雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

上弦前の月とブルーインパルス

2022年04月10日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
先月末の新月期の直前には飛び石で撮影できたものの4月に入るとパッとしない夜空が続き、
明日はもう上弦の月と言う8日になってやっと夜は晴れるという雲予報が。
太くなった明るい月が沈むのは深夜1時過ぎだし、
おまけに薄明が始まるのがいつのまにか早くなって4時前にはもう。
徹夜しても月が沈んでからとなると、春の系外銀河の撮影は3時間足らず。

ただこれを逃すと月末の新月期まで撮れないということで、
月の撮影で時間をつぶして 沈んだら朝まで春の系外銀河を撮る事にしました。
月の撮影はシィーングがすべてなのですが月面の揺れ具合は良くもなく、悪くもなくといったところ。
そこで動画処理による撮影はしないで、静止画の3カットモザイクとしました。

 上弦前の月(月齢 7.2)
( 画像クリック箇所に応じて、北部・中部・南部 に分けて 拡大表示できます )

( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA : 2022/ 4/ 8 20:13’~20:23 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成fl=3,600㎜)
露出 1/30秒 × 24枚  ISO 400 kiss X2(未改造) タカハシ EM-200 Temma2M  ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理・ウェーブレット処理)
これまでシャーターぶれを防ぐために「ミラーアップ」を使っていたのですが、今回は「ライブビュー」で撮影

月の撮影は21時前には終わったので
沈むのを待ちきれずにあちらこちらの撮影対象を導入してみたのですが、
月明かりのせいか ガイド星が検出できず ただあたふたと時間だけが経過。
月が沈んでからなんとか撮ったのですが 透明度も悪く期待していません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここから記事タイトルにある ブルーインパルス の話に変わりますが、
上越市の市政50周年を記念して あのブルーインパルスのデモンストレーション飛行が行われました。
会場は花見客でにぎわう高田公園で10日11時から時間通り行われました。
実はブルーインパルスの飛行は7年前の観桜会でも計画されたのですが
前日のリハーサルは行われたものの、当日は高田公園上空に雲があって急遽中止となりました。
私も会場で待っていてがっかりしたのですが、前日のリハーサルは自宅で撮影していました。
中止となった2015年4月の様子は過去のブログ記事を → こちら

今回も前日11時からリハーサル飛行が行われるとの事で、自宅2階のベランダで待機していました。
以下はその時に撮影したものです。
東京オリンピックの後なので5輪を描くかと思ったのですが、実は6輪で『桜の花びら』だそうです

翌日10日の本番はコロナ感染が増加している事から会場の高田公園に行くのを止めました。( この日 新潟県は過去最多になりました )
自宅から会場の高田公園までは直線距離で約6km離れています。
そこで当日はカメラ三脚で撮影可能なサンニッパレンズに2倍のエクステンダーを付けて撮影しました。
この日 撮った中で最もブレの少なかった画像です (かなりトリミング) ↑( 合成焦点距離600㎜ シャッター速度1/2500秒 ISO400 EOS 6D )
残念な事に自宅からでは正面から迫る画像は撮る事ができません。

現行のブルーインパルスの機体になります。 ↓
航空自衛隊 広報 HP より


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爆弾を落とすのではなく、スモークをたなびかせて
人々の喝さいをあびるブルーインパルスはいいですね。
本日(10日)行われた上越市高田公園での飛行は
NHKの全国ニュースでも紹介されたので見られた方もおられるのでは。
鮮明な動画映像にはとてもかないません。

今日は汗ばむ陽気で我が家の庭の桜も一気に満開

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薄明の始まりに気づかず40分オーバー(球状星団 M3)

2022年04月07日 | 天体写真(星雲・星団)
先月29日夜に撮った3タイトル目になります。
正確には30日早朝になるのですが、2タイトル目の撮影を終えたのが2時40分ころ。
それから3タイトル目のりょうけん座の球状星団M3の撮影を開始したのが2時47分。
ここで なぜか薄明開始時刻(4時 8分)を”月の出”の時間(4時48分)と
勘違いしてしまったため、撮影途中で空が明るくなってしまいました。
( この間違いに気づいたのはつい先ほどです )
それでも勘違いしながらも露光時間が2時間足らずならと淡い系外銀河はあきらめて
星の大集団である球状星団を選んでいたためなんとか画になりました。

M 3  (りょうけん座)  
M3(NGC5272): 距離 33,900光年 視等級 6.4 等級  視直径 18’ 球状星団 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 3/ 30 02:47’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 20分 × 枚 +分 × 枚  ISO 3200 LPS-D1 Cooled 60D (冷却オフ CCD +9 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

