となったら、ブログでその手順を掲載したいと思います。


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幸い風邪をこじらせることなく今回の月の画像処理を終えることができました。
月が沈んでから系外銀河も撮ることができたので
やっと 自宅で撮った『大宇宙SCALE』連続掲載に一息つけます。

今朝ゴミ出しに出たときに火打山(2462m)がきれいに見えていたので 玄関前で撮影


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