雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

やはり ただものではなかった NGC660銀河(うお座)

2017年12月09日 | 天体写真(系外銀河)
今年はこれで撮り納めかと思った先月21日夜から4日後(25日)の夜、
GPV予報では雲の波状攻撃のあと、2時頃から雲が切れるとの事。
とりあえず夕方に月でも撮ろうと設営しましたが薄雲で断念。

月が沈む22時頃になって雲が一部切れてきたので撮影を強行しました。
この時間帯には南中過ぎのメジャーな対象が無く、
迷った末にうお座の気になる銀河をダメ元で撮りました。
( 注.自宅の屋根がじゃまして南中前の対象は撮れません )

まだ薄雲がある内から撮影をはじめたのですが、3枚目頃から徐々に雲が切れていきました
鏡筒を向けたのは、小さくて暗いけれどクロスする暗黒帯が気になる銀河NGC660

NGC 660 ( うお座 )
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
(  になります )
撮影DATA : 2017/11/25 22:38’~  Vixen VC200L+ レデューサー(合成f=1,278mm F6.4 )
露出 20分 × 枚 + 分 ×  ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+3℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
20分露光の撮りはじめの2枚は薄雲通過でガイドが暴れ 使えませんでした

ステラナビ10で調べたら17等から19等台の暗い銀河が数多く写っていました。
( 中央のNGC660は10.8等 )
矢印の先がステラナビで確認できたPGC No.を持つ遥か彼方の銀河です( 数十億光年? )
NGC660銀河のトリミング画像です。 

わたしは今回初めて撮ったのですが、当初は「棒渦巻銀河」の仲間かと思ってました。
ところが調べてみたら全天で100個ほどしか見つかっていない『極リング銀河』だそうです。
私の画像ではわかりにくいのですが
斜めに傾いた銀河に交差して 縦方向に回転するリングが合体している姿。
2つの銀河がその昔衝突してこの形になったのではと言われています。

この後に撮る予定の対象が南中するまで時間があったので
カメラを縦構図に変更し ピント確認も兼ねてスバルを撮ってみました。
2017/11/26am 0:40’~ 露出 20分 ×  他のDATAは同じ
輝星のフレアが少ないようならこちらを、とも思ったのですがヤメました。

次回はこのあと撮った 馬頭星雲 の予定です。

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先日 教育関連の事業を行っている会社からメールが届き、
運営している先生方の交流サイトへの画像掲載の依頼がありました。
サイト自体は営利目的ではないという事で了解したのですが、
その中で4年前に作った「そら(宇宙)のかるた」を
教材として宣伝してくれる事になりました。
2014年正月にに作成した『そら(宇宙)のかるた
せっかくの機会ですので その後撮った画像でリニューアルする予定です。

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コメント (2)
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