雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

掘って、掘って、初撮りは 上弦前の月

2021年01月24日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
この1月 わたしの住む上越市は3日間で降雪量1m83cmという
高田測候所の観測史上最大の降雪に見舞われました。
もともと雪の多いところなので、”晴れるとわかれば1mくらいの積雪なら掘り起こして撮影する”
と以前に書いたのですが、
さすがに今回は 天体写真どころではないという気持ちになりました。
それでもその後 雪は落ち着き、2mくらいあった積雪も締まって半分くらいになりました。

<いつも撮影機材を設置する裏口付近>
10日間で雪がとけて減ったというより、約2mの新雪が締まって固く重くなっています

そんな中で20日夜の雲予報で、一晩中晴れそうなことがわかりました。

前々回記事の「全国夜間晴天日数比較」で上越市の1月の20年間平均の
夜間晴天日数(推定)はわずか1.6夜でした。
全天の雲の占める面積が8割以下なら”晴天”という甘い天候区分、
更に月が明るい満月期もある事を考えれば
天体写真に適した星空は1月は1夜未満となります。

これは晴れるなら設置場所を掘り出すしかないという事で・・
まだ腰痛が残っているなか腰コルセットを巻いて1時間ほど汗を流しました。
もっと広く開けたかったのですが、機材設営・撮影の体力も残しておきたかったので

この夜はあいにくの 明るい上弦前の月が0時近くまで沈んでくれないので、
長焦点のVC200L鏡筒に2倍のエクステンダーをつけて
月面の静止画モザイク撮影を行いました。
冬なのでさぞかしユラユラの月面だろうとおもったのですが、意外に・・

2021年 初ショット 月齢 7.3
( 画像クリック箇所に応じて、北部・中部・南部 に分けて拡大表示できます )
( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA : 2021/ 1/ 20 18:03’~18:14 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成f=3,600㎜)
露出 1/40秒 × 24枚 ×3モザイク  ISO 400 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M 
ステライメージ9(ベイヤー・RGB変換) ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理) Registax6(ウェーブレット処理)
画像クリックで拡大表示と書きましたが、ブログの画像サイズの制約から元画像の45%縮小です

月の静止画はいつもJPEGで撮影するのですが、
今回ステラショット2の設定ミスでRAW+JPEGで撮影していました。
せっかくなのでRAW画像ステライメージ9のベイヤー・RGB変換で
圧縮率最小の高品質なJPEG画像に変換してから処理しています。
また今回は マイクロソフト I.C・Eによるモザイク結合は行わず、
手作業でつなぎ合わせてから3分割しました。
(つなぎ目がわかりますか?)

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上越市高田の市街地約3000世帯で昨日・今日と ”一斉雪降ろし” が行われています。
これは屋根の雪を一斉に道路に落として雪捨て場まで排雪するもので、
一定期間道路を通行止めにして行うため、9年ぶりの実施だそうです。
江戸時代から行われていたようで、当時は落としっぱなし(?)だったため
「この下に高田あり」の高札が立てられたそうです。

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