上の画像はノートリミングですが、中央の球状星団を縮小なしでトリミングした画像です。↓
勘違いで20分露光2枚分 薄明開始時刻が早まったため外縁の淡い部分がイマイチ

すでに薄明が始まっていることを知らずに撮った「只今撮影中」ショットです。 ↓
3月 30日 4時22分~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

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未だに世界は悪夢のさ中にある。
ロシア軍が撤退したキーウ(キエフ)周辺の町から多くの市民の遺体が。
この残虐な戦争犯罪を裁くこともできず この戦争はまだ何年も続くとの事。
ウクライナの人々にいつになったら復興の光が見えてくるのだろうか。

春めいてきたので晴れた日は40分ほどのウォーキングを始めました。
そのコース途中にある林泉寺に続く杉並木。
林泉寺には上杉謙信公のお墓があります(2021年5月撮影)
短い杉並木ですがコース内でお気に入りの場所でした(2020年11月撮影)

ところが先日「伐採工事中」の立て札が立ったと思ったら
あっという間に・・
伐採の理由はわかりませんが・・・

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ニックネームの無い銀河 その2 NGC4725(かみのけ座)

2022年04月03日 | 天体写真(系外銀河)
私の天体写真の撮影対象の決め方ですが、
基本的にはその時間帯に南中するものの中から選定しています。
遠征しないで自宅裏で撮影を行っているため、
自宅の屋根や市街の灯火が邪魔をして北東から真南の範囲が撮れないのです。

春の系外銀河のうち、あまり撮っていないマイナーな銀河をと決めた29日夜の撮影プランは
最初のタイトルに おおぐま座のNGC2841(20時43分に南中)を選び、
2タイトル目には かみのけ座のNGC4725(0時11分に南中)を予定していました。
1タイトル目の撮影が順調に進んだことから、2タイトル目は南中40分前から撮影開始できました。

NGC 4725  (かみのけ座)  
距離 4,000万光年 視等級 10.1 等級  視直径 9.8’×6.8’ 棒渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 3/ 29 23:29’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出 20分 × 枚 +分 × 枚  ISO 3200 LPS-D1 Cooled 60D (冷却オフ CCD +9 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

1タイトル目のNGC2841よりはやや太めですが 明るさ、見かけの大きさはほぼ同じ。
そこで今回も銀河部分をトリミングした画像も掲載します。 ↓
外側の淡い腕を出そうときつめの処理をしたらざらついた画像になってしまいました
wikipediaによると隣接する銀河NGC4747との相互作用で大きく乱されているとあります。
わたしはてっきり右側に写っている銀河との相互作用だと思ったのですが・・
右側の銀河はNGC4712で 最初の全体画像の左上に離れた銀河がNGC4747でした。(意外!)
相互作用を連想させる画像を見つけました。 ↓
( 画像クリックで元画像にリンクします )

今回のマイナーな銀河を以前に撮ったのは5年前の5月でした。
まだフルサイズの6Dを購入する前で、今回とほとんど同じ光学系とカメラで撮影しています。
撮影DATA : 2017/ 5/ 1 22:34’~  Vixen VC200L+旧タイプレデューサー(合成fl=1,278mm)
露出 20分 ×  ISO 3200 LPS-P2 Cooled 60D冷却オン CCD ー9 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam  PHD2Guiding
今回と大きく違うのはCooled60D冷却して撮影していること。(CCD温度は約18度の差)

銀河部分のトリミング画像です。 ↓
この5年前の画像、ガイドは少し流れていますが 背景のざらつきもなく淡い腕も今回より見やすいです。
この違いはやはり冷却による効果なのでしょうか?
だとしたら、
たとえ冷却による結露のリスクがあっても『乾囲送兵衛 改Ⅱ+(プラス)』でいくしかないようです。

当ブログ恒例の ”只今撮影中ショット” です。
3月 30日 1時28分~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影


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プーチンの始めたウクライナへの侵略戦争はいまだ予断を許さない状況が続いてます。
ロシア国内ではここにきてプーチン大統領の支持率がますます高くなっているとのこと。
テレビを中心としたプロパガンダで、地方や高齢者ほど支持者が多いとか。
老人は戦争には行かないが、戦争をあおりたてる事ができる。
この教訓 わたしも心していかなければ。

まだ風は冷たいのですが、家の周りも少し春めいてきました。
雪の中でも咲いていた椿です ↑
灯火遮蔽パネルの受け筒のそばで咲く小ぶりのスイセン ↑

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