くまぷーの海外ドラマblog

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ザ・ホワイトハウス7 第2話「マミー・プロブレム」

2009年08月06日 | ザ・ホワイトハウス
サントスは各地の遊説で大忙しの日々を送っていたが、そのカリスマ性で次第に人々を魅了していった。
しかしジョシュは、これからの戦略に頭を悩ませていた。ヴィニックが強いとされる安全保障問題、そしてサントスの得意分野である経済問題の、それぞれを堂バランスをとって勝利を収めていくかの戦略に行き詰まりつつあったのだ。しかもそこにトラブルが発生しようとしていた。軍用シャトルの情報漏えい問題だ。
大統領はホワイトハウス自身が問題の内部調査を中止するという内容のメッセージを発表するというのだ。ジョシュはホワイトハウスはサントスの足を引っ張るのかと激怒する。それは「マミー・プロブレム」を発生させる恐れがあった。国防問題に国民の関心が集まると、父親のように強い共和党に票が集まり、経済問題に話題が集中すれば、母のように優しい民主党に入れようとする、という現象だ。
ところがサントスが遊説先のホテルのベッドを壊したという写真が出回ったり、軍の訓練のチャンスを活かすべきかキャンセルすべきかという選択を迫られたりと、次々に難問が山積し、ジョシュが一人で戦略を処理するのにも、ネガティブキャンペーンを避けようとするジョシュの戦略も限界が来ていた。
そんな中、メディア担当のコンサルタントを招いた会議で、ルイーズ・ソーントンの辛口の指摘にジョシュは逆に興味をそそられる・・・

CJは依然情報漏えい問題に悩まされていたが、表面には出さないように振舞っていた。しかし、CJが以前から情報のやり取りをしていたサンデータイムズマガジンの記者グレッグ・ブロックが、証人喚問を拒否したために収監される羽目になったと聞いてショックを受ける・・・

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「マミー・プロブレム」とはうまいことを言うものだ。
ちょうど「強い父」「優しい母」のたとえが、今の日本の総選挙の与野党二大政党にかぶって苦笑してしまった。
でもサントスに惚れ惚れして、ジョシュを応援して見ているから「頑張れサントス!」と思えるのだが、実際のところ「兵役経験≠安全保障通」ではないし、教育改革に大量の予算を投じようとするサントスは、決して経済問題でも「強い」わけではないような気がする。
語る政策は耳に優しく、手を差し伸べられると有権者はつい甘えたくなってしまうのだろう、「優しい母」だから。でも、夢見がちのママに甘えるつもりが、宿題やりなさいだのお手伝いしなさいだの、かなり厳しい現実が待っていることも覚悟しないといけないわけだ。
現実があまりに厳しいと、どうしてもカリスマ性のある若い候補に夢を託したくなるのだろう。それでオバマ大統領が誕生したわけだが、就任後に現実が見え始めてからアレコレ言っても、イメージで選んだ国民自身が痛みを共有しないことにはしょうがない。期待が大きいほどその後の失望の落差は大きいものだ。
どちらが勝っても、国民全員に宝くじが当たるわけではないので、劇的な「チェンジ」があるような夢を見てしまったら、その夢が甘ければ甘いほど、現実は苦い。

新キャラのルイーズ登場。こんな終盤にあんなクセモノ女優を配置するとは。
ジョシュは「負けない」戦略のために守りに入っている。ルイーズは攻めの戦略を打たないと「勝てない」と。それでルイーズを採用してストレートに彼女の意見を採用したら、ジョシュの面目がつぶれて、新参者に踏み荒らされる格好で事務所が空中分解してしまうだろう。
それをサントスはうまい形でリーダーシップを発揮しつつ、ジョシュの顔もつぶさず、うまいバランスで乗り切った。人を使うのがうまいんだろうなぁ。ルイーズの投入は、どうしてもバートレット離れのできないジョシュに対してもいい刺激になることだろう。
ただ問題は・・・彼女だと過去例からジョシュの好み(エキセントリックなリベラルの気の強い黒髪の女)にあてはまるので、そこがちょっと心配。粛々とお仕事だけしてシーズンを乗り越えてもらいたいものだ。

そして軍事シャトル漏洩問題・・・
てっきりCJが漏洩の犯人なのかと思っていたら、そうではなかったらしい。
選挙のためにスタッフが激減しているので、知りえる立場の人間の残りを消去法で・・・って、新キャラが出てこない限り、該当者は一人しかいないわけですが。
あの人なら・・・なるほど。そう考えると、行動としては「らしい」から納得できるのと、唐突に出てきた「身内設定」の理由がそこにつながるかぁと腑に落ちる部分があって、意外と驚きはない。
でも、1話目の「3年後」で普通に懐かしげな様子だったわけで。罰せられたりはしないのだろうか。
この問題をどういう風に整合性もたせて着地させるつもりなのか、変な風に心配してしまう。

しかし・・・軍服・・・サントスの軍服姿・・・
たっまりませんねっ!!!(よせ)
てっきり陸軍だと思ったら飛行機乗りだったかー。泥まみれを期待してたんだけど(こらこら)
セクシーサントス、ベッド壊しちゃうんですよ。どんだけよと。
ビバ!ハリケーンサントス!!それを言うと、少佐にアラスカに送られるらしいけど(違)


【 脇俳優チェック 】

◆サンデータイムズマガジンのグレッグ・ブロック .... Sam Robards
初登場は第5シーズン15話「前副大統領の告白」。ホインズの記事をすっぱぬいたため、CJが早刷り原稿を見せるように要請して取引した。その恩からCJは情報をリークするのにギブアンドテイクでつきあっている。
「ゴシップガール」ではネイトの父アーチボールド役。妻の財産を食いつぶすだけのダメ男で、ブレアとネイトの関係をビジネスに利用して生き残ろうとする。しかしネイトが彼のドラッグを発見したことをきっかけに、以前から目をつけられいてた捜査機関に逮捕されてしまう。
「CSI:マイアミ4」21話「偶然のSOS」では、ホレイショが偶然助けを求める携帯のメッセージを聞いたことから誘拐事件が発覚した、被害者の女性ブレンダの夫ミッチェル・コレット役で登場。会社の人員整理がらみで恨みを買っていた。
「Sex and the City」第3シーズン11話「リスクの高い恋」では遊び人のトム・レイミ役で、サマンサにHIVテストをして安全を証明することを要求した。
「スピンシティ」第3シーズンではニッキーの恋人アーサー役で登場しマイクをやきもきさせる。
父はジェイソン・ロバーズ(「ジュリアス・シーザー」のブルータス、「マグノリア」「ザ・デイ・アフター」など)、母はローレン・バコール(「オリエント急行殺人事件」など)というサラブレッド。祖父ジェイソンSr.もトーキー時代に活躍している。
バコールがロバーズの前にハンフリー・ボガートと結婚していたので、ボガートの子供たちは異父兄弟ということに。前妻Suzy Amisとの間には一子をもうけているが、彼女はジェームズ・キャメロン監督と再婚している。

◆メディアコンサルタントの男 .... William Charlton
ルイーズと一緒にメディア戦略会議に出席していた一人。発言してる男性の中で、めがねをかけていない方のハゲの男性。
「ミディアム」第3シーズン11話「善意のウソ」では、服役中のセルビアのギャングセルゲイ役。刑務所から病院に定期的に診察に来ているが、そこを狙って爆破テロ&停電を起こして脱走することを計画する。
「Dr,HOUSE」第3シーズン3話「インフォームド・コンセント」で、ハウスに関心を寄せた10代の美少女の父親役で登場。彼がハウスのところに来診に来ていたのがそもそものきっかけ。

◆ルイーズ・ソーントン .... Janeane Garofalo
オフィシャルサイトあり。
「24」第7シーズンではFBI捜査官のジャニス・ゴールド役でレギュラー。
「フェリシティの青春」では、第1~2シーズンまで、フェリシティの高校時代フランス語の家庭教師のサリー役。フェリシティにとっては心の内部をさらけ出して打ち明けられる大親友で、サリー宛に「親愛なるサリー」とテープを吹き込んだボイスメールを送っていた。第2シーズン半ばまではフェリシティのボイスメールに対して返事の形でナレーションが物語の最後に挿入され、顔は出さないが声だけの出演になっていた。(日本語吹き替えは小山芙美)
声の出演でいえば、「魔女の宅急便」の英語版では、画家の少女ウルスラの吹き替えを担当している。(日本語版では高山みなみがキキと二役)
「レミーのおいしいレストラン」では、リングイニの恋人になる肉料理のシェフコレット役の声を演じている。
映画の出演も数多く、「リアリティ・バイツ」「好きと言えなくて」「ロミーとミッシェルの場合」「200本のたばこ」などに出演している。

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